パシュート
英語:pursuit
スピードスケートをはじめとするレース競技の種目のうち、複数名のチームとして同時に出走する点を特徴とする競技。スピードスケートの他に、自転車競技、クロスカントリーなどで種目として導入されている。
パシュートではチームの最後尾の選手が規定距離を滑り終えてゴールした時点のタイムを競う。このため、隊列を組んで走行し、後方走者の受ける空気抵抗を抑えて体力の消耗を抑え、まめに先頭を交代して体力消耗を分散させる(体力に余裕のある者が牽引する)、といったチームプレイが戦略上の鍵を握る。
スピードスケートの競技種目としてのパシュートは、2006年冬季オリンピックで初めて正式種目として採用された。3名1チームで行われ、相手チームも同じトラックで競技を行う。競技中に相手チームを追い抜いた場合は(タイムに関わらず)その時点で決着とする。
関連サイト:
全日本ジュニアスピードスケート選手権大会エキシビション競技 チームパシュートレース要項 - 日本スケート連盟
pursuit
「pursuit」とは、追跡・追求・従事のことを意味する英語表現である。
「pursuit」とは・「pursuit」の意味
「pursuit」とは英語の名詞で、主に「追跡」「追求」「探究」「追撃」「従事」「職業」「研究」といった意味を持つ。「pursuit」と同じ語源を持つ動詞に「pursue」がある。「pursuit」のスラングとしての意味
「pursuit」が複数形「pursuits」の形で使用されると、仕事をしていない時に時間をかけて行う「気晴らし」「レジャー」「趣味」といったスラングとしての意味を持つ。「pursuit」の発音・読み方
「pursuit」の発音記号はアメリカ英語で「pərsúːt」、イギリス英語で「pəsjúːt」と表記される。「pursuit」の読み方はアメリカ英語で「パースート」、イギリス英語で「パシュート」と表記される。「パースート」の「ス」、あるいは「パシュート」の「シュ」にアクセントを付けて発音をする。「pursuit」の活用変化一覧
「pursuit」の複数形は、「pursuits」となる。「pursuit」の語源・由来
「pursuit」の語源は、「訴追」を意味するラテン語「prosequi」から来ている。「prosequi」から「敵意を持った追跡」を意味するアングロ=ノルマン語の「purseute」、さらに「検索」「追求」といった意味の古フランス語の「porsuite」と変化した。そして中英語の後期に「pursuit」となり、現代英語の「pursuit」へと至る。「pursuit」の覚え方
「pursuit」の覚え方として、「パス(pur)かシュート(suit)かで迷っていたら、いつの間にか追いつかれた」などの語呂合わせが挙げられる。「pursuit」と「pursue」の違い
「pursue」とは、主に「追跡する」「追求する」「達成する」といった意味を持つ。「pursue」は「pusuit」と同じ語源を持つが、「pursue」英語の動詞なので品詞が異なる。「pursuit」を含む英熟語・英語表現
「in the pursuit of」とは
「(of 以下を)追い求めて」「追跡して」「求めて」といった意味である。
「outdoor pursuit」とは
セーリングやロッククライミングなどの自然環境で行う「野外活動」を指す。似た表現に「outdoor activity」がある。
「team pursuit」とは
自転車競技やスピードスケートなどで行われる団体競技である。日本語で「チームパシュート」「団体パシュート」「団体追い抜き」とも言う。1チーム3・4人が一斉にスタートし、最後のチームメイトがゴールしたタイムで競う。2018年平昌オリンピックでは、日本の女子チームが金メダルを獲得している。
「Need for Speed: Hot Pursuit」とは
2012年に「エレクトロニック・アーツ」がリリースしたレースゲームである。日本でのタイトル名は「ニード・フォー・スピード ホット・パースート」である。アメリカカルフォルニア州を舞台に、プレイヤーは警察を選択してレーサーを検挙するか、警察に追われるレーサーを選択して順位を競う。登場する車は全て実在車で、オンラインプレイも可能である。
「pursuit of happiness」とは
「幸福の追求」を意味する。アメリカ独立宣言の際に、「Life, Liberty and the pursuit of Happiness(生命、自由及び幸福追求の権利)」が言及され、日本の幸福追求権も影響を受けている。また2006年にアメリカで公開された映画は「The Pursuit of Happyness」である。監督は「ガブリエレ・ムッチーノ」、主演は「ウィル・スミス」が務めた。邦題は「幸せのちから」である。実話を基に、ホームレスから息子の支えもあって億万長者に成り上がるストーリーとなっている。
「pursuit of love」とは
「恋愛の追求」と訳される。またイギリスのテレビ局BBCで2021年に放映されたテレビドラマが「pursuit of love」でもある。1945年に書かれた「ナンシー・ミットフォード」の同名の小説を基にしている。1920年代のロンドンを舞台に、恋と自由を求め続けた女性を描いている。邦題は「パースートオブラブ 愛に焦がれて」である。
「pursuit」の使い方・例文
「pursuit」の使い方として、以下の例文が挙げられる。・Everyone has the right to pursue love and freedom.(どんな人でも、愛と自由を追求する権利がある)
・Surfing is one of my favorite outdoor pursuits.(サーフィンは私の大好きな野外活動の1つです)
・Her testimony is necessary in the pursuit of truth.(真実を追求するには彼女の証言が必要です)
・Japan's women's team won gold in the speedskating team pursuit.(スピードスケートのチームパシュートで、日本の女子チームは金メダルを獲得した)
パシュート
パシュート
チームパシュート
(パシュート から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 00:27 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動チームパシュート(英: team pursuit[1][2])は、自転車競技のトラックレースや、スピードスケートで行われる競技形態。団体パシュート、または、団体追い抜きとも言う。
なお、pursuit は、「追い掛け」「追跡」などという意味である。
概要
インディヴィジュアル・パシュート(英: individual pursuit)、あるいは「個人パシュート」「個人追い抜き」と呼ばれる競技では、トラックの半周ずれた位置で2名が各々スタートし、同じ距離を走行して、半周ずれた各々のゴールにどちらが速く到達するかを競う。この見た目の半周のずれをお互い「追い掛ける」様がこの競技の名称となった。なお、競技距離は同じながらスタート位置の半周のずれを乗り越えて対戦相手を追い越すと、追い越された側はその時点で負けになる。すなわち、周回遅れで負けではなく、半周遅れで負けになる。
この個人競技と同様の勝敗決定法を用いて、複数選手で構成されるチームを以って行う対抗戦を「チームパシュート」などと言う。この競技では、同一チームの構成選手が試合開始後、コース上で後方の選手が先頭を追いかけて縦一列に隊列を組む。すると、先頭の選手が最も風圧を受けて疲労するため、先頭が後ろの選手にコースを開けて譲り、追い抜かれて隊列後方に付いて、選手間で疲労の蓄積を分散する戦術が用いられる。なお、構成選手が一度は先頭になるよう、この戦術がルール上で義務化されている場合がある。
自転車競技
2012年ロンドンオリンピックにおける女子チームパシュートのスタート(左)とレース(右)の様子。
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1チームの構成は3人か4人。距離は一般的に男子・女子ともに4kmで(2012-13シーズン以前は女子は3km)タイムを競う。2チームがホームとバックの同じ距離で離れた位置からレースをスタートして、規定の距離を先に完走するか、または相手を追い抜いた側が勝者となる。3人目の自転車の前輪先端がゴールラインを通過した時点のタイムが記録される。
スピードスケート競技

1チームは3人または4人で構成され、競技は3人で行われる。400mリンクの内側のコースのみを使い、男子は8周(約3,200m)、女子は同6周(約2,400m)でのタイムを競う。3人目のブレードの先端がゴールした時点のタイムが記録される。
個人競技のスピードスケートに導入された初の団体競技で、2000年ごろから始まった歴史の浅い競技である。2004年度のISUスピードスケート・ワールドカップで採用され、オリンピック競技としては2006年トリノオリンピックから正式採用された。2010年バンクーバーオリンピックで、男女混合パシュートの正式種目採用が検討されたが、見送られた。
ワールドカップでは1回の滑走でタイムで順位を決める。オリンピックでは勝ち残り式トーナメントで行われ(2018年平昌オリンピック、2022年北京オリンピックでは準々決勝はタイムレース、準決勝以降は上位4チームによるトーナメント)、1回のレースで2チームがメインストレートとバックストレートの中央から同時にスタートし、勝敗を決める。
チームの1人当り「先頭を走行する周回数」は最低1周以上で、ゴールしたチームの選手が3名に満たなかった場合は、そのチームはレースを完了しなかったとされて失格となる。また、3人目の選手が相手チームの誰かに追い抜かれた場合も失格となる。
脚注
- ^ イギリス英語発音:[tiːm pəˈsjuːt] ティーム・パシュートゥ
- ^ アメリカ英語発音:[tiːm pərˈsuːt] ティーム・パァスートゥ
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、チームパシュート (自転車競技)に関するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズには、チームパシュート (スピードスケート)に関するカテゴリがあります。
外部リンク
パシュート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 05:27 UTC 版)
「全日本ジュニアスピードスケート選手権大会」の記事における「パシュート」の解説
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