レバテインとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > レバテインの意味・解説 

レーヴァテイン

(レバテイン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 10:16 UTC 版)

レーヴァテイン古ノルド語: Lævateinn)は、北欧神話に登場する武器




注釈

  1. ^ この詩は、北欧神話の原典の一つである『古エッダ』の流布本「王の写本」には収録されていなかったが、のちに別の写本から発見され、その形式や成立年代から一般に『古エッダ』の一部とみなされている。またソーフス・ブッゲらにより、別の詩『グローアの呪文歌』と一繋がりの話であると判明し、『スヴィプダグルの言葉』として一つにまとめられた。
  2. ^ スヴィプダグルが名乗った偽名。
  3. ^ ヘルヘイムのことか。あるいは単に「死者の国へ送る」、すなわち「殺す」という意味の文学的表現か。
  4. ^ 「rýninn」が正しくは「rúnum」である、とみた場合、ここは「ロプトルによってルーンを篭めて鍛えられた」という意味になる。例えばグウズニ・ヨウンソン校訂版ではこちらを採用している[1]
  5. ^ ブッゲ版の表記に従うと「セイギャールン」。「Lægjarn」(レーギャルン、「悪を愛する者」「狡猾な」[1]の意)という表記は Hjalmar Falk によって見出されたものであり、元の写本では「Sægjarn」(セーギャルン、「海を愛する者」の意)などと表記されていた[2]
  6. ^ 『フョルスヴィーズルの言葉』の中では「ミーマメイズル」(Mímameiðr) と呼ばれているが、一般にユグドラシルに同一視される。
  7. ^ なお、その詳細は不明だが、同詩中でヴィゾーヴニルはスルトとシンモラに大きな悲しみをもたらすとされている。
  8. ^ たとえば1860年の論文「Forbindelsen mellem de norrøne Digte Grógaldr og Fjölsvinnsmál oplyst ved Sammenligning med den dansk-svenske Folkevise om Sveidal.(デンマーク・スウェーデンの民謡『スヴェイダル』との比較によるエッダ詩『グローアの呪文歌』と『フョルスヴィーズルの言葉』の繋がりの解明)」(『Forhandlinger i Videnskabs-Selskabet i Christiania, aar 1860(クリスチャニア学会論集 1860年号)』pp.123-140. Google Books)では、p.139 の脚注1で「古い手書きの写本では L と H を間違えやすい」と述べ、例として『フョルスヴィーズルの言葉』第26スタンザを挙げている。
  9. ^ 未邦訳。日本語で手に入る文献のうち、ドナルド・A・マッケンジー『ゲルマン神話 北欧のロマン』(ISBN 4469244198)が当該著作に沿った再話であるとされている。
  10. ^ 詩語法』で語られている神話。詳細はブロックとエイトリイーヴァルディなどを参照。

出典

  1. ^ Richard Cleasby英語版, Guðbrandur Vigfússon英語版『An Icelandic-English Dictionary』(1874年)(Germanic Lexicon Project: 403. LÝSINGARSKEIÐ-LÆRING
  2. ^ Henry Adams Bellows(1885年-1939年)『The Poetic Edda』(1936年)「SVIPDAGSMOL
  3. ^ クロスリィ=ホランド(山室・米原訳)『北欧神話物語』p.318。
  4. ^ クロスリィ=ホランド(山室・米原訳)『北欧神話物語』p.204。
  5. ^ ストレム(菅原訳)『古代北欧の宗教と神話』p.169。
  6. ^ オルリック(尾崎訳)『北欧神話の世界』p.110。
  7. ^ a b エイモス・サイモン・コトル『Icelandic poetry or The Edda of Sæmund』(1797年)「The Fable of Fiolsuid
  8. ^ a b ベンジャミン・ソープ『The Edda Of Sæmund The Learned』(1866年)「Fiölsvinnsmál
  9. ^ a b c d ストレム(菅原訳)『古代北欧の宗教と神話』p.169 より引用。
  10. ^ a b クロスリィ=ホランド(山室・米原訳)『北欧神話物語』p.204 より引用。
  11. ^ ソーフス・ブッゲ『Norrœn Fornkvæði』(1867年)「Svipdagsmál. II. Fjölsvinnsmál
  12. ^ Guðni Jónsson『Eddukvæði』(1949年)「Fjölsvinnsmál
  13. ^ Jörmungrund: SVIPDAGSMÁL
  14. ^ Geir T. Zoëga『A Concise Dictionary of Old Icelandic』(1910年)(Northvegr: 281. LÝRIT - LÆRDÓMS-MAÐR
  15. ^ Geir T. Zoëga『A Concise Dictionary of Old Icelandic』(1910年)(Northvegr: 434. TÁR-FELLING - TEMJA
  16. ^ a b 健部伸明と怪兵隊『虚空の神々』p.332 より引用。
  17. ^ a b c Truth In Fantasy 編集部『魔法の道具屋』p.26 より引用。
  18. ^ Simek (Tr. Hall)『Dictionary of Northern Mythology』p.185。
  19. ^ 菅原邦城シーグルズル・ノルダル『巫女の予言 エッダ詩校訂本』(東海大学出版会、1993年初版第1刷、ISBN 4-486-01225-9)p.46 に見られる邦題。


「レーヴァテイン」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

レバテインのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レバテインのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレーヴァテイン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS