七宝紋
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/27 14:28 UTC 版)
七宝紋(しっぽうもん)とは、連続文様の『輪違い紋』から生まれた日本の家紋の一種。 [2] 有職文様では、幾つもの輪を交差させたものを『輪違い』とよび、同様のものを七宝ともよぶ。鎖型に連続している文様を「七宝つなぎ」(つなぎ七宝紋)とよび[1]、そこから1つを抜き出し家紋にしたものが「七宝」と呼ばれている。3つを抜き出したものは「持ち合い三つ七宝(三つ七宝紋)」、4つ抜き出したものは「持ち合い四つ七宝(四つ七宝紋)」と呼ばれる。 七宝紋に分類される家紋には他にも様々なものがあり、たとえば七宝の中央に花を入れたものを「花七宝(はなしっぽう)」(七宝に花角)、鳥と花菱を組み合わせて七宝形にしたものを「鳥襷(とりだすき)」、幾つかが繋がった形で部分的に用いたものを「破れ七宝(やぶれしっぽう)」といい、上下左右の四隅に丸印を加えたものは「星七宝(ほししっぽう)」などと呼ばれている。[2]
- ^ a b 中村重樹編著『日本の伝統文様 CD-ROM素材250』エムディエヌコーポレーション 2005年
- ^ a b c 家紋のいろは (2021年4月24日). “七宝紋 (HTML)”. 家紋のいろは. 2021年4月24日閲覧。
- ^ 新人物往来社編, "索引で自由に探せる 家紋大図鑑", 新人物往来社, 1999年.
- ^ 脇坂安治などが用いた紋。
- ^ 森本景一. “家紋研究 七宝の謎 第二話「転じて七宝」 (HTML)”. 家紋研究. 2021年8月9日閲覧。
- ^ 本田總一郎監修『日本の家紋大全』梧桐書院 2004年
- ^ 遠州流茶道 (2021年4月23日). “七宝花菱 (HTML)”. 遠州流茶道. 2021年4月23日閲覧。
- ^ 小堀宗通, "小堀遠州の茶道", 浪速社, 1969年.
- ^ 横井時冬, "工芸鏡", 六合館書店, 1894.横井時冬. “国立図書館デジタルコレクション「工芸鏡. 1」 (PDF)”. 六合館書店. 2021年8月9日閲覧。.
- ^ a b 視覚デザイン研究所編『日本・中国の文様事典』視覚デザイン研究所 2000年
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