ワトソン‐やく【ワトソン役】
ジョン・H・ワトスン
(ワトスン役 から転送)
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ジョン・H・ワトスン (John H. Watson) は、アーサー・コナン・ドイルの推理小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の登場人物。軍医を経た後開業医となった。名探偵シャーロック・ホームズの友人であり[1]、伝記作家。ホームズシリーズのほとんどの作品は彼を語り手としており、その物語を綴ったことにもなっている[2]。日本語ではワトソンと表記されることも多い。
- ^ “130年前から「名探偵といえばホームズ」と言われる本当の理由 現代にも通用するキャラクター造形”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2020年11月20日). 2020年11月25日閲覧。
- ^ “名探偵ホームズの人気は「ワトスン博士ありき」と言われるワケ 「バツイチ再婚説」から「女性説」まで”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2020年11月23日). 2020年11月26日閲覧。
- ^ 負傷箇所については、足という記述(『四つの署名』)と肩という記述(『緋色の研究』)があるが、「痛みの移動」の表れかも知れないため、どちらが本当の傷なのかは論議の的になったり、パロディ物のワトソン役のネタにも扱われたりすることもある。また、足という説のうち、詳しくは左足という説がある。
- ^ ウィリアム・ベアリング=グールド 著、小池滋 訳「22「ところでワトソン、女性は君の専門領域だ」」『詳注版シャーロック・ホームズ全集』 3巻、筑摩書房〈ちくま文庫〉、1997年、99-123頁。ISBN 9784480032737。
- ^ ベアリング=グールドは、ワトスンはメアリーの死後、『白面の兵士』の前に再婚していたほか、メアリーの結婚の前にも別の女性との結婚生活があったとしている。このほかにも、『四つの署名』より前にワトスンとメアリーは結婚していたとするなど、矛盾を解消するためにシャーロキアンが様々な説を出している。
- ^ ドロシー・セイヤーズ「ドクター・ワトソンの洗礼名」植村昌夫訳『シャーロック・ホームズの愉しみ方』平凡社新書、2011年、85-94頁
- ^ ウィリアム・ベアリング=グールド 著、小池滋 訳「16「それに君は日付のことばかり言ってるが、それが最大の謎だね」」『詳注版シャーロック・ホームズ全集』 2巻、筑摩書房〈ちくま文庫〉、1997年、372-379頁。ISBN 9784480032720。
- ^ ただし、これはアフガニスタンにいたことによる日焼けや負傷による衰弱の影響があるので、以後のシリーズでも当てはまるのかは不明。特に後者はワトスンをアフガニスタン帰りと見抜いた根拠として挙げたものであり、ホームズ自身も直後に「しかし手首が白いので、地色ではなく熱帯地帰りと分かる」と続けている。
- ^ 特に『白面の兵士』の書き出しでは、「私が色々な捜査にわざわざワトスンを連れて行くのは、情にほだされているからでも、気まぐれからでもなく、彼が非常に素晴らしい特性を備えているからだ。」と明らかにしている。
- 1 ジョン・H・ワトスンとは
- 2 ジョン・H・ワトスンの概要
- 3 人物
- 4 描写
- 5 評価
- 6 関連項目
ワトスン役
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探偵役の助手や相棒、物語の語り部となる人物を指す用語。キャラクター類型ではサイドキックに該当する。 語源は『シャーロック・ホームズシリーズ』において、探偵役のシャーロック・ホームズの相棒であり語り部でもあるジョン・H・ワトスンから。 シャーロック・ホームズシリーズが商業的に成功した理由の一つとして、ホームズの奇抜な行動や核心となる手がかりをワトスンの視点で描写することにより、ホームズが推理を披露するまで読者の興味を引きつけたままに出来たことがあげられる。この形式はシャーロック・ホームズシリーズ以後、多くの推理小説で踏襲されたため「ワトスンと同等の役割」から「ワトスン役」と呼ばれることとなった。 単独とは限らず直属の部下や探偵事務所の職員という設定で複数人の場合もある。 医師でもあるワトスンのように専門知識を活かして積極的に手伝う者、完全な傍観者で語り部に徹する者などパターンが様々であるが、探偵役と違い必須の役回りではないため存在しない作品も多い。一方で、シリーズ作品の中には普段ワトスン役の人物が探偵役となるエピソードが執筆されることもある。また探偵役が主人公でワトスン役は毎回別人、逆にワトスン役が主人公で探偵役が毎回別人など、変則的な設定の作品も存在する。ワトスン役が毎回同じで、犯人も毎回同じなのはロード・ダンセイニ(ダンセイニ卿)の初期シリーズ作品。 相沢沙呼の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は探偵役が霊媒で得た真相を元に、ワトスン役が推理を構築するという設定である。
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