ジョーンズ家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 06:11 UTC 版)
リチャード・ジョーンズ(Richard Jones) 声 - 野島昭生 ウィリアムの父。貿易業を手広く営むジョーンズ家の3代目で、上流社会にも得意先や商売仲間が多い。 パブリックスクールに通えず、社交界において30年以上に亘る努力と忍耐を重ね、現在の地位を築いてきた苦労人である。 規律と伝統を重んじる良識人で、常に自制を信条としているが、しばしばその苦労人としての経験が、周囲にまで自制を強いることとなる。家族と妻を深く愛しているが、不器用な性格ゆえに愛情表現が下手である。また自分たち夫婦が身分違いの結婚で苦労した経験から、身分違いのエマとウィリアムの恋には(社交界でどのように扱われるか想像できるため)断固反対の姿勢をとっている。 グレイス・ジョーンズ(Grace Jones) 声 - 大原さやか ウィリアムの妹でジョーンズ家長女。しっかり者の美人。結婚を誓った恋人(最終話とコミック版のおまけとアニメ第2期で登場、後述)がいるが、父親にはまだ紹介していない。 エレノアの友人で、面倒見のいい性格から他にも多数の友人や崇拝者を持つ。ウィリアムがエレノアとの婚約を一方的に破棄した際、当然怒り、ウィリアムとの間に距離を置いた。 後に、兄・ウィリアムに先んじて結婚。ウィリアムとエマの結婚式の時点では男児をもうけている。エレノアとウィリアムが婚約破棄に至った経緯から、5年経過した後もエマに対する気まずさを抱いている。 アーサー・ジョーンズ(Arthur Jones) 声 - 宮田幸季 ウィリアムの弟でジョーンズ家次男。天才型の兄ウィリアムに対し、努力家の秀才型。パブリックスクールであるイートン・カレッジではプリフェクト(監督生)に選ばれている。 将来はオックスフォード大学に進み、バリスター(法廷弁護士)になろうと考えている。 無愛想だが世間を達観している部分もあり、自分の確固たる信念に基いて行動するなど、性格は父親似で、容姿も父親の若い頃とよく似ている。 表情はめったに変わらないものの、酒には弱い方で、酔うと饒舌になる。 ヴィヴィアン・ジョーンズ(Vivian Jones) 声 - 水橋かおり ウィリアムの妹でジョーンズ家次女。愛称は「ヴィヴィー」。明るく活発、ませた性格で愛読書は『ゼンダ城の虜』や『ロミオとジュリエット』ほかの恋愛物。社交界に憧れを抱いており、またウィリアムがエレノアと結婚することを強く望んでいた。 わがままで気が強く、アーサーと言い合いをするなど口も達者である。 プライドの高いお嬢様気質で、幼さゆえに思い込みの激しいところがあり、ケリーの死後、エマがウィリアムを訪ねてジョーンズ家を訪れた際には、勢い余って客間に飛び込み、「身分の違いをわきまえなさい」などとなじり、慌てたグレイス達に捕まえられて引き戻されるという一幕もあった。 本編完結の数年後となるウィリアムとエマの結婚式では、エマに対してはまだ隔意を抱きつつも、大張り切りでブライズメイドを務めたり、おめかしした姿を憧れのメルダース夫人に褒められて大喜びする一方、レディでありながらエーリヒ(後述)に釣りを教え、渋い顔の父を尻目に大漁宣言するなど、そのおませぶりと活発さには拍車がかかっている。 コリン・ジョーンズ(Collin Jones) 声 - 下屋則子 ウィリアムの弟でジョーンズ家三男。 引っ込み思案で甘えん坊な所が随所に見受けられる反面、褒められると一気に増長するなどまだまだ幼い。遊びたい盛りであるが上の兄とは歳が離れていて、すぐ上の姉であるヴィヴィアンとは喧嘩してばかりである。 オーレリア・ジョーンズ(Aurelia Jones) 声 - 島本須美 リチャードの妻でウィリアムたち兄弟の母。ウィルトシャー州在住の医師の娘で社交界にも居場所がありながら、自然の中で自由闊達に育つ。旧姓はハートウィック(Hartwick)。 可憐ながら奔放な性格が社交界では浮いてしまい、周囲からは「レディーの名に恥じる」などと陰口をきかれていたが、その物事にこだわらないおおらかさに惹かれたリチャードに申し込まれ、身分差を超えての結婚となった。 しかし今度は「格式のある上流の娘が成り上がりに嫁ぐなど非常識」と言われることになり、そのストレスなどから心を病んでしまい、その身を案じたリチャードの勧めで、転地療養を名目に田舎で隠遁生活を送ることとなった。 現在は社交界から距離を置くために家族とも離れ、ハワースに老いた使用人のマーサと2人で住んでいる。世間には極力関わらないような生活をしているため、口さがない者からはミザントロープ(人間嫌い)のミセス・トロロープと呼ばれている。しかしながらあけっぴろげな性格のドロテアとはウマがあい、また屋敷が近いこともあり、親しく付き合っている。 後にエマとウィリアムの関係を知り、自らの経験から複雑な感情を抱きつつも二人を応援する事となる。 マーサ(Martha) 声 - すずき紀子 オーレリア付きの忠実なウェイティング・メイド(侍女)。情が深く、やや涙もろい性格の持ち主でオーレリアのことは今でも「お嬢様」と呼び、慕っている。 作中では最年長。 スティーブンス(Stevens) 声 - 幹本雄之 リチャードの代からジョーンズ家に仕えるバトラー(執事)。何事にもそつなく対応する、非常に洗練されたバトラーである一方、エマがジョーンズ家を訪ねた時には事情を汲んで客間に通すなど、機微に通じた人柄の持ち主。 主人のためなら自分が叱責を受けようとも厭わない。上流社会の事情にも明るく、控えめながらも有能な人物である。
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