ターキッシュ エアラインズの関わった事件とは? わかりやすく解説

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ターキッシュ エアラインズの関わった事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 09:00 UTC 版)

ターキッシュ エアラインズ」の記事における「ターキッシュ エアラインズの関わった事件」の解説

イラン・イラク戦争中の1985年3月12日イラク軍によるイラン首都テヘラン対す空爆始まったテヘラン在留外国人空爆避けるために国外避難準備し始めたが、3月17日至ってイラクサッダーム・フセイン大統領は「3月19日20時半以降イランの上空を飛ぶすべての飛行機撃ち落とす」という声明発した宣言後イランに住む外国人についてはそれぞれ国籍を置く国の軍隊ないしは民間航空会社使って脱出計られた。しかし、当時日本では自衛隊海外での活動禁止されていた。また過去テヘラン寄港していた日本航空当時既にテヘランへの寄港停止していたため、日本政府現地との調整手間取り日本航空チャーター機派遣会社労働組合ともに反対であったこと、前記期日までの脱出が困難であることを理由実現しなかった。そのため、在イラン日本人200名以上は脱出方法が見つからず生命危機瀕していた。 イラン日本大使館野村豊大使は、トルコ大使館のビルレル大使窮状訴えると大使は「わかりました。ただちに本国求め救援機を派遣させましょう。トルコ人ならだれもがエルトゥールル号遭難の際に受けた恩義知ってます。ご恩返しをさせていただきましょうとも」と答え大使要請受けて2機のトルコ航空機がテヘラン派遣された。2機のトルコ航空機が215人の在留邦人第一便198人、第二便17人)を乗せてメヘラーバード国際空港出発しイラン国境越えてトルコ領空に入ったのはタイムリミット直前のことであった。なお、この時の航空機第一機長オルハン・スヨルジュと妻ヘルガは、和歌山県串本町樫野トルコ軍エルトゥールル号遭難慰霊碑への献花のため2011年3月27日来日している。 このエピソードはのちにインターネット上電子掲示板メールマガジン通じて親日トルコイメージ広めることに貢献しテレビで2004年NHK「プロジェクトX」など、様々な番組取り上げられた。また、2015年には日本トルコ合作映画海難1890』にてエルトゥールル号出来事とともに題材となり、ターキッシュ エアラインズトルコ航空)も「特別協賛」の形で携わっている。 実際は「伊藤忠」のイスタンブール支店関係者在テヘラン日本大使館からのトルコ政府への救援要請対しトルコ側が了承しトルコ航空機の派遣決定した。なお、この事件に関するシンポジウム2007年10月28日東京都三鷹市中近東文化センターにて、当該機機長オルハン・スヨルジュ、元キャビン・アテンダント野村元駐イラン日本大使、森永堯元伊藤忠商事イスタンブール支店長当時関係者出席の上行われている。 この救出の後、1999年トルコ大地震発生したが、その際この救出され邦人一部義捐金募りトルコ贈ったまた、湾岸戦争勃発1か月前の1990年12月に、当時国会議員だったアントニオ猪木が自らイラク赴いて平和を訴えイベント行いサッダーム・フセイン政権によってイラクからの出国差し止められ事実上人質として抑留されていた在留日本人解放果たしたとき、チャーター便出してこれを助けたのも当時トルコ航空であった

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