九州組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 02:59 UTC 版)
西鉄親分 地元、九州組の組長。今はなき西鉄ライオンズの熱狂的なファンの子として育てられた。狂信的なまでに西鉄ライオンズを崇拝している。 その忠誠心を示すべく己の額に西鉄のイニシャルであるNLの文字を焼印で刻み、野球のヘルメットを模して自ら耳を切り落としたという異常な経歴を持つ。また身に纏う衣装は西鉄全盛期のエースピッチャー、稲尾和久の使っていたストッキングである。性格は凶暴かつ卑劣、小心者でありながら狂気的で、行動や風貌のすべてが異常そのものであり、正に「三途の猫街」の体現者とも言える。 イヨマンテ 西鉄親分の忠実な部下。バンダナを巻き、ハンマーを持ち歩いている。 他のヤクザ猫達を指揮する立場にあり、西鉄親分の息子であるカズヒサとフトシをボン(坊っちゃんの意)と呼ぶ。西鉄親分に「おまえの好きな火祭り」「おまえの国民歌謡をきかせてくれ」と言われるシーンがあるが、これは名前の由来である歌謡曲「イヨマンテの夜」のこと。実際のアイヌ人の祭「イヨマンテ」では火祭りはあまり行わなれない。 フトシ 西鉄親分の次男。名の由来は中西太から。父親以上に大柄な体格で、父親同様に耳がない。 生まれてから誕生日を迎える間もなく父親に耳を切り取られ、兄のカズヒサと共に脱走。物語中盤でカズヒサと共に帰郷し、父親とも和解した。根が単純で素直な性格だが、父親譲りの凶暴さはしっかりと受け継がれており、相手を痛めつける事に全く容赦がない。必殺技は「脳天崩しオランダ風車」。この技でカンガルーの親子を何匹も殺したという。 カズヒサ 西鉄親分の長男。名の由来は稲尾和久から。帽子を深めにかぶり、不気味な雰囲気を漂わせている。 子供の頃、父親にNLの焼印を入れられそうになって家出し、神戸港からオーストラリア行きの貨物船に乗って脱走。現地でブーメランの存在を知って自分の武器とした。父の元へ帰るに当たり、父に倣って耳を切り、頭にナイフでNLのイニシャルを入れた。父と和解後は九州組の若親分となり、冷静な判断力で父の手助けをする。終盤には父以上の残忍さを見せ、町を恐怖に陥れた。何かと雷蔵に執着し、自身の手で決着を付けたがっている。 今まで一人ぼっちで生きてきた雷蔵に自身の境遇を重ね、共感を求めていたが、身内がいない雷蔵には身内がいるのに孤独を感じているカズヒサに共感できず、最後には自身の孤独と狂気の根源が父親にあることに気付き、父を非難しながら理解を求めたが、最後まで父の理解は得られず、共に自爆して果てた。
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