workload
「workload」とは、仕事量・作業負荷を意味する英語表現である。
「workload」の基本的な意味
「workload」とは、主に「仕事量」「作業負荷」「作業量」などを意味する英語表現。品詞は名詞である。特定の人や機械が一定時間に行う仕事量を表す。IT分野で「ワークロード」は、コンピューターやシステムにかかる処理負荷を指しており、CPUやメモリ、ネットワークなどのリソースを動作中のソフトウェアが占有する度合いで表現できる。「workload」の語源
「workload」は、「work(作業)」と「load(仕事量、積み荷)」を合わせた単語である。「work」の語源は、古英語の「weorc(何かすること、誰かの個別の行為、ビジネス、製造したもの、労働の成果)」、ゲルマン祖語の「*werka-」である。印欧語根は「*werg-o-」「*werg-(すること)」。また、「load」の語源は、古英語の「lad(道、方法、運ぶ)」、ゲルマン祖語の「*laitho」。印欧語根は「*leit-(出ていく)」である。「lead(先導する)」も同じ語源である。「workload」の発音・読み方
「workload」の発音記号は、イギリス英語で「wɜ:ˌkləʊd」、アメリカ英語で「wɝˌklod」で、始めの「wo-」にアクセントが置かれる。カタカナで表記する場合、イギリス英語で「ウョークロード」、アメリカ英語で「ウョルクロード」のような音になる。「workload」を含む英熟語・英語表現
「heavy workload」とは
「heavy workload」とは、「重い作業負担」「耐えがたい仕事量」を意味する英語表現である。作業負担についての不満という意味では、「Teachers are always complaining about their heavy workloads.(教師たちは、いつも仕事量の多さに不満を持っている)」のように用いられる。「激務をこなす」は、「Handle his heavy workload.」のような言い方になる。コンピューターの性能については、「Run at peak frequency to cope with the heavy workload.(処理負荷に対応するためのピーク周波数で動作させる)」のような使い方がある。
「reduce workload」とは
「reduce workload」とは、「作業負担を下げる」「作業負荷を軽減する」を意味する英語表現である。人の作業負担やストレスについての表現では、以下のような文章がある。「Reduce both your workload and your stress levels.(作業負担とストレスレベルを低下させる)」「If you're feeling stressed or depressed about your workload then you owe it to yourself and your supervisor to voice your concerns.(仕事量にストレスを感じたり、落ち込んだりしているのであれば、自分自身と上司のために、その悩みを打ち明ける義務がある)」
また、機械の負荷についての文章では、次のようなものがある。「You can reduce the workload and costs on testing equipment.(テスト機器にかかる作業負荷やコストを削減することができる)」
「workload」の覚え方
「workload」は、「work(仕事)」「load(負荷)」からできた表現。似た形式の単語を合わせて把握すると、単語が覚えやすくなる。「work」が付く単語には、「workaday(ありふれた、日常の)」「workflow(作業プロセスの順序)」「workout(運動、トレーニング)」「workplace(仕事場)」「workstation(仕事場、情報端末)」がある。また、「load」で終わる単語には他に、「carload(車1台分の貨物)」「trainload(1列車分の旅客)」「caseload(取り扱い件数)」「reload(荷物を積み直す、データを再読み込みする)」「download(データをダウンロードする)」「upload(データをアップロードする)」など。以上のように「work」には「仕事」という意味に合わせた合成語があり、「load」は、乗り物の積み荷や、コンピューター端末へのデータ読み込みに関連した使い方があることがわかる。
「workload」の使い方・例文
「~あたりの作業量」は「workload per ~」という言い回しになる。「The average computational workload per array element.(配列要素1つあたりの平均計算量)」「増え続ける仕事量」は「increasing workload」のように用いられる。「The morale of the teaching profession was collapsing under the weight of ever increasing workloads and diminishing pay.(増え続ける仕事量と減少する給与のために、教職のモラルは崩壊していた)」
「impacts on workload(仕事量への影響)」という言い方を使うと、次のように表現できる。「The impacts on individual and population health, and on professionals' workload, were not monitored.(個人と集団の健康、そして専門家の仕事量への影響はモニタリングされていない)」
「workload reduction(作業負担縮小)」というフレーズは、次のように用いられる。「The management agent would have concentrated on finding an arrangement for workload reduction.(管理エージェントは、作業負担縮小のために取り決めを見つけることに集中したのであろう)」
労働条件やストライキについての文章では、以下のように用いられる。「It said it would consider the scope and timetable for industrial action should an improved pay offer and proposals to address workload not be put forward by the States.(賃金改善案や仕事量への対応案が州から提示されない場合は、労働争議の範囲とスケジュールを検討するものである)」「Strikes by health staff are making workloads more challenging to handle.(医療スタッフのストライキにより、仕事量が増え、対応が難しくなっている)」
ワーク‐ロード【workload】
ワークロード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 18:12 UTC 版)
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ワークロード(英: workload, work-load)とは、一般的に「仕事量」や「作業負荷」などの意味を持つ英単語[1]。情報技術の分野では、コンピュータやシステムにかかる処理の負荷の大きさを指すことが多い[2]。計算機資源の利用状況を示す抽象的な指標としても使われる。
ロードアベレージ
UNIXオペレーティングシステムでは、ワークロードの指標に長らくロードアベレージという統計値を採用していた。これは当時、計算機資源に対して要求される資源が大きく、実行中とスケジューラの実行待ち状態にあるプロセスの数を数えることで、ワークロードを推し量ることができた。しかしながらロードアベレージは正確にはワークロードを示している訳ではない。実行待ちにある理由がページフォールトによるものである可能性もあれば、Linux等であれば単にI/O待ちをしている可能性もある。ロードアベレージはシステムがどれだけのワークロードを持っているかを知ることはできるが、個々のワークロードの軽重を示す指標にはならない。当時の技術水準では、その違いは実際の所どうでも良かった。アウトプットを得るのにかかる所要時間はシステム全体の負荷であるロードアベレージで一意に判断できたからである。しかしマイクロプロセッサの性能が向上し、またI/Oサブシステムのインテリジェント化、なにより計算機資源に対して要求される資源が下回るようになってからは、ロードアベレージでワークロードを正確に推し測ることができないことをシステムエンジニアは認識するようになった。それからは、後述のCPU利用率によってワークロードを見積もるようになった。
CPU利用率
CPU負荷率、CPU効率ともいわれる。ある一定時間、アイドル時間を消費するためだけのアイドルプロセスと、そうではないプロセスの実行時間の比率である。Windows等ではタスクマネージャーでこの数値を観察することができる(UNIXではtopプログラムがよく使われる)。この数値には、CPUが計算機資源として提供した能力を正確に示し、その数値にはI/Oサブシステムによって消費された時間は指標から外されている。計算機資源に対して要求される資源が下回った現在[いつ?]では、ワークロード、しかも実行しているプログラムがCPU資源をいかに効率的に使っているかを推し量る指標として使われる。CPU利用率はそのコンピュータシステムに対する投資に関する実績そのものだからである。例えば、I/Oサブシステムにアクセスしている間に他の処理を並列して進めるマルチスレッドプログラミングは計算機資源の利用効率を高め、その実績がCPU利用率として反映される。逆をいえば効率の悪いプログラムはCPU利用率の成績が悪く、設計を改めなければならない対象となる。 今日[いつ?]マルチプロセッサシステムが当たり前となった時代では、並列性が乏しいソフトウエア設計は投資を無駄にすることが多い。ロードアベレージが1を示し、プロセッサに対して見掛け上の要求した資源が100%であったとしても、CPU利用率ではプロセッサの数で割った値しか示さず、例えばデュアルコアプロセッサでは50%が無駄になってしまうことが良く観察される。これらの問題に対する解決策として、同時に多数のプロセスを実行し、無駄な時間を埋め尽くすという戦略もある。これはトランザクションベースのアプリケーション(例えばウェブサーバ等)などでは有効な戦略であろう。またこのような使い方に特化したプロセッサ(例えばSunのナイアガラアーキテクチャ)等もある。
脚注
関連項目
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