ブルガダ‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【ブルガダ症候群】
読み方:ぶるがだしょうこうぐん
突発性の心室細動により心停止状態となり、失神を引き起こし、突然死に至る場合がある心臓病。心臓病歴のない中高年男性に多く、睡眠中など安静時に起こることが多い。ぽっくり病の原因の一つと考えられている。心電図検査で特徴的な波形が現れるが、原因は不明。発作が起きた場合はAED(自動体外式除細動器)で電気ショックを与え、蘇生する。再発の可能性があるためICD(植え込み型除細動器)による治療が行われることが多い。
[補説] 心室細動は重篤な不整脈で、心室の筋肉が小刻みに痙攣(けいれん)した状態になり、全身に血液を送り出すポンプの役割を果たせなくなる。心室細動になった場合は、AEDやICDによって電気ショックを与えることにより、心臓のリズムを正常な状態に戻す。
ブルガダ症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 05:02 UTC 版)
ブルガダ症候群(ブルガダしょうこうぐん、英: Brugada syndrome)は、突発性の不整脈(心室細動)を生じる心疾患で1992年にスペイン人医師ペドロ・ブルガダとその兄弟が報告した[1]。疾病名は最初の報告者名に由来する。ブルガーダ症候群とも呼ばれる。
- ^ Brugada, P.; Brugada, J. (1992). "Right bundle branch block, persistent ST segment elevation and sudden cardiac death: a distinct clinical and electrocardiographic syndrome. A multicenter report." J. Am. Coll. Cardiol. 20(6):1391–6. PMID 1309182
- ^ a b ブルガダ症候群/QT延長症候群/突然死症候群 岡山大学循環器内科
- ^ 岡崎俊典、「【原著】ブルガダ型心電図を呈した症例の検討(健康診断時の対応)」『産業衛生学雑誌』 47巻 1号 2005年 p.33-39, 日本産業衛生学会,doi:10.1539/sangyoeisei.47.33
- ^ 岩田敦、朔啓二郎、「健診で心電図異常を指摘された34歳の男性」『日本内科学会雑誌』 100巻 7号 2011年 p.2036-2038, 日本内科学会,doi:10.2169/naika.100.2036
- ^ 堀江稔、「研究会 第37回理論心電図研究会 テーマ : 心筋のCaハンドリング Brugada症候群とナトリウム・チャネル遺伝子異常」『心臓』 35巻 6号 2003年 p.459-464, 日本心臓財団, doi:10.11281/shinzo1969.35.6_459
- ^ 芦野園子、渡辺一郎、小船雅義 ほか、「【原著】ブルガダ症候群での心室細動誘発に対するキニジン静脈内投与による抑制効果」『日大医学雑誌』 67巻 5号 2008年 p.299-303, 日本大学医学会, doi:10.4264/numa.67.299
- 1 ブルガダ症候群とは
- 2 ブルガダ症候群の概要
- 3 治療
ブルガダ症候群と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- ブルガダ症候群のページへのリンク