ネルガル一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 00:46 UTC 版)
「ファイアーエムブレム 烈火の剣の登場人物」の記事における「ネルガル一派」の解説
強力な魔道士ネルガルと、彼が作り出した「モルフ」からなる謎の集団。 ネルガル (Nergal) クラスは災いを招く者。一連の事件の黒幕。 エーギルを用いて「モルフ」を開発、自らの私設軍団としている。そして腹心の部下、ソーニャをブレンダンの妻として、「黒い牙」を思うがままに操っている。竜の門からニニアン、ニルスの姉弟をよび出し、2人のエーギルを得ようとするが失敗、2人を逃がしてしまう。この件を切っ掛けにエリウッド達と深い関わりを持つことになる。 キアランの相続争いの1年後、部下エフィデルと共にラウス候に反乱を持ちかけ、その過程でエルバートを拉致する。そして、戦乱とエルバートからより多くのエーギルを吸い取り、ニニアンを使って竜の門を開け、竜のエーギルを得ようとするが、ニルスに阻止される。さらにエルバートに深手を負わされ、ベルンで力を蓄えていた。 数百年前に大賢者アトスと出会い、意気投合。共に竜と人が共存する「理想郷」を発見する。理想郷で暮らすうち、竜の知識を得て生物からエーギルを採取する方法を知る。そして、アトスの忠告も無視してエーギルの研究を始めた。その後、神竜のエーギルを狙うが、神竜と結託したアトスによって倒され、瀕死の重傷を負いながら理想郷を去る。この時アトスの手によって傷を負っており、顔の右半分をターバンで覆っている。そして数百年後、前述のとおり「黒い牙」を掌握し、エレブ大陸に戦乱を引き起こそうと暗躍する。 ネルガルの行動の目的は、全て「力を得ること」に集約される。そもそも何のために力を求めるかについてはネルガル自身も闇にその記憶を奪い去られており、詳しい動機は作中で語られていない。ただし異伝でのイベントなどでは人竜戦役時代のエイナールという人物と関係しており、そしてネルガルとエイナールがニニアン、ニルスの両親であることを匂わされている。 終章でボスとして登場する際は、グラフィックがターバンで隠していた傷をさらけ出したものに変化する。その強力さゆえに禁じられた古代の闇魔法「エレシュキガル」を操る。 リムステラ (Limstella) クラスは賢者。グラフィック上は女性ではあるが中性的な顔立ちで、公式設定でも性別は不明となっている。 ネルガルの命令のみに忠実に従い、感情を有しないためどんな非情な任務も遂行する強力な魔道の使い手。主要のモルフの中でも特に感情が乏しい。 本編終盤、ネルガルに古代の魔法を使用され、リムステラ自身の寿命を大幅に削るほどのパワーアップをしてエリウッド達に襲い掛かるが敗北、自分は偽りの存在であると悲しみを抱きながら消滅する。 死の間際やネルガルに古代魔法を使用された際の反応から、物語後半にはいくつかの感情を有していた様子がうかがえ、またネルガルにも敬愛の情を抱いていた節がある。 ソーニャ (Sonia) 声 - 生天目仁美 クラスは賢者。ネルガルに仕えるモルフ。容姿は絶世の美女の姿をしている。ブレンダン・リーダスの後妻。 ブレンダンの妻だが、それはネルガルの計画のためであり、心底では夫を嫌っている。その逆にネルガルには絶対の忠誠を誓っており、その感情は愛情や崇拝に近い。 ネルガルの気まぐれで孤児であったニノの仮の母親となるが、ニノを「役立たずのクズ」扱いし、心底嫌っていた。 人を「選ばれた人間」と「それに奉仕するだけのただのクズ」に分ける傾向があり、前者と判断した者を過剰に愛で、後者と判断した者にはとことん陰険に接するなど、極めて差別意識が強い。自分がモルフであることに気が付いておらず、リムステラをはじめとするモルフを「薄気味の悪い人形」と軽蔑していた。死ぬ間際になって自分がモルフと知らされ崩れ散る。 本編のメインイベントには度々登場するが、ある条件を満たして出現する「外伝」の敵将であり、戦わずして出番を終えてしまうこともある。その場合は、ブレンダンに負わされた傷を見たネルガルから用済みと見なされ、廃棄される。 エフィデル (Ephdel) クラスは賢者(グラフィックのみ)。ネルガルの手によって作られた男性型モルフ。 他人には常に丁寧な物腰で接するが、その言葉に温かみはなく、感情もこもっておらず、慇懃無礼である。 ラウス侯ダーレンの元に送り込まれる。巧みな話術でダーレンを陥れ、「リキア同盟を裏切り、自分がリキアを支配する」と言う甘言を使って意のままにダーレンを操り続けた。 物語中盤、不完全な状態で呼び出された竜の力の暴走に巻き込まれて消滅、死の間際には恐怖の感情を見せた。 キシュナ クラスは魔封じの者。ネルガルが初めて感情を与えた、通算252番目のモルフ。 老人のような風貌。空間を変化させる能力を持ち、自分の周囲を広範囲にわたって変化させ、魔力の源を消滅させることができる。 また召喚能力も有しており、エリウッド達の旅の途中で度々現れては、モルフを召喚して逃げていく。 当初ネルガルは初の成功した研究成果としてキシュナの存在を喜んでいたが、容姿・能力ともに優秀なモルフを作れるようになってからは次第に彼を疎むようになり、最終的には「出来損ない」として放逐されるまでに至った。その後は各地の遺跡を徘徊しているが、目的は不明(一部の章で、ニルスは彼から「悲しみ」の感情を感じ取っている)。 エリウッド編ではキシュナを完全に撃破できるエピソードはなく、その機会はヘクトル編終盤で難しい条件をクリアしたうえでの「外伝」に限られる。 デニング クラスはスナイパー。終盤、オスティア襲撃とともにエリウッド達にネルガルからの伝言を伝えるために送られたモルフ。 自分の意思はまったくなく、「ネルガル様からの伝言を伝えます。私は【魔の島】で、お前たちを待っている…」との言葉を繰り返すだけの存在。
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