レムレース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 03:34 UTC 版)
レムレース(lemures)は、ローマ神話に於いて”騒々しく有害な死者の霊または影”を意味する。騒がしたり怖がらせたりするという意味で悪霊 (ラルヴァ、larva、larvae)に近い。lemures は複数形で、単数形はレムール (lemur)。レムレースは文学にもまれに使われる語で、ホラティウスの作品やオウィディウスの『祭暦』で使われている[1]。
レムレースは、埋葬、葬式、心のこもった祭儀を行ってもらえずに、恨みを抱いて彷徨うようになった霊を意味することもある。墓や奉納文があるからといってレムレースにならないとは言えない。
オウィディウスは、レムレースを”常に満たされずに放浪する、地下世界の執念深い祖先神(マーネース神またはパレンテス神)”と解釈していた。彼にとって、それらの信仰儀礼は不可解なほど古風で、半ば神秘的で、おそらくかなり古い伝統が根差しているだろうことを示唆している。
後のアウグスティヌスは、レムレースとラルヴァを”騒がせたり、怖がらせたり”する、”悪いマーネース神”だとし、一方でラレースを”良いマーネース神”だとした[2]。
レムレースは形を持たず、ほとんど知覚できないもので、暗闇によってもたらされる不安と結びついている。共和政時代からローマ帝国時代にかけて、5月の9日、11日、13日を「レムレースを慰め、家庭内から追い払う祭り(レムーラーリア (Lemuralia) またはレムーリア (Lemuria))」の日としていた。
家長はその夜、立った状態で黒い豆を後ろに投げ、豆の転がっていった方向を注視しないようにする[3]。レムレースはその豆を好むものとされていた。レムレース自体は恐ろしいものであり、彼らが家長の提供したものに満足できなかった場合、青銅の壷を強打して打ち鳴らしびっくりさせることがあると言われていた[4][5][6]。
レムレースに着想を得たカール・フォン・リンネはキツネザル(正確にはワオキツネザル属)のラテン名を Lemur とした。これはこの目が「幽霊のように凝視」する性質があり、夜行性でぞっとするような鳴き声を持つことが背景にある。彼はまた、昆虫の幼虫でイモムシ状のものを larva と呼ぶ用法を確立した。なお地質学上のレムリア大陸はこのキツネザルが語源であり、神秘学上のレムリア大陸はレムレースそのものが語源である。
脚注・出典
- ^ Horace, Epistles 2.2.209: Ovid, Fasti, 2.500 - 539.
- ^ St. Augustine, The City of God, 11.
- ^ 黒は地中に住むものへの提供物としては適切な色とされていた。Warde Fowler はこれを、ユーピテルの神官が生贄を捧げていた儀式が卑俗化したものと解釈した。
- ^ Thaniel, G., Lemures and Larvae, The American Journal of Philology, 94.2, (1973) 182–187.
- ^ Beard, M., North, J., Price, S., Religions of Rome, Vol 1, Cambridge, (1998), 31, 50.
- ^ See also W. Warde Fowler, The Roman Festivals of the period of the Republic, MacMillan (New York, 1899) – available at Questia: see Mensis Maius, 106–10: [1]
レムレース
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レムレース【lemures = ラテン語で「幽霊」】 Z……エーデル・ベルナルの搭乗機。 対御使い用機動兵器DEMシリーズの1号機。ただし、対御使い兵器を持っておらず不完全。多元世界にある機体の技術の粋を集めてジエー博士が製作した機体であり、新世界の王の御座となる機体だとエーデルが豪語するほどの性能を誇る。事実、新地球連邦を襲撃したエゥーゴの部隊を一瞬で葬り去っている。その実態はカオス・レムレースの試作型で、完成形と異なり攻撃は物理的なもの。次元力に関する技術も使用されていない。 部隊名でもある"カイメラ"をモチーフとしており、胸部は山羊の頭、腹部は蛇の頭、腰部はライオンの頭を模した(背部の翼も鳥類の頭を模しているように見える)黒色の機体。2種類のMAP兵器を持ち、両腕は小型ドリルミサイルの発射機構を持った大型ドリルとなっている。 武装 ディメンションフォール1999 機体を中心にエネルギーを放射するMAP兵器。能力半減の追加効果を持つ上、P兵器。 ディメンションメールシュトローム 機体を中心に時空の渦を発生させて敵を巻き込むMAP兵器。 必殺技 プロミスド・ミレニアム 両腕のドリルを展開して小型ドリルミサイルを発射。相手を牽制した隙に接近し、ドリルで殴りかかり、最後はエネルギーを集中したビームでとどめを刺す。技名は英語で「約束の千年紀」を意味する。
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レムレース
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「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」の記事における「レムレース」の解説
「ゼフィル」「トルメラドス」「ムルカ・カワク」「アルダ」など、主に4つの島から構成されているプルヴァマ(浮遊大陸)群。数千年前に「フォルサノス」という空の神が作ったとされている。イヴァリース地域の遥か上空に位置するが、周囲に張られた強力なミスト(魔法のエネルギー)の結界によって長年発見されることがなく、空賊達の間で「伝説の浮遊大陸」として噂されるのみだった。 風を迎える島ゼフィル 気候、環境ともに良く、主にエグル族が住んでいる。 巨大石の島トルメラドス 古代遺跡が点在し、その中には「聖晶石」が安置されている遺跡もある。 大空海ムルカ・カワク 巨大な島に海水が満ち、空中の大海原と言える島。 天を抱く山の島アルダ 「神にもっとも近い場所」と呼ばれる高い山脈がある。 喪失の孤島ツァラ エグル族もめったに近寄らない無人島。
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