ブルースターの花言葉
ブルースターの花言葉の由来
(1)「幸福な愛」の由来は結婚式で使用されるのが多いことブルースターの代表的な花言葉は、「幸福な愛」である。そして、それはブルースターが、結婚式で使用されることが多いのが由来となっている。日本で西洋式の結婚式を行う場合、サムシングフォーというイギリスの伝統を取り入れることが多い。サムシングフォーは花嫁の幸福を願うことが目的で、古いものと新しいもの、借りたものと青いものの計4つを、結婚式の道具として取り入れるという風習である。その中の青いもの、サムシングブルーとして、ブルースターが選ばれることが多い。
サムシングブルーは、聖母マリアを象徴する清らかな青という意味合いがあり、青が目立ちすぎるのは良くないとされる。ウェディングドレスのスカート部分の中のような、周囲から見えないところ、あるいはブーケのワンポイントなどの見えにくいところに、青を取り入れるのが望ましい。したがって、色が淡いため目立ちにくく、なおかつ花のサイズが小さく扱いやすいブルースターが選ばれるわけである。そのような背景から、花嫁の幸福を願うサムシングフォーと、愛を誓い合う結婚式にちなんで、「幸福な愛」というブルースターの花言葉が定着した。
また、欧米では、男児の成長を願うために、ブルースターを出産祝いや誕生祝いで贈ることが多い。そのため、ブルースターを贈ることで、愛情を持って男児の幸福を願うという意味合いで、「幸福な愛」が花言葉になったというのもひとつの説である。
(2)青が聖母マリアを象徴することから来ている「信じ合う心」
「信じ合う心」という表現も、「幸福な愛」と同様にブルースターを代表する花言葉である。その由来は、ブルースターの花が、聖母マリアの象徴とされる青色であることだ。青色は、海のように広く深い慈愛という意味合いで、聖母マリアの象徴となっている。そのことから、寛大な心で、お互いを疑うことなく信じるという意味合いで、青い花を持つブルースターの花言葉が「信じ合う心」となっている。また、青色には、誠実という意味も含まれている。そのため、誠実な心を持って、お互いを信用するという意味で、ブルースターの花言葉が「信じ合う心」となったとする説もある。
さらに、ブルースターの葉は、ハートの形をしている。そして、その葉は、お互いに密着したり、花に接触したりするほど距離が近い。そのことから、ハート形の葉を寄り添う心に例える形で、花言葉が「信じ合う心」となったというのもひとつの説である。
(3)原産地から遠く離れて生息していることが由来の「望郷」
ブルースターには「望郷」という花言葉があるが、それはブルースターが生まれた地を離れて、世界中に出回っていることが由来である可能性が高い。ブルースターは南アメリカ原産であり、人の手によって世界中に渡った。そして、オーストラリアやニュージーランドなどの一部地域では、帰化植物として野生化している。そのような経緯から、ブルースターが生まれ故郷である南アメリカのことを懐かしむという意味合いで、「望郷」が花言葉となっている。
(4)花の見た目がそのまま由来となっている「星の精」
ブルースターの花言葉「星の精」は、花の見た目がそのまま由来となっている。ブルースターという名前は、花の見た目が青く、なおかつ5枚の花弁が広がっている形を星に見立てたものである。それが花言葉「星の精」にも適用されている形だ。また、ブルースターの花弁は5枚あり、重なることなく広がっている。そのため、花弁それぞれを四肢と頭部に例えて、小さな妖精に見えるということで、花言葉が「星の精」になったという説もある。手足が短く、マスコットキャラクターのようなシルエットをしている星の精である。
(6)青色のネガティブイメージが由来となっている「早すぎた恋」
「早すぎた恋」というブルースターの花言葉は、青という色の性質が由来になっている。ブルースターの場合、結婚式のサムシングブルーに取り入れられていることからもわかるように、青が良い意味として扱われることが多い。ただ、青は悲しみや不安などネガティブな意味も持っている。そのネガティブな意味が、悲しい結果に終わった恋という意味合いで使用され、「早すぎた恋」という花言葉になった形である。
また、ブルースターの花は、咲き始めは水色に近い淡い色であるが、咲き終わりが近付くに連れてその色は濃くなっていく。そのことから、「早すぎた恋」が花言葉になったという説もある。花弁が開き切って見ごろになっているが、色は淡い花の状態を、恋をするにはまだ早いという表現に用いた形である。そして、花の色が濃くなって恋ができる状態になったころには、すでに咲き終わりが近付き、恋そのものが終わりかけてしまっているということを表現している。
(5)「身を切られるような思い」も青色のネガティブイメージが由来
ブルースターには「身を切られるような思い」という花言葉もあるが、それは「早過ぎた恋」と同様に、青色のネガティブな意味が適用されている。どうしようもなく悲しいという、「身を切られるような思い」の意味を、ブルースターの青色で表現している形だ。また、ブルースターは、花瓶に活けたり花束にするために茎を切ると、その切り口から白い乳液が滴り落ちる。そして、その乳液には毒性があるので、処理には気を付けなければならない。そのため、茎を切った人は、切った時の状況を覚えてしまうことが多い。そうして、ブルースターといえば、茎を物理的に切る花というイメージが定着し、それが「身を切られるような思い」という比喩に転じたとする説もある。
ブルースターの英語の花言葉
ブルースターの花言葉を英語で表現すると、「happy love(幸福な愛)」「mutual trust(信じ合う心)」「nostalgia(望郷)」「star spirits(星の精)」「too early love(早すぎた恋)」「harrowing experience(身を切られるような思い)」となる。ブルースターの色別の花言葉の解説
ブルースターは「ブルー」という文字が名前に入っているが、青以外の白やピンクなどの品種もある。ただ、その色によって花言葉の意味が変わることはない。ブルースターの本数別の花言葉の解説
ブルースターの花言葉は、本数によって意味が変わることはない。ブルースターの怖い花言葉
ブルースターの花言葉には、基本的に怖い内容のものはない。ただ、「早すぎた恋」と「身を切られるような思い」は、捉え方次第で怖い意味になる可能性がある。「早すぎた恋」は過去形の表現であるため、すでに上手くいかないまま終わってしまっている。そして、恋が上手くいかなかった場合、恋をしている人の心が傷ついてしまうことは珍しくない。そのため、場合によっては、立ち直れないほどの傷を心に付けられたという、怖い状況が考えられる。そして、「身を切られるような思い」は、悲しみや苦しみなどが強いことを示す。単純に「悲しい」や「苦しい」といった表現では物足りない場合に、使用されることが多い表現である。そのため、「身を切られるような思い」という表現を使用するに至るほど、強い悲しみや苦しみが生まれた原因を考えると、人間関係のトラブルや病など、怖い背景が見え隠れするだろう。
また、ブルースターは一般的に、結婚式で使用される花として有名である。そのようなブルースターを、わざわざ「身を切られるような思い」という良くない意味で贈る場合は、何か特別な事情が伺える。ブルースターは結婚と繫がりが深いため、結婚に関して、悲しかったり苦しい思いをしたりしていることを訴えるために、ブルースターを使用している可能性もある。本来幸せなはずの結婚が、悲しみや苦しみを生んでいる背景は、怖いものであることが考えられる。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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