ナイトとその仲間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/09 16:21 UTC 版)
「ぼくと彼女に降る夜」の記事における「ナイトとその仲間」の解説
清夢 騎人(すがむ ないと) 主人公。知力、体力ともに常人を上回るものを持っている。また子供のころ厳しい祖父に武道をしこまれ、その実力はプロの殺し屋と互角に渡り合えるほどである。だがその実力を隠して凡人のフリをして生きてきた。その理由は10年前に目立ちすぎてイジメの標的となったからであり、それがトラウマとなって実力を隠すようになった。 10年前にイジメが原因で落ち込んでいた時、「先生」と出会い、魔乖咒を習う。そのとき最強の魔乖咒である「滅」の第四咒法までを覚えるが、その記憶は「先生」によって封印され、本人は平凡な人間のフリをして十年間を生きていく。そして高校一年生の6月に魔乖術師のヨルと出会い、戦いを経験することで過去の記憶を取り戻し、ヨルと共に戦っていくことを決意する。 性格は当初斜に構えた態度が目立ったが、本当は自分の信じる正義を貫きたいという直情的な性格。だが真っ直ぐすぎる余り、搦め手を使う敵の罠にはまりやすい。年下の子供に懐かれやすく、本人も子供の面倒見がいいせいか、ヨルにロリコンと誤解された経験がある。 目立たないようにする為に伊達眼鏡を当初かけていたが、魔乖術師として生きていくことを決意した三巻のラスト以降は外している。両親は海外に赴任中。 祖父に剣術を学んだため、魔乖咒に対する免疫力を持っていた。そのために封印から漏れた源祖の魂に目をつけられ、器として利用される。八祖の血統ではないナイトが魔乖咒を使えたのは、それが原因。源祖の魂が抜け出たことで魔乖咒の力を失うが、その後始祖の助けで一部の魔乖咒を使うことができるようになる。祖父から再度剣術を学び、源祖との最終決戦では見事に打ち倒し、さらに先生でありアイリスにも勝ち、成長を遂げる。 後日談では、刀を片手に着の身着のままで世界を旅していると描写されている。 ナイトという名前の漢字表記は「騎士」と間違われやすいが、「騎人」と書くのが正式である。 ヨルミルミ・シュトレンベルグ 通称ヨル。「闇」を代表する魔宴参加者。「魔王の娘(マオウのムスメ)」の二つ名を持つ。リンツ出身のオーストリア人で金髪碧眼。日本には〈絢爛なる魔宴〉に参加するために来た。ナイトの家には会ったその日からホームスティしている。ナイトの親友達には「田中花子」という偽名を名乗っている。 父が前回の魔宴に優勝した「魔王」であり、その父を超えることを子供のころから周囲に期待されてきた。そのため父親に対して強いコンプレックスを持つ。魔乖術師としては優秀で、魔宴の優勝候補の一角に数えられるほどである。冷静な性格だが、かなりの負けず嫌いであり、一度興奮すると頭に血が上って墓穴を掘りやすくなる。普段はあまり感情を表に出さないが、実際はかなり根に持つ性格で執念深く、また嫉妬深くて独占欲の強い一面もある(今のところそのような態度を見せるのはナイトに対してだけだが)。 料理が得意。当初は味噌汁の作り方も知らなかったが、その後勉強して様々な和食も作れるようになった。ナイト邸の日々の食事の準備は彼女が行っている。和食が好きなようだが、朝食にはカイザーゼンメル(ドイツのパン)を食べないと元気が出ないらしい。日本語が達者な割に一部の日本の文化や風習には疎い傾向がある。 源祖との決着の後、シュトレンベルグ家の当主として家を建て直していく。ナイトとは内縁の関係と描写されている。 ファーストネームは「ヨルヨミル」と間違われやすいが、「ヨルミルミ」が正式である。 ナナ 「歪」の魔乖術師。「最高欠作(サイコウケッサク)」の異名を持つ。フルネームはナナリー・ナイン・ノエル・ナハト・ナフガルド・ノイエンシュバルツガルド・ナドハルテットヒャルスケッツェンイフナイスバルツヘェンシュデッケン。フルネームは長すぎて本人も覚えていない。 10歳前後の少女で「~です」「ですです(肯定の意)」「です?(感嘆、疑問の意)」などが口癖。性格はかなりの天然でボケボケ。「グルメはどんなものでも美味しく食べられる好き嫌いのない人」等、微妙に間違った日本語をよく使う。時折鋭い洞察を見せることもあり、どこからが演技でどこまでが天然か、本人以外にはわからない。好物はパイナップルの缶詰。 「歪」の当主であるエリザベートに対して強い忠誠を誓っている。当初エリザベートの命令で魔宴参加者としてヨルを殺すために日本に来たが、ナイトを仲間と勘違いして共に行動する内に、ナイトに対しても同様の忠誠心を抱くことになる。最終的にエリザベートに捨て駒として使われて殺されるが、ヨルの力で復活。以降、ナイトたちと共に行動していく。 復活したとき、その体内にアイリスの魂を宿して蘇った。身体能力に関してはナイトを上回る非凡なものを持っているが、魔乖咒の才能はほぼ皆無。だが、本当は「最高欠作」としての能力なため(「最高欠作」=人工魔王)常に魔力を自分の魔力許容量を広げるために使うため、魔力が無いのではなく。魔力がたまらず、才能がほぼ皆無のように見えるだけ(詳しくは五巻の316ページ~319ページを参照)。 「先生(マイステリン)」 ナイトが小さい頃に魔乖咒を教わった人。「滅」のアイリス・マリア・ヘルブスト(後述)を参照。
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