ノンフィクションのマッドサイエンティストとは? わかりやすく解説

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ノンフィクションのマッドサイエンティスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 19:20 UTC 版)

マッドサイエンティスト」の記事における「ノンフィクションのマッドサイエンティスト」の解説

歴史上出現した著名だが、やや風変わりな科学者行動マッドサイエンティストモデル想像アイディアになったといえる。 まず現代常識倫理基準において異常であっても当時は普通とされた人物も多い。 古代ギリシアアルキメデスは、裸で市中走り回った研究没頭するあまりローマ兵に抵抗して殺害されとされるエピソードが有名である。エウドクソスは、天動説唱えアリストテレスらによって支持された。イタリアレオナルド・ダ・ヴィンチは、医療分野でなく絵画人体デッサンへの興味から死体解剖した陰陽道は、現代からすれば科学ではないが中国日本は、これらを科学として重視した天武天皇は、自身陰陽道修め陰陽寮設置した陰陽師安倍晴明安倍有世は、社会的に高い地位にあったジョン・ハンターは、「近代外科学開祖」と呼ばれながら死体コレクターとして知られるが、当時医師倫理観からすれば死体収集は、研究方法として正当な物である。ベンジャミン・ラッシュは、「精神病患者を板の上縛りつけて回転させることで頭に血液集めて治療する」、「アメリカ合衆国憲法医師免許禁止しようとした」、「黒人が黒いのは遺伝病である」など現代基準見れば狂気の医者のように見えるが、当時としては正当な医学として高い評価受けていた。アントワーヌ・ルイ医師は、処刑道具ギロチン発明した対して現代だけでなく当時においても批判され人物として近代チェコのイトカ・シュレベロヴァ医師麻酔薬兵器転用という研究行い、しかも地元の子供を人体実験使ったことを学会発表して非難浴びたヒトラーの主治医モレルは、病状隠し劇物使用した危険な治療本人同意なしに行った。「死の天使」と綽名されたメンゲレ医師は、人体実験繰り返したとされる考古学者ウォーリス・バッジは、数々発掘品大英博物館送ったが、この手に関して激しく批判された。 逆に現代から見れば正当な主張をして批判晒され人物も多い。地動説ガリレオ・ガリレイ進化論ダーウィンが有名である。「院内感染予防の父」センメルヴェイスは、手を洗うことを推奨して精神病院送られた。 次いで科学者技術者中でも、平和利用から離れる兵器開発者がマッドサイエンティストアイディアに繋がる場合が多い。 ガトリング砲発明した発明家ガトリングは、「1人100人分戦え兵士少なくて済み不衛生な戦場病死が減る」と発言したノーベルは、ダイナマイト発明者知られ彼に対して使われた「死の商人」は、広く軍事産業関わるマッドサイエンティストアイディア使われた。工学博士平賀譲は、主張曲げない頑固な性格から「不譲(ゆずらず)」の異名知られるロケット技術フォン・ブラウンは、「宇宙に行く為なら悪魔に魂を売り渡してもよいと思った」と発言している。フォン・ノイマンは、倫理反するような研究行った科学者ではなく分野渡って優れた功績残したが、その卓越した頭脳個性的な人物像を「悪魔」と評された。特に核兵器開発参加したことや当人タカ派政治思想面からスタンリー・キューブリックによる映画『博士の異常な愛情』ストレンジラヴ博士モデル一人ともされている。コーンフレーク生みの親とされるジョン・ハーヴェイ・ケロッグは、極端な禁欲主義者であり、去勢推進するための食事開発中に、パン生地乾燥させて作られたものが元になっている。

※この「ノンフィクションのマッドサイエンティスト」の解説は、「マッドサイエンティスト」の解説の一部です。
「ノンフィクションのマッドサイエンティスト」を含む「マッドサイエンティスト」の記事については、「マッドサイエンティスト」の概要を参照ください。

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