ロード‐アベレージ【load average】
ロードアベレージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 08:53 UTC 版)
UNIXオペレーティングシステムでは、ワークロードの指標に長くロードアベレージという統計値を採用していた。これは当時、計算機資源に対して要求される資源が大きく、実行中とスケジューラの実行待ち状態にあるプロセスの数を数える事で、ワークロードを推し量る事ができた。しかしながらロードアベレージは正確にはワークロードを示している訳ではない。実行待ちにある理由がページフォールトによる物である可能性もあれば、Linux等であれば単にI/O待ちをしている可能性もある。ロードアベレージはシステムがどれだけのワークロードを持っているかを知る事は出来るが、個々のワークロードの軽重を示す指標にはならない。当時の技術水準では、その違いは実際の所どうでも良かった。アウトプットを得るのにかかる所要時間はシステム全体の負荷であるロードアベレージで一意に判断できたからである。しかしマイクロプロセッサの性能が向上し、またI/Oサブシステムのインテリジェント化、なにより計算機資源に対して要求される資源が下回る様になってからは、ロードアベレージでワークロードを正確に推し測る事が出来ない事をシステムエンジニアは認識するようになった。それからは、後述のCPU利用率によってワークロードを見積もるようになった。
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