チャールズ1世との結婚とは? わかりやすく解説

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チャールズ1世との結婚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 08:51 UTC 版)

ヘンリエッタ・マリア・オブ・フランス」の記事における「チャールズ1世との結婚」の解説

アンリエット・マリーイングランド王チャールズ1世結婚したのは1625年6月13日のことで、当時イングランドは、短期間とはいえそれまでの親スペイン政策から親フランス政策へと変わりつつあった。 結婚当初両者の関係良好とはいえなかったが、後に極めて親密夫婦関係を築くことになった。ただし、彼女はイングランド社会馴染めず、チャールズ結婚するまで英語を話した経験がなく、結婚20年以上経った1640年代後半になっても英語での読み書き会話不自由するほどだった。このことと、熱心なカトリック信者だったことが相まって当時イングランド社会からは異端視され、宗教的に不寛容王妃であると見なされるようになり、イングランド一般大衆から徐々に人気失っていった。1630年代ヘンリエッタ・マリアは「生来政治に無関心で、無教育軽率な人物であると評価されているが、信心深さ女性らしさ芸術対す後援などに一定の個人的な美点見出す意見もある。 ヘンリエッタ・マリア最初に未来の夫たるチャールズ出会ったのは1623年パリである。当時チャールズはまだ王太子で、重臣バッキンガム公ジョージ・ヴィリアーズとともにスペイン王フェリペ3世の第2王女マリア・アナとの縁談をまとめるためにスペインマドリードへと向かっていた。この旅の途中でチャールズパリ立ち寄ったときに、フランス王宮で開かれた歓迎晩餐会二人初対面となったしかしながらスペインイングランド縁談は、フェリペ3世息子マリア・アナの兄フェリペ4世が妹との結婚の条件として、チャールズカトリックへの改宗と、イングランドスペイン間で結ぶ条約保証として結婚1年間チャールズスペインで暮らすことを求めたために成立しなかった。 スペイン王マリア・アナとの結婚話が流れたチャールズフランス王家に新しく花嫁求めた1624年国王代理人ケンジントン王太子妃にふさわしい女性王族探すためにパリ派遣され最終的にカーライル伯ジェイムズ・ヘイ英語版)とホランド伯ヘンリー・リッチ(英語版)が、パリチャールズヘンリエッタ・マリアとの縁談をまとめ上げた結婚時のヘンリエッタ・マリアはわずか15歳だったが、当時王女結婚年齢としては異例若さというわけではない。 ヘンリエッタ・マリア容貌については人によって異なる見解存在している。チャールズの姪にあたるプファルツ選帝侯フリードリヒ5世チャールズの姉エリザベス末娘ゾフィー32歳ごろに会ったヘンリエッタ・マリアについて「ヴァン・ダイク描いた素晴らし肖像画通じて、私はイングランド女性美しい方ばかりだと思い込んでいましたしかしながら驚いたことに、肖像画あれほど美しくすらっとしていたイングランド王妃は実際に会いしてみると、とっくに盛り過ぎてしまった女性でした。ひょろ長い痩せた腕、かしげた肩、さらにまるで牙のように口からはみ出した歯をした方でしたと書き残している。しかしながら綺麗な目と鼻、美し顔色をしていたともされている。 イングランド輿入れしたヘンリエッタ・マリアは非常に多く持参金美術品衣装持ち込んだダイアモンド真珠指輪ダイヤ飾りボタンサテンヴェルヴェットガウン豪奢な刺繍飾りマント10,000ルーブル当の食器シャンデリア絵画書物礼服寝具一式などで、さらにフランスで選ばれ12名の神愛オラトリオ会修道女侍女随行していた。 ヘンリエッタ・マリアチャールズとの代理結婚式en:Proxy marriage)を挙げたのは1625年5月11日で、チャールズイングランド王に就いて間もなくのことだった。正式な結婚式1625年6月13日のことで、ケント州カンタベリー聖オーガスティン修道院挙行されたが、カトリック信者だったヘンリエッタ・マリア英国教会での戴冠拒否したヘンリエッタ・マリアフランスのカトリック司教から戴冠を受けることを申し出たが、チャールズ1世イングランド王宮にとってこの代替案は到底受け入れられるものではなかった。結局ヘンリエッタ・マリアチャールズ1世独り戴冠するところを目立たない場所から見ることを許されただけだった。この戴冠式でのいざこざが、ロンドン市民のヘンリエッタ・マリア対す心証激しく悪化させることとなり、イングランド親フランス感情も、ユグノー反乱en:Huguenot rebellions)におけるプロテスタントへの支持移行しつつあった。そしてイングランド国内問題悪化するとともにイングランド国民ヨーロッパ諸国政治情勢への関心失っていった。

※この「チャールズ1世との結婚」の解説は、「ヘンリエッタ・マリア・オブ・フランス」の解説の一部です。
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