源祖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/09 16:21 UTC 版)
魔乖咒の根源。八祖の源流である始祖を生み出した存在であり、魔宴の原因。魔乖咒の根源であるためその力は強大であり、小宇宙や特異点を生みだし、操る実力を持つ。背の高い美丈夫であり、5万年の間、祭壇の中に封印されていた。本名は一度も出ることがなかった。 魔術師の支配する太古の世界で、(本人曰く)退屈しのぎに魔乖咒を生み出す。その魔乖咒の力で魔術師と戦うことになるが、本人は当初、魔術師と望んで戦ってはいなかった様子が描写されている。だが戦いの中で同胞を殺され、魔術師を激しく憎むようになり、始祖に説得される形で、全面戦争に発展していくこととなる。 最終的には自分たちが暮らしていた大陸ごと魔術師をこの世から消滅させるが、魔乖術師も大半が死に絶え、自身も力の大半を失ってしまう結果となる。 その後はわずかに残った魔乖術師を集め、未開の土地で生きていくが、生き残った人類は困窮し、戦争の原因であった源祖に対する不満を募らせていく。源祖が力を失ったために全ての魔乖術師が弱体化していくこととなり、八祖は源祖を祭壇に封印して源祖の意識を奪い、魔力のみを取り出すことで弱体化を食い止めようとした。だが源祖は力を失ったとはいえ並の魔乖術師では太刀打ちできない力を持っており、当時の八祖を返り討ちとしてしまい、それが原因で始祖とも対立することとなってしまう。 自分の子孫のあまりの身勝手さと自分自身への怒りから人類全てを憎み、根絶やしにしようと企むが、始祖の手によって祭壇に封印されることとなる。 5万年の月日と魔宴の効果でその憎悪は弱まり、わずかに残った憎悪の思いも最終的には消え去り、現代に完全復活する。だが人間らしい感情すらも失ったために、巨大な喪失感から、(本人曰く)なんとなく人類を滅亡させようと企む。 ナイト曰く、知り合いに拒絶されたためにやけっぱちになったガキ。 最後はナイトとの勝負に敗れるが、絶大な力を持っていた魔術師や自分自身すらも惨めな最期をむかえたことを引き合いに出し、人類や魔乖術師もいつかは同様の最期を迎えると呪いながら、消滅する。
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