エイリアン側
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:07 UTC 版)
「インデペンデンス・デイ」の記事における「エイリアン側」の解説
バイオ・メカニカル・スーツ エイリアンがその脆弱な肉体を保護すべく開発した、有機体で構成されたパワードスーツとも呼べる宇宙服。エイリアンの頭部から上半身までが格納されている。無骨な外骨格に覆われた、およそ2メートルを超える巨体を持ち、人間を易々と持ち上げる怪力と、喉を締め付けて声帯を操作出来る程の器用さとを兼ね備えた8本の長い触手を背中から生やしており、手足にはエイリアン同様に細長い指が3本生えている。パワードスーツではあるが耐衝撃性には劣り、殴打をされただけで内部のエイリアンは気絶してしまった。 小説版によれば、強靭な肉体を持つ別種の生物を飼育し、内臓を取り除いて改良を加えた生体外骨格とされている。正面から見たシルエットはフラットウッズ・モンスターにも見える。 マザーシップ 全長(直径)約550km、質量は月の約4分の1にも達する半円形(いわゆるUFO型)状のエイリアンたちの母船。普段、底部には50機近いシティ・デストロイヤーがマザーシップと一体構造になって装着配備されており、侵略地へ到着すると、シティ・デストロイヤーが切り離され、侵略地へと向かう。シティ・デストロイヤーやアタッカーの持つシールドの発生装置や、各円盤へのエネルギー波等もここから発せられている。ただし、地球の反対側に位置するシティ・デストロイヤーとは直接の通信は不可能で、地球の通信衛星に割り込む形で行った(このため地球では広範囲でTVの電波に乱れが生じ、デイヴィッドの職場にも苦情の電話が殺到した)。物語の最初と終盤に登場し、スティーブンとデイヴィッドの乗ったアタッカーが内部に侵入した。 内部にはアタッカーの格納庫など様々な建造物があり、エイリアンたちが隊列を成して輸送船に搭乗するなどの様子が確認され(スティーブン曰く「地球侵略の準備」)、シロアリの巣のような、ある種の都市が形成されている。アタッカー格納庫には管制員と思しきエイリアンが指揮をとっているコントロールルームのような場所がある。なお、電波通信のみならず地球のものとシステム的に似通った制御用コンピューターも備えられている模様(実は墜落したアタッカーを解析することで得た科学技術が、人類のこの半世紀の科学技術発展の源泉の一つであったことが「エリア51」で語られる)。 シティ・デストロイヤー 直径約24kmの巨大な円盤。エイリアンの主力艦であり、通常はマザーシップの下部に格納されている。世界各国の主要都市に飛来し、主砲の一撃で多くの大都市を壊滅させた。船全体が不可視の強力なシールドで防御されており、核兵器ですらそれを突破することは不可能である。アタッカーを多数搭載しているが正確な数については不明。なおシールドさえ無ければ、通常のミサイルでも十分ダメージを与える事は可能である。また主砲は艦底部のほぼ中央真下側に設置されており、通常は分厚い装甲板で砲口を隠蔽している。劇中ではアメリカに侵攻した円盤は、ここに攻撃を受けて爆破されたことで撃墜されている。 アタッカー エイリアンの主力戦闘機。楕円形をしており、前後から見るとアダムスキー型に見える。主兵装は二門のレーザー砲であり、一撃でF/A-18Aを破壊可能な威力を持つが連射力は低い。また小型ではあるが、ブースター等を使用しない単独での大気圏離脱入能力があり、そのまま宇宙空間の飛行も可能である。シティ・デストロイヤー同様にシールドを持ち、これを破らなければ破壊は困難である。しかし、物理的衝撃までは防ぐことが出来ず、ミサイルが命中した際には衝撃で吹き飛ばされる描写が見られ、岩盤へ激突した場合には劇中では機能停止、小説版では大破した。シールドさえなければ、戦闘機のバルカン砲程度の火力でも撃墜する事は可能である。 エリア51の地下研究施設にて修復・分析が行われていた機体は、以前の墜落時の損傷により武装等が脱落していた。装甲等機体の一部は長年に渡って人類の技術による復元が行われていたが、エネルギーソースが不明であったことから再起動もままならず研究は半ば頓挫していた。だが、マザーシップが月の裏側に出現し、シティ・デストロイヤーが地球に到達するとエネルギーが再び供給され、再起動に成功したことで終盤の人類側の反撃のきっかけとなった。 小説版の記述ではバイオ・メカニカル・スーツと同様に別種の生物を飼育、遺伝子工学あるいは纏足の様に特別な改造を施した動物兵器であるとされている。機体の装甲板には毛穴や気門などの生体器官が多数発見されている。
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