九州総連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 09:11 UTC 版)
甲斐 江陽(かい こうよう) 九州総連を統括する初老の男性。桜島観測所の地下シェルターが破壊された後、霧島連山に移住する。 冷徹とも思えるほどのリアリストであり、13年前に暴走した“大山祇命”の脅威に晒され続けている九州を救うため、15年前に“天国”のラボから協力者と盗み出していたマテリアルボディの設計図を利用し、王冠種を支配する兵器として三四を製造した。しかし、その行動から道を違えたとして“天国零号”には見放され、外部からの干渉がなければ止められないほどに暴走していた。 呰上 三四(あざかみ みよ) 皿倉山でジャバウォックに人質にされていた12歳ほどの少女。生まれついての天涯孤独で、孤児として博士に育てられたらしい。視力が生まれつき低いが、その分聴覚が優れている。 正式名称を“天国三四号(アマクニサンジュウヨンゴウ)”と呼ばれた人型人造生命体で、“災いの神”を意味する「呰上」の名を与えられている。15年前に甲斐統括らが盗み出した“天国”のマテリアルボディの設計図を元に、桜島観測所の地下にある培養施設にて異種同調型として造られ、胎児期に血中経路の動力である心臓に“大山祇命”の架空樹脂と巨大菌核の結晶が埋め込まれている、いわば“大山祇命”と巨大菌核に限りなく近い系統を持った知的生命体、あるいは小型の王冠種と言える存在。“天逆鉾”による鎮静化実験の次段階として、巨大菌核と同化させることによって己の意思を持たない“大山祇命”を生体制御するための人造兵器であり、取り込まれてから2時間かけて意識と肉体を溶かされ完全に融合を果たす予定だった。その血液からは“大山祇命”の鎮静剤となる成分を生成でき、腕から“大山祇命”に似た枝を生やして神経毒を分泌する能力も持つ。その出自から九州総連の人々からは忌み嫌われている。なお、粒子総量220万で循環係数21%と高い才覚を秘めている。 甲斐統括の計画で消費されそうになった時、自分を守ろうとして目覚めの兆しを見せた“大山祇命”が桜島観測所シェルターを破壊、己を庇おうとした天国一五号を人間たちに殺され、死に怯えてジャバウォックの協力者となる。義手義足の男に監視されながら霧島連山のシェルターに入り、出会った日番谷姉妹と仲良くなるが、正体を暴かれたジャバウォックと一真の交戦の最中、未来に希望を持たず、家畜や部品としてではなく、人として悼まれながら死ぬ方法だけを考えていた自分が生きたいと願ったことが罪だと考え、独りで決着をつける為に一真を神経毒で昏倒させると、“天逆鉾”を引き抜きシェルターを離脱する。そして、協力していたジャバウォックに自分では共に生きることはできないと詫び、巨大菌核に融合、菌核の原型となった実験台の少女を止めるのに失敗して肉体を失いつつあったところを、日番谷姉妹とジャバウォックに救助され、少女に起こったことの真相を自分の手で暴くことを決意する。 以後は半年ほど小笠原で隔離されたあと、境遇に対する情状酌量と静雨からの報告書により処遇を考慮されて無罪放免となり、釈放条件である“開拓部隊に5年以下従事”を達成する為に仕官候補生となる。
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九州総連
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九州地方をまとめる組織で、都市国家は桜島観測所。元々火山地帯が多かった九州地方には、桜島観測所と霧島連峰の2つの地下シェルター都市が造られる予定だった。大崩壊では桜島が破局噴火を起こし、南九州に桜島カルデラと呼ばれる巨大な窪みが生じ、その時の火山灰は120年もの長きに渡って九州、四国地方、中国地方、関西地方に降り注いだ。
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