リヤカーで喜界島一周
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 22:39 UTC 版)
「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事における「リヤカーで喜界島一周」の解説
2001年2月7日 - 28日放送、全4夜。 DVD第21弾『リヤカーで喜界島一周/釣りバカ第3弾! わかさぎ釣り対決II』に収録。 この企画は鈴井が初の映画監督作品「man-hole」を撮るために半年以上番組を休んだ後、正式に全員が復帰した第1弾の旅企画。前週に放送された「メイキング・オブ・四国R-14」の中では予告映像が放送されなかった。これについて、藤村Dは「全部秘密だから。予告編流しちゃったら何やったか分かっちゃう」としたものの、大泉には「今回また予告編出したら(特に)分かりやすいんだ、何やったのか」と指摘されている。 目的としては、「団結の輪」を描くために鹿児島県の奄美群島にある喜界島を3日間かけて反時計回りに歩いて一周すること。なお、出演者並びにD陣が怪我や病気などのアクシデントに見舞われた際にも大丈夫なように、リヤカー(ムラマツ車輌の『山田君』)を引っ張って歩くことになった。 なお、この企画は一部地域の『Classic』では未放送である。DVD付属のリーフレットではその理由として「リヤカーの荷台乗車が道路交通法に抵触していたため」としている。 この企画が生まれた経緯として、会議の席上、なかなか企画が決まらず業を煮やした藤村が「おもしろいかどうかは別にして俺らがやりたいことって何だろうね?」とぶつけたところ、鈴井が「いっそ辛いことをやってしまったほうが気分的には楽になる」と返したことで喜界島一周が決定した。藤村は写真集のコメントで、「(レギュラー時代の企画において)視聴者にわかってもらえなくていい、俺らがやりたくてやるんだという身勝手な決心で出た旅」と綴っている。 スタート前 久しぶりのどうでしょう班揃い踏みでのロケという事を口実に、鈴井・藤村Dの2人は企画発表の際、通常時はまず用意しない台本を用意し、それを読み上げる形で企画発表を行った。しかし、台本の冒頭部分が発表前に大泉が鈴井らに促されて話した予想と全く同じ だった為、冒頭にして先ほど自分が言ったことと同じ事をわざとらしくやり取りする2人に耐えかねた大泉は2回発表を制止させている。また、DVD版では特典映像として、オンエアでは使わなかった新千歳空港へ向かう道中の車内の様子が収録されており、その中で「ホテルで企画発表」する事や、企画開始前にホテルでカメラを回す事自体が今まで無かったと大泉が指摘し、「企画発表後にホテルで一夜を明かしてから企画に入る」今回のスケジューリングが、久方ぶりのロケで段取りを忘れていた藤村Dの段取りの間違いによるものだった事が判明している。 当時の羽田東急ホテルでの企画発表後、ベッドの争奪戦が起こった。4人は「寝心地のよい2つのベッド(通常のシングルベッド)」と「寝心地の悪い2つのベッド(エキストラベッド)」を巡って話し合った結果、「寝心地のよいベッド」に出演者である鈴井・大泉が、「寝心地の悪いベッド」にD陣が寝ることになった。ところが、藤村Dの歯磨きの最中に部屋をとった張本人の嬉野Dが「このベッドはおかしい」「大泉君寝てごらん」などと発言して、大泉の興味を誘い、結果的に寝させることに成功する。更にその後、嬉野Dからも「交代してくれ」と言われたため、「『寝心地の悪いベッド』の中でもランクが低い側のベッド」に大泉が寝ることになった。ちなみに、羽田東急ホテルは羽田空港ターミナル に近いことから、朝早くの飛行機に搭乗する際によく利用され、部屋には「ツインルームにエキストラベッドを2個搬入」し、4人部屋を急造した上で宿泊していた。大泉は、この扱いにも「僕は今じゃ六本木プリンスのツインをシングル利用する」「おそらくテレビ朝日 よりも僕が貢献してるであろうHTBでは、ツインルームの4人使用とはどういうことだ」などとD陣へ不満を漏らした。 コメディアンの萩本欽一はこのシーンを気に入っているといい、D陣に「江戸の笑いだね」と伝えたという。 初日 14時55分に喜界島へ到着後から順調に進んでいたが、歩き始めて1時間が経過したのち、藤村Dが目標としていた荒木地区には「宿がない」という理由からUターンし、距離的にはほとんど進むことがなかった。 2日目 先日決めたリヤカーを引く方法(藤村D案と鈴井案の2案)を実行。藤村D案は「1人がリヤカーを引き、もう1人が並走、あとの2人がリヤカーに乗る」、鈴井案は「2人がリヤカーに乗り、2人が縄を付けて思いっきり走る」という方法である。なお、鈴井案は嬉野Dからの提案で、中に入り操縦をする役を藤村Dが担当した。また、藤村Dは「休憩中に足をくじいた」と嘘をつき、鈴井の引くリヤカーの上に乗った。 藤村Dと鈴井が、鹿児島県名物のかき氷、「白熊」の早食い対決をして藤村Dが負け、藤村Dがキャンプ地のムチャカナ公園付近までリヤカーを引いた。この白熊対決は、後に対決列島に繋がる。 キャンプ場 でテントを張り、出演者とディレクターの計4人が、同じテントで就寝。大泉などが「俺の隣(藤村D)はデブ」などと発言してのD陣・出演者間での一悶着が起こった。 ディレクター2人は寝袋があったが、毛布が無い鈴井・大泉の2人は初日のホテルで借りた毛布で寝ることとなった。なお、大泉は寝袋が2つと毛布2枚があることに気づいたが、この際に鈴井は自分達が毛布であるとすでに悟っている。 3日目 この日も山田君を朝から引き続けた大泉が、朝食後に引き手から解放された直後に「リヤカー症候群(リヤカーを引き過ぎて歩き方がおかしくなってしまう状態)」に陥り、初めて乗り手に回る。この時、藤村Dが大泉を背負う珍しいシーンがある。 最後の最後で大泉が他の3人を山田君に乗せて引っ張り、下り坂であやうく交通事故になりそうな事態があったが、どうにか無事一周を達成した。
※この「リヤカーで喜界島一周」の解説は、「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の解説の一部です。
「リヤカーで喜界島一周」を含む「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の記事については、「水曜どうでしょうの企画 (日本国内)」の概要を参照ください。
- リヤカーで喜界島一周のページへのリンク