マーガレットの花言葉
花言葉はそれぞれの国や地域で自由に作られる。マーガレットの花言葉も国・地域によってさまざまである。全体の傾向としては、恋愛や友情に関係する前向きな言葉が多い。
マーガレット花言葉の由来
#ギリシア神話からつけられた説花言葉はギリシア神話に由来することが多く、マーガレットは女性の守護神であり狩猟の女神でもあるアルテミスに捧げられた花として知られている。そのため、マーガレットの花言葉はアルテミスにまつわるものがほとんどである。
・「真実の愛」
アルテミスは女性の守護神であるため、女性の幸せを象徴するとして「真実の愛」という花言葉がつけられたという説がある。
・「貞節」
アルテミスは異母姉妹である処女神のアテナに憧れ夫を持たず処女神となることを誓っていたため、「貞節」というマーガレットの花言葉がつけられたという説もある。
・「信頼」
アルテミスは自らが処女神となることを誓っただけでなく、周りの侍女にも同じ誓いを立てることを求め、侍女たちはそれに従っていた。強い信頼関係で結ばれていたことから、「信頼」という花言葉がつけられたと言われている。
・「真実の友情」
アルテミスは従者たちに処女であることを求めたものの、愛する伴侶を見つけた侍女は咎めることなく送り出していた。強い友情で結ばれていることから、「真実の友情」という花言葉がつけられたという説がある。
・「心に秘めた愛」
アルテミスは処女神となる誓いを立てていたものの、オリオンと恋に落ちてしまった。誓いを破りたくない、しかし恋する気持ちは止められないというアルテミスの葛藤が、「心に秘めた愛」という花言葉の由来となった説もある。
#マーガレットが花占いに使われることに由来する説
花びらを1枚ずつちぎりながら「好き・嫌い」と恋の行方を占う花占いは、マーガレットの花を使うのが一般的である。「恋を占う」という花言葉は、マーガレットが花占いに使われることに由来するという見方が一般的といえる。
花占いは、心に思う人がいてこそ行うものである。その点が「心に秘めた愛」という花言葉にも繋がる。
マーガレットの花びらは奇数(21枚)である。花占いを「好き」から始めると「好き」で終わることになり、恋の成就を暗示させる。これが「真実の愛」という花言葉にも通じている。なお花びらの一部を欠損したマーガレットでは「好き」から占いはじめても「好き」で終わるとは限らない。
マーガレットの英語の花言葉
マーガレットの英語の花言葉は、「secret love(秘密の恋)」と「faith(信頼)」である。マーガレットの英語の花言葉も、ギリシア神話を由来としている。「secret love(秘密の恋)」はアルテミスとオリオンの恋に由来して生まれた花言葉であり、「faith(信頼)」は処女神を誓ったアルテミスの周りに同じ誓いを立てた侍女たちが集まった「信頼」から生じた花言葉である。マーガレット色別の花言葉の解説
#白いマーガレット:「心に秘めた愛」白は純粋さや可憐さを連想させる色であるため、白いマーガレットの花言葉は「心に秘めた愛」とつけられている。ウエディングのコンセプトにマッチした花言葉であるうえウエディングドレスと同じ純白でもあるため、結婚式場のデコレーションで好んで使われるほか、花嫁のブーケにも使用されることが多い。また、ずっと思い続けてきた人や、素直に愛情を伝えることができない人へプレゼントするのに最適である。
#黄色のマーガレット:「美しい容姿」
「美しい容姿」という花言葉は、マーガレットの美しさに由来している。黄色は明るく目を引く色であるため、万人の心を惹きつける華やかさもある。また、太陽を象徴する色であるため、生命力あふれるイメージである。明るく元気な人や美意識が高い人へのプレゼントに向いているほか、性別を問わず憧れの人に贈るのに適している。
#ピンクのマーガレット:「真実の愛」
ピンクのマーガレットは、色味が可愛らしく女性からの人気も高い。また、「真実の愛」という花言葉も相まって女性へのプレゼントに好まれている。母の日のシーズンに数多く出回るため、カーネーションに次いで母の日のギフトとしても選ばれることが多い。
#赤や紫のマーガレット
赤や紫色のマーガレットも新種として店頭に並び始めているが、まだ花言葉はつけられていない。一般的に赤い花の花言葉は「愛情」に関わるものが多く、紫の花の花言葉は「高貴」や「誠実」に関わるものが多い。赤い花や紫の花の全般的な花言葉を参考にすると良い。
マーガレット本数別の花言葉の解説
マーガレットには本数別の花言葉はないが、花全般の本数別の花言葉を参考にできる。・1本:「あなたが運命の人」
・3本:「愛しています」
・4本:「一生愛し続ける」
・6本:「あなたに夢中です」
・8本:「思いやりに感謝」
・9本:「いつも一緒にいたい」
・11本:「最愛」
・12本:「恋人(奥さん)になってください」
・15本:「ごめんなさい」
・16本:「不安な愛」
・17本:「絶望の愛」
・40本:「あなたに永遠の愛を誓います」
・50本:「永遠」
・99本:「永遠の愛」
・108本:「結婚してください」
マーガレットはプロポーズ向きの花ではないため、プレゼントする際に細かく本数にこだわる必要はない。ただし、結婚式のブーケなどお祝いの席で使う場合は、ネガティブな花言葉にならないよう考慮するのが賢明である。15本は「ごめんなさい」、16本は「不安な愛」、17本は絶望の愛とマイナスな花言葉が続くため、これらの本数は避けて花束を作るのが好ましい。
本数別の花言葉と色別の花言葉を組み合わせることで、マーガレットにより深いメッセージを込めることができる。ピンクのマーガレットを1本プレゼントする場合は、「あなたが運命の人」と思える「真実の愛」であるというメッセージを込めることができ、黄色のマーガレットを6本プレゼントする場合は、「美しい容姿」の「あなたに夢中」というメッセージが込められる。メッセージ性を高める組み合わせを見つけるのが賢明である。
マーガレットの怖い花言葉
#「私を忘れないで」マーガレットにはネガティブな花言葉は特にないが、「私を忘れないで」という花言葉があり、これは恨みがましいメッセージとも解釈できる。とはいえ、これも自分を捨てた恋人に怨み言をいう言葉ではなく、卒業や就職、転職などで離れていく友達に「いつまでも友達でいよう」「また会おう」というような、友情や絆を深める意味合いを込めていう言葉である。
#ギリシア神話の悲しい物語
「私を忘れないで」や「優しい思い出」という悲哀を含む花言葉は、ギリシア神話のアルテミスとオリオンの悲しい物語に由来している。アルテミスは生涯夫を持たないと誓いを立て処女神となることを公言していたが、オリオンと恋に落ちた。そのことを快く思わなかったアルテミスの弟のアポロンは、オリオンが頭の先だけを出して海を歩いているところを指さし、アルテミスに「あの小島を射ることができるか」とそそのかした。狩猟の女神であるアルテミスは見事に矢を命中させ、その後オリオンの亡骸が海の上に浮かび上がってきた。
弟に騙され愛する人を殺してしまったと気づいたアルテミスは、死者を蘇らせることができるアスクレピオスにオリオンを生き返らせるよう頼み込んだものの、願いは届かずオリオンは帰らぬ人となった。この時のアルテミスのやるせない気持ちから、「私を忘れないで」や「優しい思い出」という忍耐を強いられる悲しい花言葉がつけられたという説がある。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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