作風・技法
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美術史家のリオネロ・ヴェントーリは、セザンヌの油彩画の発展段階を、(1)アカデミズムとロマン主義の時期(1858年-71年)、(2)印象主義の時期(1872年-77年)、(3)構成主義の時期(1878年-87年)、(4)総合の時期(1888年-1906年)に分けて考察している。もっとも、印象主義との出会いの時期も必ずしも印象主義的な絵を描いたとはいえず、構成と総合は年代に依存するものではないため、初期のロマン主義的作品を除く後期作品については、年代によって区分することは恣意性を含むとの指摘もされている。
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作風・技法
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「色鍋島」の名で知られる色絵のほか、以下の技法が用いられている。 染付 - 中国では「青花」と呼ばれる。素地上に青一色で文様を表したもので、呉須(酸化コバルト)を呈色剤とする。素地の上に直接、または素地を1回素焼きした上に呉須で文様を描き、透明釉を掛けて高火度で還元炎焼成(窯に十分空気を供給せずに焼く)すると青色に発色する。染付のみ(青一色)の作品と、染付の上に色絵を施したものとがある。 青磁 - 素地に灰釉を掛けて高火度で還元炎焼成することによって、灰に含まれる酸化第二鉄が還元されて酸化第一鉄になり、青系色に発色する。 錆釉 - 酸化第一鉄を呈色剤として酸化炎焼成することによって茶系色に発色する。 瑠璃釉 - 呉須を上絵具ではなく釉薬として用いたもの。透明釉に呉須を混ぜる。 墨はじき - 青海波文、七宝つなぎ文などの細かい地文を表す際に使われる技法。青海波などの文様を青と白で表す場合、白くしたい部分の線を墨で描く。素焼きした生地に墨で文様を描き、その上から呉須を塗る。これを高温焼成(本焼き)すると、呉須は青色に発色するが、墨描きの部分は白抜きとなる。 色絵は、染付で文様を描いた器の上に上絵付けし、再度低火度の酸化炎で焼成するものである。鍋島の色絵は赤、黄、緑の3色のみを用いることが原則で、稀に黒や紫も使われるが、伊万里に見られるような金彩は原則として使われない。中国や日本の他窯では青磁釉は単独で使用されることが原則だが、鍋島では「青磁染付」「青磁色絵」のように青磁を染付や色絵と併用したものも多い。 文様は更紗文、雪輪文のような幾何学的なもの、植物、野菜、器物などを図案化して描いたもの、風景などを描いた絵画的なものなど多岐にわたるが、いずれも純和風のデザインであることが特色で、この点は中国・景徳鎮窯を範とした伊万里焼と区別されるところである。大根、人参、茄子のような、寓意的・象徴的意味を持たない卑俗な題材も大胆に図案化している。盛期の皿類には文様を周縁部にのみ表して、中心部を文様のない白抜きとしたデザインのものがあり、藩庁の意を汲んで斬新なデザインを工夫した結果ではないかと言われている。文様は松葉、青海波などの細かい線まで正確に描かれ、染付の濃み(だみ)は1点の滲みやムラも残らないように完璧に塗られている。5客、10客などのセットの食器では、各器に完璧に同じ文様が繰り返されている。 皿の裏文様は、染付一色で唐花文、七宝つなぎ文などを規則正しく三方に配するものが典型的である。鍋島皿の特徴は、表の図案の天地と裏の文様の天地が連動している点である。皿の裏面は3つの文様単位が等間隔に配置され、それらが形作る三角形の角の1つが皿表の画面の上側に一致するように配置される。高台の側面には櫛歯文を表すものが多い。高台内には銘、界線などを入れず、目跡なども残さず、白一色に仕上げるのが通例である。
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