ヌマ・ポンピリウス
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ヌマ・ポンピリウス(Numa Pompilius, 紀元前753年 - 紀元前673年)は、王政ローマにおける第2代の王(在位:紀元前715年- 紀元前673年)。この時代のローマは史料に乏しく、一般的には伝説上の存在だと考えられている人物である。戦争に次ぐ戦争でローマを拡大した初代王ロムルスとは異なり、42年におよぶ治世中に一度も戦争をせずに内政を充実させたとされている。後世皇帝アントニヌス・ピウスはヌマに比肩された[1]。
- ^ 4世紀末に成立したとされる『ローマ皇帝群像』の「アントニヌス・ピウスの生涯」では、その末尾に「アントニヌスは、ヌマ王の幸運と敬虔さ、そして平穏と宗教的儀礼(に対する尊敬)を常に堅持したために、まさしく彼(ヌマ)に比されうるのである」と記している(『ローマ皇帝群像1』(京都大学学術出版会2004年、p131)
- ^ プルタルコス『対比列伝』ヌマ、3.4
- ^ ただしピタゴラスはヌマより後の時代の人物である。帝政ローマ時代の歴史家リウィウスも、ヌマがピタゴラスを学んだというのは、彼の思慮深さの理由を求めた作り話ではないかと疑っている(リウィウス 『ローマ建国以来の歴史』岩谷智訳、京都大学学術出版会、2008年、45頁)。
- ^ プルタルコス『対比列伝』ヌマ、3.7
- ^ リウィウス『ローマ建国史』1.18
- 1 ヌマ・ポンピリウスとは
- 2 ヌマ・ポンピリウスの概要
- 3 参考文献
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