三平一門の結束と矜持とは? わかりやすく解説

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三平一門の結束と矜持

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:09 UTC 版)

林家三平 (初代)」の記事における「三平一門の結束と矜持」の解説

三平一門弟子たちは、三平没後久しい現在もなおその結束固さ芸能世界知られている集団である。 落語世界においては師匠の死去区切りとして一門解散するのが通例となっている。だが、三平門下たちは、林家こん平中心人物として三平死後長らく三平一門」として事実上一派成してきた。三平落語家以外にも林家ペー林家パー子林家ライス・カレー子といった漫談家漫才師育てているが、何れも三平門下として三平の芸の系譜受け継いでいることを大切にしており、この一門結束固さ落語界でも特筆すべき存在である。 これらの背景には上述落語協会分裂騒動がある。三平逝去し1980年当時落語協会にはこの騒動後遺症がまだ色濃く残っており、以降騒動の経緯から三平とその一門と、三平師匠こん平たちから見れば大師匠)である7代圓蔵一門などの間にはある種わだかまり残っていた。また7代圓蔵三平先立つ1980年5月死去しており、その一門事実上解散となっていた。そこに来て三平50代半ば死去したから、修行中の三平弟子たち同系の師匠を頼るに頼れ行き場失った事実上の「落語界孤児」とでも言うべき状態となり、結果として総領弟子当時三平一門生え抜きでの唯一の真打でもあった林家こん平一門そのまま継ぎ弟弟子たちはそのままこん平弟子になった。そして、その背後には海老名家未亡人海老名香葉子)と義兄中根喜三郎依然としてバック付き事実上オーナー存在となった。既に真打となって8年経たであったとはいえこの様な形で三平代わり年若くして一門率いて否応なく独立独歩の道を歩むになったこん平が、分裂騒動ギクシャクした落語協会人間関係の中で如何に辛酸をなめさせられたかは、香葉子の著書おかみさん』に描かれているとおりである。 その様過酷な状況一門一丸となって乗り越えながら、三平弟子孫弟子から数多く真打誕生させた。そして、一門名を連ねた三平息子2人落語家として育て上げ、ほぼ四半世紀費やしながらついには泰孝に正蔵、泰助に三平名跡襲名させるまでに至った。そして、泰孝の二人の息子も「林家たま平」(長男泰良二ツ目)と「林家ぽん平」(次男:泰宏、前座)の新たな海老名兄弟」として、それぞれ曽祖父から続く四世落語家の道を歩んでいる。一方で一門惣領弟子として守り続けてきたこん平は、上述ストレス過度飲酒から2004年8月多発性硬化症発症し入院初回から出演していた『笑点降板余儀なくされた(後任弟子林家たい平就任)。こん平その後リハビリ行い回復はしたものの、高座復帰出来体調までは戻らず落語家として事実上リタイア態となり2020年12月死去したこん平倒れた後に実施され前述した海老名兄弟正蔵三平襲名後見8代目正蔵弟子こん平とは『笑点』で共演していた林家木久扇が行っている。 毎年8月31日浅草演芸ホールの余一会は「初代林家三平追善興行」が昼夜通して組まれることが恒例となっており、色物孫弟子も含む三平一門弟子がほぼ総出演する一門会となっており、孫弟子として一門名を連ねた三平の孫のたま平(泰良)とぽん平(泰宏)の兄弟毎年出演している。病により事実上休業状態だった一門惣領弟子であるこん平亡くなる2年前(2018年)まで「ご挨拶」という形で出演していた。また、三平直弟子年齢的な面でも徐々に一門会への出演者減ってきており、(三平死去に伴い移籍した以外のこん平正蔵などに入門した孫弟子、さらに曾孫弟子出演者割合増えてきている。40回目迎えた2021年昼の部九代目正蔵(泰孝)、夜の部二代目三平(泰助)が主任トリ)を務めている。 また、三平の「下ネタは芸を腐らせるもの」という考え方も、一門伝統として受け継がれている。三平没後久しい現在でも、三平門下元より孫弟子に当たる者達まで三平系列属す芸人の殆どが、「三平一門不文律」として下ネタ避けている事は芸能界でも有名である。実際このために9代正蔵当時こぶ平)はWAHAHA本舗旗揚げ公演時のメンバーありながら早々に脱退するになった。ただし、希有な例外として、こん平が『笑点』の大喜利時折出していた「肥溜め落っこちた」などの肥溜めネタがある。また、三平本人も「性教育」「感じやすいの」などのような性を連想させるネタいくつか持っている。ただし前者は「こん平田舎者権助」という大喜利でのキャラクター要素一つ象徴として田舎者ネタとしての意味合い強く後者は性とは一切関係のない内容オチついているものがほとんどなため、下ネタとは方向性意図大きく異なるものともいえる。

※この「三平一門の結束と矜持」の解説は、「林家三平 (初代)」の解説の一部です。
「三平一門の結束と矜持」を含む「林家三平 (初代)」の記事については、「林家三平 (初代)」の概要を参照ください。

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