コンテンツディスクリプターアイコン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 00:49 UTC 版)
「コンピュータエンターテインメントレーティング機構」の記事における「コンテンツディスクリプターアイコン」の解説
上記とは別に、ゲームに含まれているいくつかの表現をアイコンにして明示させるのがコンテンツディスクリプターアイコン(単にコンテンツアイコンとも)であり、パッケージの裏面に記載されている。ニンテンドーeショップ、PlayStation Store、Xbox Games ストアでも同様に対象年齢と併記されている。 ゲームソフトの公式サイトでは、対象年齢のみ記載しておりコンテンツアイコンの併記をしていないものが殆どだが、一部のゲームソフトの公式サイトではコンテンツアイコンの併記をしているものもある。また、ゲームハードメーカーによるサードパーティーソフトを含めた一部のゲームソフトの商品情報ページや、一部ゲームメーカーのショッピングサイトでもコンテンツアイコンの併記をしているケースもある。 2004年4月から設けられ、CERO:A(全年齢対象)およびCERO:教育・データベースを除いた区分には必ず明示される。 コンテンツアイコンには以下の9種類がある。 コンテンツアイコン内容備考 恋愛 異性愛・同性愛などに対して設定される。 セクシャル 半裸・下着・水着など肌の露出が多い衣装や、セクハラに相当する言動(身体を触るなど)に設定される。 桃太郎電鉄シリーズでは女湯のシーンが削除されていないにもかかわらずCEROが把握していない理由でCERO:A(全年齢対象)となっている。 暴力 喧嘩、拷問、武器類の使用による戦闘、対戦格闘、戦争、兵器などに対して設定される。 ボクシングやプロレスなどの格闘技にも設定される。『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』のみモンスターハンターシリーズでは暴力的シーンが少ない理由でCERO:A(全年齢対象)となっている。 恐怖 出血や死体の描写など、過度に恐怖感を煽る表現に対して設定される。 『ペーパーマリオ オリガミキング』はPEGIではゲームのシーンに恐怖が該当するため「PEGI:12」に区分されている。 飲酒・喫煙 未成年者の飲酒・喫煙、及びそれらを肯定・奨励する表現に対して設定される。 成人のみでの飲酒・喫煙を含む場合は設定していないが、日本国外(ESRBなど)では「(成人の)飲酒・喫煙が含まれる」旨の注意を促すこともある。 ギャンブル 金品を賭ける違法なギャンブル(賭博罪に相当)に対して設定される。日本国外ではギャンブル自体そのものに対してアイコンが付けられることがある。 『Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全』の場合、PEGIではポーカーやブラックジャックがギャンブルにあたるとして「PEGI:12」に区分されている。『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』までの本編作品ではゲームコーナーの要素がギャンブルにあたるとして「PEGI:12」に区分されたため、以降の作品からゲームコーナーが廃止された。 犯罪 殺人、強盗などの法令に反する行為や犯罪(者)を肯定する表現に対して設定される。 麻薬等薬物 麻薬・覚醒剤・ドラッグその他違法な薬物を使用するか、それらを肯定したり取引するなどの表現に対して設定される。 医療で使用する場合にも設定される(『研修医 天堂独太』など)。 言葉・その他 差別用語・放送禁止用語などの不快な言葉の使用や、第三者(特に実在の国・人種・宗教など)に対する差別的な表現、その他反社会的な行為や思想に対して設定される。 これらに抵触すると認められた表現があれば、該当するアイコンが与えられるが、ソフトによっては以下の例のようにコンテンツアイコンの表記順が上記の通りでない場合もあり、表記の順番と根拠や意味については公表されていない。 コンテンツアイコンは「セクシャル、暴力」だが、実際には「暴力、セクシャル」の順で表記されている場合がある(『鉄拳6』、『無双OROCHI Z』など)。 コンテンツアイコンは「暴力、犯罪」だが、実際には「犯罪、暴力」の順で表記されている場合がある(『メタルギアソリッド4』、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』など)。 また、発売時期やレーティングの違いにより、同一タイトルであってもハードごとでコンテンツアイコンが異なるケースもある(『水の旋律』、『11eyes CrossOver』など)。 上述した一部ゲームソフトの公式サイトでのコンテンツアイコンの併記において誤った情報が掲載されることがある。 『Alan Wake』では、公式ページに併記されたコンテンツアイコンは「暴力、言葉・その他」だが、実際には「恐怖、セクシャル、恋愛、暴力」であった。 『テニスの王子様 ぎゅっと! ドキドキサバイバル 海と山のLove Passion』では、公式サイトに併記されたコンテンツアイコンは「恋愛」だが、実際には「セクシャル、恋愛」であった。 『戦国BASARA 真田幸村伝』では、イーカプコン内の商品情報ページに併記されたコンテンツアイコンは「恋愛、セクシャル、暴力、犯罪、言葉・その他」だが、これはシリーズ作品である『戦国BASARA4』『戦国BASARA4 皇』のものであり、実際には「犯罪、セクシャル、暴力」であった(現在は修正されている)。 また、パッケージにおいて誤ったコンテンツアイコンが表記されることがあり、『スクールガールゾンビハンター』では、実際のコンテンツアイコンが「セクシャル、暴力」のところ、パッケージでは誤って「セクシャル、犯罪」と表記されている。 なお、過度な悪印象を与える暴力、犯罪などの表現を含むソフトが指定の対象となる「Z」区分ソフトに対しては「暴力、犯罪」またはいずれか一方のみしか与えられていない。「18才以上対象」から「Z」区分に変更されたソフトは、全て新基準への移行の際にコンテンツアイコンが「なし」に変更されている。
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