ドラゴン・ネイチャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 14:18 UTC 版)
「ファイブスター物語の登場人物」の記事における「ドラゴン・ネイチャー」の解説
ボォス星のカステポー地方を聖域とする完全無欠の生命体である。指の数は6本。生物の形質は退化にて減ることはあっても増えることはないという事から、人間を含む脊椎動物の5本指を超える存在であることを示唆している。肉体は3次元に存在することから寿命を持つが、精神はより高次元の存在であり不滅だという。そのために一定期間の後に転生し、幼生となってまた成長を繰り返す。ただしクローム・バランシェの研究によるとそれは成長ではなく、遺伝情報体から変化していく「個体進化」であり、それを応用したのが複数の情報体を持つファティマ・アウクソーである。ドラゴンはおとぎ話にも登場することから有史以前から存在していたことになる。 AD世紀にボォス星へ入植してきた人類が我が物顔の振る舞いを見せた時、突如ドラゴンが現れ都市を攻撃し、ドラゴンと人類は全面戦争の直前にまで至った。事態はヤーン・バッシュ王女の奔走により、炎の女皇帝が謝罪したことで収拾されたが、その時に反省した人類はドラゴンとある契約を行い、それ以降カステポーは如何なる国家統治も許されない土地になった。ボォスの至る所に存在する不自然な地形は、全てドラゴンが作り出したものである。 存在するのはL.E.D.、ジェット、サンダー、フェザー、アースの5種5体。ドラゴン・ドロップと呼ばれる極めて希少な宝石を分泌し、人間やファティマに与えることがある。また、ボォス星の伝説ではそれら5体のドラゴンを統べるより高位な存在も居ると伝えられている。 なお、新設定においてはセントリーに差し替えられている。 L.E.D.ドラゴン 1本の角と白と赤のカラーリングが特徴の最強のドラゴン、ドラゴンの盟主である。この姿になると食事はしないうえに呼吸も必要がないという。L.E.D.ミラージュのデザインとカラーリングの元となっている。4100年に育ての親アトロポスとの約束を果たしデルタベルン星を消し去ることになる。3030年現在は幼生に転生している。すえぞう L.E.D.ドラゴン→セントリー・ライブの転生した姿。本来の姿に成長した暁には再び最強の生物となるらしいのだが、騒がしく何にも役立たない手間のかかる迷惑な生き物に過ぎない。レディオス・ソープ曰く「でっかいペンギンみたいなの」「でっかいニワトリ」。人語を解する知能は持ち合わせるものの、他者をからかうような行動が多く、また物忘れが非常に激しい。テロル・ミラージュのグラン・シーカーにあかんべーをしてアレクトーを仰天させた一方で(リブート第5巻143ページ)、助けてくれたブラフォードに「うっす!!」と握手したことも(リブート第5巻273ページ)。食べ物の好き嫌いも激しく、基本的に野菜や果物と言った自然そのものの食べ物しか口にしない(最弱状態にある現在でもボォス生態系の頂点に座する存在であり、他の動物が彼のために食料を貢いでいる)。必殺技?は「げろブレス」。アトロポスのことは「ねえちゃん」と呼んでいる。一方、ソープやアトロポスからは「すえ」と呼ばれている。苦手なものはラキシス。 転生を予期したアマテラスは、ソープとなってL.E.D.ドラゴンにボォス星カステポーへ会いに行く。ソープは幼生の持つ命の水を求めるシーブル国の軍事行動により殺される が、野獣に死体を食い散らかされているところに偶然、幼生と出会い、ソープは命の水に触れ蘇生する。幼生に連れられてL.E.D.ドラゴンの残留思念と出会い、命の水を代償として幼生を育てうる人物に託すように要請される。伝承ではL.E.D.ドラゴンはフォーチュン(未来)を差すことから「末々」、しかしそれでは立派すぎるので「すえぞう(末三)」とソープが命名した。現在はアトロポスに自分を育てさせている。赤いドラゴン・ドロップを分泌し、アマテラスを通じてファティマ・ラキシスに与えている(二つの破片をそれぞれが所有し、後にラキシスとK.O.G.が時空の彼方に飛ばされた時も、共鳴により唯一二人を結びつける道標となる)。また、この時にアマテラスの力が戻ったことでソープが蘇生するために使った分の命の水がすえぞうの元に返還されているが、第15巻時点で使われた様子はない。 18097年、ジュノーですえぞうと特徴が一部似ている「きれいな動物」に再び転生しているようである。その姿は、後述するフェザー・ドラゴンの幼生「楊貴」に似ている。 新設定でセントリー幼生体となった際に姿形がそれまでの白に赤の二股尻尾から白に黒の2本尻尾に変化し「おきたらこーなってた」となんとなく『世界の改変』が起きたことを自覚している。 ショウメ争奪戦後のセンタイマ襲撃の際に、シル・ヴィスが誤って召喚。なぜかデモンの方に逃げようとするのをカレンが捕獲して投擲するという、あんまりな扱いを受けた。これにはさすがのセンタイマも反応に窮している。 ジェット・ドラゴン 漆黒のドラゴン。ファティマ・バーシャ(=エスト)を守護する。黒騎士団団長のヤーン・バッシュ王女や黒き死の女神など黒という色に関連性があるのかもしれない。すえぞう曰く、バーシャがヤーン王女にそっくりなため、ジェット・ドラゴンはバーシャのことが好きであるとのこと。 サンダー・ドラゴン 青い美しいドラゴン。メヨーヨ朝廷がアシュラ・テンプル開発のために起こした「壊し屋」事件で、メヨーヨの研究班が搭乗する艦艇を消滅させ、メヨーヨの暴挙を抑止するため尽力したファティマ・静に青いドラゴン・ドロップを与えている。 フェザー・ドラゴン 黄金色のドラゴン。フロート・テンプルの動乱でサタンなどを撃退した。3010年頃に転生していたが、幼生の出現はアトール女皇帝ムグミカにより停められていた。その羽根や鱗は装飾品として希少価値が高く、その名はジョーカーの通貨単位「フェザー」と関係している。楊貴(ヤンギ) フェザー・ドラゴンの幼生。ムグミカの血の代償として転生を魔道大戦の勃発まで停められていた。ムグミカがボスヤスフォートに殺害されると同時に幼生は出現し、ムグミカは転生と共に作り出される命の水を用いてナ・イ・ンを召喚した。そしてナ・イ・ンは楊貴に憑依して行動することになる。なお、楊貴としての性格はすえぞうとなんらかわらない(作者のコメントによるとこれは総ての幼生体に共通するらしい)。新設定でセントリー幼生体となった際に姿形が変化し、すえぞう同様になんとなく『世界の改変』が起きたことを自覚している。 アース・ドラゴン 翡翠色と琥珀色のドラゴン。ボスヤスフォートの前にムグミカが倒れ、本来の後継者マグダルも力を失ったことから、ナトリウム・フンフトを一時的にアトール女皇帝に復帰させ、フンフトと楊貴を連れてラーンへと向かう。花櫚(オーリーン) アース・ドラゴンの幼生。一見すえぞうより賢そうに見える顔つきはドラゴン・ネイチャーの幼生体の威厳を持っている。ただし、性格はすえぞうとなんらかわらない。イメージイラストのみで本編未登場。
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