徐脈とは? わかりやすく解説

じょ‐みゃく【徐脈】

読み方:じょみゃく

心臓の拍動緩やかなもの。ふつう、1分間脈拍数60以下の場合をいう。→頻脈


徐脈

【英】:Bradycardia

正常範囲以下に脈拍心拍)数が減少した状態。
自律神経異常、肺・心不全などにより起こる。
マウスラットウサギイヌサル  程度

徐脈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/19 14:54 UTC 版)

徐脈(じょみゃく)は不整脈の一種で、洞性徐脈、徐脈性不整脈とも言われる。成人の安静時心拍数は一般に毎分60〜75回(bpm)であるが、50回(bpm)未満を徐脈と定義する。徐脈はに必要な血液を送ることができなくなるため、めまい失神、ふらつきなどを生じせしめたり、ときに理解力や記憶の低下が見られ認知症に似た症状が出る場合などがあり、こうしたケースでは適切な治療が必要となる。マラソン選手などのスポーツ心臓でも心室内腔の拡大による洞性徐脈がみられるが、この場合は通常治療の必要はない。

原因

洞機能不全症候群房室ブロックがあることが知られている。その他、一過性の副交感神経系の緊張や薬物による副作用が知られ、抗不整脈薬抗うつ薬高血圧狭心症の治療薬である交感神経系を抑制する薬が原因となることもある。この場合、投薬を中止することにより徐脈は回復するが、投薬の必要がある場合はペースメーカーが必要となる[要出典]

洞機能不全症候群

心臓の収縮を電気信号によって支配している洞結節からの刺激が正常に出ていない状態を指す。あるいは心房から心室へ電気信号を伝える刺激伝導系の障害が考えられる。

房室ブロック

心臓の刺激伝導系において、心房から心室に刺激が伝わらない、または刺激伝導が遅延することにより、徐脈が起こる。

治療

進行性のものや心筋梗塞、先天性心疾患、心筋症などの不可逆的な原因によるもので心不全脳虚血を伴う場合には 心臓ペースメーカーの使用が必須となる[要出典]

その他

  • 医療用語で、ブラディ(ブラッディ)と呼ぶことがあるが、これはbradycardiaの略である[1]

脚注

  1. ^ 実習で出合うワカラナイ言葉早引きガイド”. メヂカルフレンド社. 2022年12月2日閲覧。

関連項目


徐脈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 01:20 UTC 版)

心拍数」の記事における「徐脈」の解説

詳細は「徐脈」を参照 スポーツ選手安静時心拍数少な傾向については「スポーツ心臓」を参照 徐脈で疑う鑑別疾患は様々である。スポーツ心、徐脈性不整脈群、甲状腺機能低下低体温房室ブロック脳圧亢進黄疸アダムス・ストークス症候群等々ありうるが、1分間60回を割ったからといって直ち病的というわけでもなく慎重な判断が必要である。持久力鍛えられスポーツ選手安静時心拍数少な傾向にあり、1分間3040回という人もいる。Uth–Sørensen–Overgaard–Pedersen 推定によると、安静時心拍数最大酸素摂取量反比例の関係にある。

※この「徐脈」の解説は、「心拍数」の解説の一部です。
「徐脈」を含む「心拍数」の記事については、「心拍数」の概要を参照ください。

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