ファントムハイヴ邸連続殺人事件編
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「黒執事の登場人物」の記事における「ファントムハイヴ邸連続殺人事件編」の解説
アーサー 声 - 浅沼晋太郎 眼科医兼若手小説家。正餐会の招待客。同編の狂言回しも兼ねる。 売れない小説家の青年。気が弱い優男だが一方で冷静な一面があり観察力に優れる。マイナー誌に一度だけ掲載された長編小説をシエルが非常に気に入っていたことから、ファントムハイヴ邸の正餐会へ招待され、事件に遭遇する。医者として簡単な検死などを行い、ラスボーン神父到着後は彼と行動を共にして事件捜査にあたる。 事件解決後、その裏に隠された真実を知ることになった際に交わした口止めの約束を守るため、逃げるようにさまざまな作品を生み出し続ける。今回の事件を基にした小説も書いていたが、後年には暖炉に入れて焼却してしまう。 アーサー・コナン・ドイルであることが仄めかされており、正餐会の経験がのちのシャーロック・ホームズシリーズにつながったことが暗示されている。 ゲオルグ・フォン・ジーメンス 声 - 野川雅史 ドイツのバンベルガー銀行名誉役員。正餐会の主賓。 ヴィクトリア女王陛下の遠縁で客人。イギリスの文化・技術等の視察のため同国を訪れており、女王の依頼を受けたシエルにより、ファントムハイヴ邸の正餐会に主賓として招かれる。普段は堅物で厳格な人物だが、非常に酒癖が悪く、酔っ払ってアイリーンやメイリンに手を出すなどトラブルを起こす。正餐会の後、密室下の自室で殺害されているのが見つかり、殺人事件編の開幕となる。 実はグレイに唆されて仮死状態になる薬を服用した上での狂言だった。ところが、意識を取り戻したところで、グレイに本当に殺害されてしまう。女王の真の目的はドイツ軍事力強化阻止のため、ジーメンスを殺害することであり、また、その罪や責任をファントムハイヴ家に擦りつけるような行動であったのは「ノアの方舟サーカス編」で命令に背いたペナルティ(誘拐された子供たちの命を助けなかった)であった。 カール・ウッドリー 声 - 櫻井トオル ダイヤモンド研磨業「ウッドリー社」の社長。正餐会の招待客。 腕の立つ実業家として立ち振る舞う一方でプライドの高い男性。実はダイヤで手に入れた非合法な武器を紛争地域に売りさばく武器商人という裏の顔を持つ、裏社会の人間であり、ファントムハイヴ家が女王の番犬であることを知っている。市場独占のために同業者を暗殺していたことでシエルに目をつけられており、最初から王室の企みを交わす体のいい身代わりとして正餐会に招待されていた。 シエルの策略で連続殺人事件の真犯人の濡れ衣を着せられグレイに連行される。その移送途中で、シエルに罪を着せられず苛立ったグレイに腹いせで殺害されてしまう。 パトリック・フェルペス 声 - 渡辺拓海 造船・海運企業の大手「ブルー・スター・ライン社」の御曹司。正餐会の招待客。 非常に気が弱く常におどおどした青年。一方で会社の貿易課を任されるほどの手腕を持つ。同業として劉ら崑崙のことを良く知っており怯えている。ジーメンスの死体発見後、彼の隣室だったため殺されることを恐れてシエルの部屋を借りるが翌朝、謎の毒物による死体で発見され、セバスチャンに続く3番目の被害者となる。 編の最後に死因はシエルの命を狙って屋敷に潜入していたスネークの毒蛇に噛まれたことが明かされ、彼は巻き込まれただけであった。 グリムズビー・キーン 声 - 徳本英一郎 有名な舞台演出家。正餐会の招待客。 明るい性格でやや芝居がかった優男。密かに交際しているアイリーンとともに正餐会に参加する。鷹揚に振舞うが、気が短い一面があり、ジーメンスがアイリーンに手を出した際には激昂してワイン瓶を投げつけ、大問題になりかける。 アイリーン・ディアス 声 - 宮本茉奈 オペラ歌手。正餐会の招待客。 国立劇場を満席にするほどの実力と美貌を持つ美女。密かに交際しているグリムズビーと共に正餐会に参加する。見た目は若いが、実はグリムズビーより12歳年上でアンチエイジングの一環として、赤シソのエキスを飲んでいる。 「ファントムハイヴ邸連続殺人事件編」後も短編に登場し、乗っていた馬車が暴走して横転した際にセバスチャンに助けられ、それが縁でファントムハイヴ社の新商品の広告塔となる。その際、グリムズビーと別れ新たな恋人ができたことが明かされる。 ジェレミー・ラスボーン 声 - 小野大輔 ファントムハイヴ伯爵領にある村の牧師。 シエルとは昔からの知り合いという壮年の男性。殺される前にセバスチャンが密かに手配した伝書梟の手紙を受け取り、嵐の中をファントムハイヴ邸にやって来る。当初は真犯人と疑われるも、ライシーアム劇場のチケットによって身の証を立てる。その後は豊富な知識とアーサー以上の観察眼を持ってアーサーを助手に、ファントムハイヴ邸連続殺人事件の捜査を行う。 その正体はセバスチャンであり、グレイに襲われたあと、その後の状況を見越して造られたキャラクター(ただし、後に過去編において本人が登場しており架空の人物ではない)。伝書梟やチケットなどは全部後から用意したものだった。また、ラスボーンとして捜査している間は、頻繁にセバスチャンの死体と役目を行き来していた。
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