ワトスン役とは? わかりやすく解説

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ワトソン‐やく【ワトソン役】


ジョン・H・ワトスン

(ワトスン役 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/21 13:41 UTC 版)

ジョン・H・ワトスン (John H. Watson) は、アーサー・コナン・ドイル推理小説シャーロック・ホームズシリーズ』の登場人物。軍医を経た後開業医となった。名探偵シャーロック・ホームズの友人であり[1]伝記作家。ホームズシリーズのほとんどの作品は彼を語り手としており、その物語を綴ったことにもなっている[2]。日本語ではワトソンと表記されることも多い。


  1. ^ 130年前から「名探偵といえばホームズ」と言われる本当の理由 現代にも通用するキャラクター造形”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2020年11月20日). 2020年11月25日閲覧。
  2. ^ 名探偵ホームズの人気は「ワトスン博士ありき」と言われるワケ 「バツイチ再婚説」から「女性説」まで”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2020年11月23日). 2020年11月26日閲覧。
  3. ^ 負傷箇所については、足という記述(『四つの署名』)と肩という記述(『緋色の研究』)があるが、「痛みの移動」の表れかも知れないため、どちらが本当の傷なのかは論議の的になったり、パロディ物のワトソン役のネタにも扱われたりすることもある。また、足という説のうち、詳しくは左足という説がある。
  4. ^ ウィリアム・ベアリング=グールド 著、小池滋 訳「22「ところでワトソン、女性は君の専門領域だ」」『詳注版シャーロック・ホームズ全集』 3巻、筑摩書房〈ちくま文庫〉、1997年、99-123頁。ISBN 9784480032737 
  5. ^ ベアリング=グールドは、ワトスンはメアリーの死後、『白面の兵士』の前に再婚していたほか、メアリーの結婚の前にも別の女性との結婚生活があったとしている。このほかにも、『四つの署名』より前にワトスンとメアリーは結婚していたとするなど、矛盾を解消するためにシャーロキアンが様々な説を出している。
  6. ^ ドロシー・セイヤーズ「ドクター・ワトソンの洗礼名」植村昌夫訳『シャーロック・ホームズの愉しみ方』平凡社新書、2011年、85-94頁
  7. ^ ウィリアム・ベアリング=グールド 著、小池滋 訳「16「それに君は日付のことばかり言ってるが、それが最大の謎だね」」『詳注版シャーロック・ホームズ全集』 2巻、筑摩書房〈ちくま文庫〉、1997年、372-379頁。ISBN 9784480032720 
  8. ^ ただし、これはアフガニスタンにいたことによる日焼けや負傷による衰弱の影響があるので、以後のシリーズでも当てはまるのかは不明。特に後者はワトスンをアフガニスタン帰りと見抜いた根拠として挙げたものであり、ホームズ自身も直後に「しかし手首が白いので、地色ではなく熱帯地帰りと分かる」と続けている。
  9. ^ 特に『白面の兵士』の書き出しでは、「私が色々な捜査にわざわざワトスンを連れて行くのは、情にほだされているからでも、気まぐれからでもなく、彼が非常に素晴らしい特性を備えているからだ。」と明らかにしている。


「ジョン・H・ワトスン」の続きの解説一覧

ワトスン役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:09 UTC 版)

推理小説」の記事における「ワトスン役」の解説

探偵役助手相棒物語語り部となる人物を指す用語。キャラクター類型ではサイドキック該当する語源『シャーロック・ホームズシリーズ』において、探偵役シャーロック・ホームズ相棒であり語り部でもあるジョン・H・ワトスンから。 シャーロック・ホームズシリーズ商業的に成功した理由一つとしてホームズ奇抜な行動核心となる手がかりワトスン視点描写することにより、ホームズ推理披露するまで読者興味引きつけたままに出来たことがあげられる。この形式シャーロック・ホームズシリーズ以後多く推理小説踏襲されたため「ワトスン同等役割」から「ワトスン役」と呼ばれることとなった単独とは限らず直属部下探偵事務所職員という設定複数人の場合もある。 医師でもあるワトスンのように専門知識活かして積極的に手伝う者、完全な傍観者語り部徹する者などパターンが様々であるが、探偵役違い必須の役回りはないた存在しない作品も多い。一方でシリーズ作品中には普段ワトスン役の人物探偵役となるエピソード執筆されることもある。また探偵役主人公でワトスン役は毎回別人逆にワトスン役が主人公探偵役毎回別人など、変則的な設定作品存在する。ワトスン役が毎回同じで、犯人毎回同じなのはロード・ダンセイニダンセイニ卿)の初期シリーズ作品相沢沙呼の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は探偵役霊媒得た真相元に、ワトスン役が推理構築するという設定である。

※この「ワトスン役」の解説は、「推理小説」の解説の一部です。
「ワトスン役」を含む「推理小説」の記事については、「推理小説」の概要を参照ください。

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