ヒト科とは? わかりやすく解説

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ひと‐か〔‐クワ〕【ヒト科】


ヒト科

作者吉岡平

収載図書ダダダダイヤルy計画―ヤプーズトリビュート短篇集
出版社朝日ソノラマ
刊行年月2002.7
シリーズ名ソノラマ文庫


ヒト科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/18 18:04 UTC 版)

ヒト科
生息年代: 7–0 Ma
後期中新世 - 現在
人とゴリラの骨格
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
亜目 : 直鼻亜目 Haplorrhini
下目 : 真猿型下目 Simiiformes
小目 : 狭鼻小目 Catarrhini
上科 : ヒト上科 Hominoidea
: ヒト科 Hominidae
学名
Hominidae Gray, 1825[1]
シノニム

Pongidae Elliot, 1913[1]

和名
ヒト科[2]
亜科[3][4]

ヒト科は、哺乳類霊長目分類群のひとつ。

現生群はヒト亜科ヒト属チンパンジー属ゴリラ属を含む)とオランウータン亜科オランウータン属のみ)で構成される[1][4]。化石種の分類は不明確ではあるものの、絶滅亜科としてドリオピテクス亜科を認めたり、シヴァピテクスなどをオランウータン亜科に含める説もある[3][4]

旧来はヒトを分類するための分類項であったが、ヒトを中心とする古生物学の進展と、DNA解析の進展の結果、ヒトと類人猿、特にゴリラ属チンパンジー属の遺伝距離は小さいことが分かり、両者もヒト科に分類される意見が主流を占めることとなった。ただし、遺伝子と表現型の関係は未だ明確ではなく、遺伝距離を即、分類に反映させることに対しては慎重論もある。

ヒト科の脳容積

ヒト科の脳容積
種類 分類 脳容積 (ml)
オランウータン ヒト科 411[5]
ゴリラ ヒト亜科 約500[6]
チンパンジー ヒト族 394[5]
アウストラロピテクス・アフリカヌス ヒト亜族 441[5]
ホモ・ハビリス ヒト属 640[5]
ホモ・エルガスター ヒト属 700-1100[6]
ホモ・エレクトス ヒト属 1040[5]
ホモ・ハイデルベルゲンシス ヒト属 1100-1400[6]
ホモ・ネアンデルターレンシス ヒト属 1450[5]
ホモ・サピエンス・サピエンス ヒト属 1350[5]
ヒト科の系統樹

分類

かつては人類のみをヒト科とし、類人猿をオランウータン科として区別したが[2]、1989年以降は大型類人猿をヒト科に含めることが多くなっている[1][3][4]

脚注

  1. ^ a b c d Colin P. Groves, “Order Primates,” Mammal Species of the World (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 111-184.
  2. ^ a b 岩本光雄「サルの分類名(その4:類人猿)」『霊長類研究』第3巻 2号、日本霊長類学会、1987年、119-126頁。
  3. ^ a b c d e f John G. Fleagle, “Appendix 1 - Classification of the Order Primates,” Primate Adaptation and Evolution (3rd ed.), Elsevier, 2013, Pages 415-419.
  4. ^ a b c d e f g h i j k 山田博之・中務真人・國松豊・濱田穣・石田英實「上顎犬歯形態からみた人類進化」『Anthropological Science (Japanese Series)』第130巻 1号、日本人類学会、2022年、21-54頁。
  5. ^ a b c d e f g 三上章允 化石人類の脳 脳の世界[リンク切れ]
  6. ^ a b c 人類の進化 2012年 度基礎生物学A 講義スライド[1][信頼性要検証][リンク切れ]
  7. ^ a b c 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ 「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版」(公開日2018年12月16日・2024年8月18日閲覧)

関連項目

外部リンク


ヒト科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:03 UTC 版)

人類の知能の進化」の記事における「ヒト科」の解説

「ヒト科」を参照 チンパンジー食物獲得示威のため、道具作りそれを使用する協力体制意思伝達序列を必要とする、洗練された狩り戦略を彼らは持っている。彼らは社会的地位意識しており、目下指示出したり、相手詐術にはめることができる。彼らはシンボルの使用学習でき、ある種関係性備えた構文数・数列の概念含めた人間言語いくつかの側面理解できる。 ある研究によると、数の記憶を必要とするいくつか課題において、若いチンパンジー人間大学生より良い成績出している。チンパンジー共感能力持ち野性の状態において亀に餌を与えたり、(パイソン[要曖昧さ回避]のような野生動物興味を示すことが報告されている。

※この「ヒト科」の解説は、「人類の知能の進化」の解説の一部です。
「ヒト科」を含む「人類の知能の進化」の記事については、「人類の知能の進化」の概要を参照ください。

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