パラントロプス・エチオピクスとは? わかりやすく解説

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パラントロプス・エチオピクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 00:44 UTC 版)

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パラントロプス・エチオピクス
「Black Skull」のレプリカ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: サル目 Primates
: ヒト科 Hominidae
亜科 : ヒト亜科 Homininae
: ヒト族 Hominini
亜族 : ヒト亜族 Hominina
: パラントロプス属 Paranthropus
: P.aethiopicus
学名
†Paranthropus aethiopicus
Olson, 1985

パラントロプス・エチオピクス (Paranthropus aethiopicus) は、化石人類であるパラントロプス属(旧称:頑丈型アウストラロピテクス)の一種。生息年代は、およそ270 - 230万年前(鮮新世の終盤)などといわれている[1]

概要

パラントロプス3種のうち、最後(1985年)に発見された。先に発見されていた1938年P.ロブストス (robustus)、1959年のP.ボイセイ (boisei)と同様に、頭頂部に矢状稜 (sagittal crest)があり、頭骨が頑丈なことを示している[2][注 1]。頬骨弓 (zygomatic arch)からは、ゴリラのように強力な噛む力が想像される[3]。頑丈型か否か以外では、特徴に共通点が多いため、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)直系の子孫である可能性が高いとされる[4]。 3種のうち最も古い種とされているため、頑丈型の祖先となったのがP.エチオピクスと考えられている[5]

ブラック・スカル

1985年アラン・ ウォーカーが、ケニアにあるトゥルカナ湖の西で発見した頭骨は「KNM WT 17000」という記号名称が付けられた。高レベルのマンガンによる着色から、「ブラック・スカル」とも呼ばれる[4]。ケニアで発見されたとはいえ、同種と見られる下顎骨が、すでに1967年エチオピアで出土していたため[3][4][6]、これらの種に「P.ethiopicus」[注 2]という名前がつけられた[5]。ブラック・スカルを元に考えると、頭蓋容量は、410cc程度と想定される[3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ロブスト(robust)は、英語で「頑丈」の意味。
  2. ^ 当初は、非頑丈型のアウストラロピテクスとして分類されたため、A.ethiopicusと命名。
出典
  1. ^ パラントロプス・エチオピクスとは - コトバンク(知恵蔵2011)
  2. ^ 私の仕事・群馬県立自然史博物館26.常設展示・自然界におけるヒト26(ヒトの特徴3) - 人類学のすすめ
  3. ^ a b c Paranthropus aethiopicus - Archaeology.info
  4. ^ a b c Paranthropus aethiopicus - The Smithsonian Institution
  5. ^ a b 最近の人類学(PDF) - 帝京大学短大情報ビジネス学科 pp.23-25
  6. ^ List of Paranthropus aethiopicus - fossils found to date

関連文献

  • ロバート・ウィンストン「人類大図鑑」p.452(ネコ・パブリッシング、DKブックシリーズ、2006年)

外部リンク

関連項目




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