カメーネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 16:07 UTC 版)
カメーナエ(羅: Camēnae、単数形: カメーナ)は、ローマ神話における泉や噴水の女神。またはウェヌスの水のニュンペーとされていた。賢く、時には予言を与えてくれる。カメーナエは、カルメンタ、エゲリア、ポリマ(アンテウォルタ)、ポストウェルタ(ポストウォルタ)の4人である。
セルウィウス城壁のカペーナ門 (en) の外に神聖な森があり、そこに祀られていた。カルメンタがリーダーとされていて、カペーナ門外の森と泉はカルメンタに捧げられたものである。カルメンタの祭であるカルメンタリア祭では、ウェスタの巫女がその泉から儀礼用の水を汲んだ。カメーナエは後にギリシア神話のムーサと同一視された。
脚注
- ^ a b 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 9784876989256。428頁。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。 ISBN 978-4000800136。99頁。
- ^ ジャン=クロード・ベルフィオール 著、金光仁三郎 監訳『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』大修館書店、2020年。 ISBN 9784469012897。289頁。
関連項目
- カメーネのページへのリンク