スケジューラ
マルチプログラム方式(あるいはマルチタスク、マルチプロセス方式)で、複数のプログラムを見かけ上、同時に実行するときに、どのような順番で、プログラムを実行するかなどを決定し、実行する仕組みをスケジューラと呼ぶ。通常は、OSのカーネル部分にあり、主要な機能の1つであり、多くのカーネル機能がこのスケジューラに依存して動作する。
また、個人の予定を管理するソフトウェアや、指定した日時にプログラムの実行を開始するようなソフトウェアを指すこともある。

スケジューラ
【英】scheduler
スケジューラとは、スケジューリングを行うための仕組みのことである。
スケジューラは、複数の処理すべき事項を優先度に従い制御・管理するための仕組みであると言える。使用する場面により指すものが異なるが、ITの分野では、マルチタスクやマルチプロセッシングにおいてジョブに最適な優先度を割り振り制御する仕組み(ジョブ管理システム)を指すことが多い。これを特にタスクスケジューラと呼ぶこともある。
Windowsなどにおいてプログラムを指定時刻に実行する機能は、タスクスケジューラーと呼ばれる。また、個人の予定を管理するスケジュール帳のアプリケーションソフトウェアをスケジューラーと言うことも多い。
スケジューラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 08:43 UTC 版)
リンクをサポートしたため、通信トラフィックをスケジュールする新たな回路が必要となった。通信結果を待っているプロセスは自動的にポーズ状態となってネットワーク回路がリードやライトを終えるのを待つ。そうすると他のプロセスが走行を開始する。リアルタイム性とマルチプロセッシング動作を向上させデッドロックを防ぐため、ふたつの優先度レベルをサポートしている。ひとつのトランスピュータ上で動作するふたつのプログラムが互いに通信する場合、メモリ上の「仮想ネットワークリンク」を使うことができる。プログラムが入力や出力を要求してその処理を待つ間ポーズすると、オペレーティングシステムが調停回路を使ってそれを処理する。トランスピュータのオペレーティングシステムはスケジューリングを行う必要がない。ある意味ではチップ自身がOSを内部に持っていると考えることができる。 このような機能を全てシングルチップに組み込むため、トランスピュータのコア部分は一般のCPUよりも単純になっている。命令セットが小さいためRISCとも言われるが、マイクロプログラム方式であり、レジスタは少なく、メモリとメモリを扱う命令があるため、設計自体はまさしくCISCである。レジスタが多数あるロード/ストア型の RISC CPU とは異なり、トランスピュータには3つのデータレジスタしかなく、それらがスタックのように振る舞う。さらにワークスペース・ポインタがメモリ上のスタックを指していて、Load Local 命令と Store Local 命令で容易にアクセスできる。これによりコンテキストスイッチが非常に高速化された。単にワークスペース・ポインタを別のプログラム用のアドレスに書き換えるだけで済んだのである。このような設計は当時それほど珍しいものではなく、TMS9900なども同様である。3本のレジスタスタックの内容はジャンプ命令などでも保証されず、コンテキストスイッチの際にも内容の保持は保証されない。
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