ララバイ
「ララバイ」とは・「ララバイ」の意味
「ララバイ」とは、「子守歌」という意味だ。子守歌とは、子どもを眠らせるときやあやすときに口ずさむ歌で、『モーツァルトの子守歌』や『竹田の子守歌』などが有名である。心が休まるような穏やかなリズムと抑揚が少ないメロディーラインが特徴だ。ララバイは和製英語と勘違いされることが多い。1970年代の昭和歌謡や漫画のタイトルなどに多く使われていたことが和製英語と思われる所以だ。
ララバイという言葉が入った昭和のヒット曲には、『東京ララバイ』『ハイスクールララバイ』『聖母(マドンナ)達のララバイ』などがある。歌詞の中に使用されることも多く、ザ・チェッカーズのヒット曲『ギザギザハートの子守歌』の中には「ララバイララバイおやすみよ」という一節がある。
2017年にはWANIMAの『ララバイ』が発売された。2022年にADOがリリースした『ウタカタ(泡沫)ララバイ』は、アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』の挿入歌として有名だ。
『はいからさんが通る』で有名な漫画家・大和和紀は、1978年に別冊少女フレンドで『カリフォルニアララバイ』を連載していた。『虹子ララバイ』は、昭和時代を中心に活躍していた漫画家・志賀公江の代表作だ。
その他には、1991年~1993年にかけてテレビ朝日系列で放送されたドラマ『ララバイ刑事』、1952年にジャズピアニスト・ジョージ・シアリングが発表した『ララバイ・オブ・バードランド』などもある。
ララバイと似ている言葉には「バイバイ」「ライバル」などがある。バイバイは別れのときのあいさつで、ライバルは「好敵手」「宿敵」という意味がある。ララバイという発音からは情熱と切なさ、ひいてはノスタルジックな雰囲気を感じるのは、バイバイとライバルに発音が似ているためと推察される。
「ララバイ」の語源・由来
「ララバイ」は、英語由来の言葉である。英語表記は「lullaby」で、発音は「バ」を強調する。lullabyとは、16世紀の中頃にできた言葉といわれている。「あやす」という意味がある「lull」と「子供をあやす際のはやし言葉」の「bye」が組み合わされ、子守歌という意味が生まれたという説がある。
その他には、ヘブライ語の呪文「Lilith - abei(リリスよ去れ)」が語源という説もある。リリスとはへブライ人に言い伝えられてきた子供の命を奪う悪魔の名前だ。「Lilith - abei」を「リリスアベイ」と発音するために、次第にララバイといわれるようになったともいわれている。
「ララバイ」の熟語・言い回し
「ララバイ」の熟語は、「子守唄を聞かせる」という意味の「リッスン トゥ ア ララバイ(listen to a lullaby)」、「子守唄を覚える」という意味の「リメンバー ザ ララバイ(remember the lullaby)」などがある。あいつとララバイとは
あいつとララバイとは、1980年代にヒットした少年漫画のタイトルだ。1981年以降8年間にわたり『週刊少年マガジン』で連載し、講談社コミックの単行本で全39巻が発売されたヒット作である。1983年には実写版の映画が公開され、1987年にはアニメ映画化もされている。ちなみに実写版映画では、当時大人気だったアイドル・少年隊の3人が主役を務めて話題となった。
ララバイバイとは
ララバイバイとは、RADWIMPSの楽曲『ララバイ』の一節だ。歌のサビ部分で「ララバイ ララバイバイ」とリピートして歌っている。
「ララバイ」の使い方・例文
「ララバイ」の使い方・例文は、「眠れない夜にはララバイを聴きたい」「ララバイは心休まる楽曲が多い」「ノスタルジックな気分に浸れるララバイが好きだ」「ララバイを聴くと大人でも落ち着く」「ララバイの語源は諸説ある」などだ。その他には、「世界各国には地域の特色を生かしたララバイが存在する」「母が良く歌ってくれたララバイが好きだ」「日本で有名なララバイは竹田の子守歌だ」「生まれてくる子供に聴かせるためにララバイを覚えたい」「私の子供はララバイを聴かせるとすぐに眠ってしまう」などがある。
子守唄
子守唄(こもりうた、子守歌、英: lullaby)は、子供を寝かしつけたり、あやしたりするために歌われる歌の一種。世界各国で様々なものが歌い継がれている。揺籃歌(ようらんか)ともいう。
概説
子供を抱いたり、あるいは揺りかごで揺らしながら歌ったため、そのようなゆっくりしたリズムを持つものが多い。
クラシック音楽でも子守唄の名を付けた小品は多く、「モーツァルトの子守歌」と呼ばれてきたもの[注 1]、シューベルト、ブラームス、ゴダール(ジョスランの子守唄)などのものが有名。ピアノ曲(ショパン)やその他の器楽曲もある。
「ねんねんころりよ」で始まる日本の「江戸子守唄」は、江戸時代より代々受け継がれてきた歴史の長い唄である。
日本の子守唄には、親が歌うのでなく、幼くして故郷を離れた子守り娘が歌ったもの(子守唄というより守子唄というべきである)も多い。これらは彼女らが自分の辛さを歌ったものゆえ、歌詞も曲調も暗いものとなりがちであり、中には恨みをぶちまけたり、世間を辛辣に皮肉ったものなども散見する。子守唄の歌詞には、「眠らぬ奴は頭叩く」(五木の子守唄)や、「まな板のせて青菜のようにジョキジョキと」(中国地方の子守唄)というものもある。
英語「Lullaby」の語源
英語では子守唄のことをlullaby(ララバイ)と言う。16世紀の中頃からできた言葉で、lullという言葉(動詞で「あやす」または名詞で嵐などの前の「小休止」)とbyeという言葉(子供をあやす時のはやし言葉)から[1]。
別の説では、子供の命をこっそり奪うと信じられた悪魔リリスを追い払うヘブライ語 "Lilith - abei"(「リリスよ。去れ!」)に由来するという話もある[2][3][4][5]。
また、cradle song(クレイドル・ソング)ともいう。
子守歌の例
- 日本
- 日本以外
- クラシック音楽
- 子守歌 (シューベルト)
- 子守歌 (ブラームス)
- 眠りの精 (ブラームス)
- 子守歌 (フォーレ)
- ねむれよい子よ庭や牧場に(「モーツァルトの子守歌」と呼ばれてきたもの[注 1])
- ジョスランの子守歌 (Berceuse de Jocelyn)
- 子守歌 (ショパン)
- 子守歌(ムソルグスキー) - 映画『ベニスに死す』で使用された。
- 子守歌 (ガーシュウィン)
- 猫の子守唄(ストラヴィンスキー)
- トランペット吹きの子守歌
- トゥーラルーラルーラッ (Too Ra Loo Ra Loo Ral)
脚注
注釈
- ^ a b 後にモーツァルトの作品ではなく、フリースあるいはフライシュマンの作品とされる。詳しくは『ねむれよい子よ庭や牧場に』参照。
出典
- ^ Merriam-Webster's Collegiate Dictionary, Tenth Edition (1999)
- ^ Faust, translated into English prose, by A. Hayward. Second edition, E. Moxon, 1834, page 285
- ^ Hines, Kathleen. "The Art of the Musical Zz: Cultural Implications of Lullabies around the World." Miwah Li, John Moeller, and Charles Smith Wofford College (2013): 74.
- ^ Pathak, Vrushali, and Shefali Mishra. "Psychological effect of lullabies in child development." Indian Journal of Positive Psychology 8.4 (2017): 677-680.
- ^ Levin, S. "The evil eye and the afflictions of children." South African Medical Journal 32.6 (1958).
関連項目
外部リンク
ララバイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/07 00:43 UTC 版)
ユグドラシル宇宙を放浪する次元船団。この船団はクリーチャーにとってのネクサスというべき世界で、あらゆる世界のクリーチャーが存在する。船団を率いるのはサイレンという名前のヴァルキリーで、船団全てのクリーチャーに安らぎと平穏を与える歌を奏でている。イデアはサイレンのコアパーツである【サイレンハート】。
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