ジェミニオン・レイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 17:52 UTC 版)
「バンプレストオリジナルの機動兵器一覧」の記事における「ジェミニオン・レイ」の解説
【Gemini= ラテン語でふたご座】 ジェニオンの最終最高の形態。 サイデリアルによって改造されたバルゴラ・グローリースターのガナリー・カーバーのデータ、ガンレオン・マグナの持つ自意識、トライアから齎されたリ・ブラスタTのSPIGOTの思想を組み込み、それらがヒビキの意志と、植えつけられたジェニオン自身の意志により変質・強化されることで誕生した。ジェニオン・ガイの状態からさらに変化することでこの姿になる。 しかし、変容後、ヒビキの希望と絶望を超越する意志によって「いがみ合う双子」がオーバードライブを起こし、AGの想定していた「神をも恐れぬ最凶の機神」を通り越し、「禁忌の向こうにある希望」としてヒビキの意志を反映したさらなる変容を起こした。 AGの想定していた姿「ジェミニオン」はカオス・レムレースに似たまがまがしい機体だったが、ヒビキの意志に呼応した「いがみ合う双子」とジェニオンの意志を反映した結果、随所にジェニオンの意匠を残しつつも、ガイを超える巨躯へと変貌。スフィアの力による有機化を起こし、完全にヒビキの力として生まれ変わり、「光」と始まりの「ゼロ」をかけて「ジェミニオン・レイ」と命名された。本来は「骸」のジェニオンに「身」が入ることで「ジェミニオン」だった。 サード・ステージに覚醒した「いがみ合う双子」の力を最大限に発揮するための機体であり、武装はガイではなくノーマルのジェニオンのもののスタンタードな発展型となっている。ジェニオン・ガイでは有り余るエネルギーに振り回され、それに指向性を与える単純なものであったのが、SPIGOTのデータを使用したことでダイレクトに攻撃力へと転換できるようになった。事象制御の度合いはより高まり、あらゆる面でジェニオン・ガイを大幅に凌駕する戦闘力を誇る。そのフォルムはジェニオン・ガイをベースとしつつも頭部にはジェニオンの意匠が残っているが、全体的にはウイングの肥大化やがっしりとまとまった体躯など、オリジナル機であるジェミニアにより近くなっている。また、スフィア・アクトもヒビキの意志に応じて変容し、マイナスの意志を励起するものからプラスの意志を励起するようになった。 プラスとマイナスを超えた先にある究極の力を発揮するこの機体とヒビキを、ゲシュタルトのメタールは「あれこそが太極」と評した。 最終決戦後、トライアにより可能な限りの修理が行われた上でゲートトラベラーとなったヒビキに餞別として渡された。なお、ルート次第では修理されず、大破したままとなる。 ジェミニオンとジ・エーデル 本来想定されていた「ジェミニオン」は、AGの人格ベースであるジエー・ベイベルが、カオス・レオー、カオス・アングイス、カオス・カペルのデータを使い、カオス・レムレースを再設計した機体。つまり、DEMコーポレーションという組織は最初から存在しておらず、「DEM-03」の形式番号が意味するのは、機械仕掛けの悪魔たるレムレースを発展させたカオス・レムレースの更に発展した姿(DEM-00=レムレース試作型、DEM-01=レムレース、DEM-02=カオス・レムレース)、という意味である。 ジエーは御使いと戦うための力を求め、スフィア・リアクターを使うことを考えた。その結論として、自身がリアクターになることを決め、ジェミナイにあった「いがみ合う双子」を奪い取るべくジェニオンを建造。その乗り手として、裏人格にジ・エーデルの並行存在を持つスズネを選んだ。しかし、偶発的な事態により乗り手はヒビキになってしまった……というのが真相である。 ヒビキが接触した制御マトリクスの正体は、スズネの中で眠っていたジ・エーデルことアムブリエルをたたき起こすための目覚まし時計たる黒の英知の一部。また、ジェニオン・ガイの武装名がすべて北欧神話由来なのは、神話にある神々の最終戦争、つまりラグナロクを望んでいたためである。 武装 ニトロハーケン ブースターに装備されたスパイク。次元力のストリングで接続されており、射出後敵機に食い込んで爆破する。 ハウンド Dソリッドパニッシャーが変容した遠隔攻撃端末。射出されると猟犬を象ったエネルギーをまとって展開、ヒビキの意志に応じて敵を八方から攻撃する。また次元転移用のポータルとしても機能し、ジェミニオン・レイの移動をサポートできる。 フルアクセルグレイブ ジェニオンのそれとは異なり剣になっている。また柄を伸張して槍としても使用可能。 必殺技 ハウンドペネトレイター ミドガルズオルムとストームブリンガーを複合した格闘技。ハウンドを射出して敵を攻撃し、展開された次元弾を通じて敵の背後に飛び出し、そこから蹴りとパンチで連続攻撃を加え、トドメにアッパーで殴り飛ばした相手にハウンドを叩き付ける。 バルムンク・エリミネーション ヒビキ単独での必殺技。剣モードのグレイブで切り裂いた後、槍に変形させて引っ掛け、たたきつけたところに連続突きを見舞い、そのまま蹴り抜ける。トドメに背後に回ってから「いがみ合う双子」を発動、グレイブを投げつけたところに次元力の指弾を叩き込み、圧縮爆破。転移で戻って来たグレイブを回収して見得を切る。 ジェミニアの「ブラスター・アーツ・ノヴァ」を踏襲したモーションだが、制御の度合いが上がったのとヒビキの技量の上達により、攻撃効率は上を行く。 ジ・オーバーライザー・アーク ヒビキの意志にスズネの想いが重なることで生み出されたジェミニオン・レイ最大の奥義。「いがみ合う双子」の力を最大まで引き出し、ヒビキのジークンドーを完全トレースした格闘の連続攻撃を繰り出して敵の動きを止める。トドメに剣の柄を召喚、背部のウイングを接続してそこから次元力の刀身を展開、絶望のビジョンごと敵を完全粉砕する。
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