ペンタックス Aシリーズとは? わかりやすく解説

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ペンタックス Aシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 01:32 UTC 版)

PENTAXの銀塩一眼レフカメラ製品一覧:35mm判 (KマウントMF機種)」の記事における「ペンタックス Aシリーズ」の解説

ペンタックス初の「マルチモードAE機」シリーズである。 複数AE機能を持つマルチモードAEカメラとして、まず1977年発売の『ミノルタXD』によって「絞り優先AE」と「シャッター速度優先自動露出以降シャッター速度優先AE記述する)」の両AE機能実装され、さらにその翌年1978年発売の『キヤノンA-1』によって「完全自動露出(=プログラム自動露出以降プログラムAE記述する)」が実現したそのような時代背景の中で旭光学依然として絞り優先AE機であるMシリーズ重点置いていたが、他社続々マルチモード化、プログラムAE実装などのエレクトロニクス面での開発競争入ったため、遅れを取った旭光学はより精度の高いマルチモード機を実現すべく開発取り組んだ機能的に外観Mシリーズ酷似していることから、同シリーズ延長上に位置するように思われがちであるが、実際旭光学工業初の電磁レリーズ電子セルフタイマー実装など大幅なエレクトロニクスが行われており、ペンタックス独自のより高精度な「絞り位置制御方式」によるマルチモードAE対応が行われ、これの実現のため新たな絞り値伝達用の電子接点つきのKAマウント採用され、「シャッター速度優先AE」と、「プログラムAE」が可能となった。またこのシリーズよりすべての機種ポリカーボネートなどのプラスチック素材による外装となり(『LX』、『MZ-S』を除く)、更なる軽量化電子カメラとしてのショック性の向上、ボディ外装デザイン自由度が増すことになる。 マウント対応レンズとして開発されSMCペンタックスAレンズ(以下「Aレンズ」)も同時に用意され絞り環に最小絞り値のとなりに新たに自動露出意味するA位置設けられており、この位置に設定しておけば、カメラ側から自動的に絞り込まれるスーパーAsuper A) 1983年3月発売。ペンタックスカメラ初のマルチモードAE機種である。発売当時はマルチモードカメラとしては最多モード数である「プログラムAE」、「絞り優先AE」、「シャッター速度優先AE」、「マニュアル」、「TTLオートストロボダイレクト測光式)」、「外光オートストロボ」の6種の露出モード実装それ以外にも新機軸盛り込んだ時代最先端を行く機種であった外装デザイン従来MEシリーズ踏襲しつつ、LXイメージ取り入れられファインダー採光窓、取り外し式のグリップ、メモホルダー兼用グリップ付きの裏など、斬新なものになった内部機構大幅な電子化進められ、初の電磁レリーズ実装電子式セルフタイマーファインダー内表示の液晶LCD)化、新規開発モータードライブ装着により秒3.2コマ実現など、目立たないところで大幅に進化している。Aレンズとの組み合わせによって、より正確な絞り制御が可能となった。その技術高く評価され同年「ヨーロピアン・カメラ・オブ・ザ・イヤー'83」を受賞1984年4月には受賞記念限定モデル発売された。海外ではSUPER PROGRAM』の名称でクロームボディのみ発売された。 プログラムAprogram A) 1984年3月発売Aシリーズ普及機種である。スーパーAで6種あった露出モードから「シャッタースピード優先AE」、「TTLオートストロボ」を省略し、最高シャッタースピードも1/2000秒から1/1000秒へとスペックダウンされている。外見はほぼ差がないものの液晶表示によるシャッター速度パネルなくなっており、内部構造コストダウンのために大幅に簡略化されている。一方誤作動しやすい不評だった電子セルフタイマー機構位置改められるなどの改良点は、続く『ペンタックスA3デート』にも受け継がれている。逆説的にMEスーパープログラム機能追加した機種であると言える。ブラックボディ、クロームボディがある。海外ではPROGRAM PLUS』の名称で発売された。 A3 デート(A3 DATE1985年3月発売ペンタックス初のワインダー機構内蔵機種であり、データバック(裏交換によるデート印字機能)を標準実装した機種である。ワインダー内蔵に伴いオートローディング機構」もあわせて実現し規定位置までフィルム伸ばしてフィルムカバーを閉じると自動的に1コマ目まで巻き上げられようになった。ただし、巻き戻し操作は"そのほう速い"といった理由から手動となっている。 装填フィルム確認用の"覗き窓"と、パトローネDX情報により自動ISO感度設定する機能設けられ背面フィルムにあったメモホルダーが廃止された。プログラムAベースしながらも「マニュアルモード」が省略されるなど更なる自動化図られている。ワインダー搭載によって横幅広がり軍艦部広くなったぶん「モード選択ダイヤル大型化」され操作性向上している。ただし露出補正機能簡略化され、逆光補正用の+1.5ボタン設けられるとどまっている。 A3 デートS 1986年6月発売A3デート改良機種グリップ部の貼り革(グッタペルカ)のデザイン素材変更されホールディング性と、ファインダースクリーン変更による合焦性能の向上などのマイナーチェンジ施されている。発売時期Pシリーズ重なったためかデザイン意匠当時流行取り入れられたためPシリーズSFシリーズ近くクラシカル風味残していたAシリーズ中でも異彩を放つ機種

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