アンドロ軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:14 UTC 版)
「新造人間キャシャーン」の記事における「アンドロ軍団」の解説
ブライキング・ボス 声 - 内海賢二 / 同左 アンドロ軍団の首領。もともとは東博士が開発中の公害処理用ロボットBK-1だったが(第1話ではBK-1の横に顔や体型が異なる3体のロボット、後の三大幹部が並んでいた)、落雷によるショックで自我に目覚めて動き出し、ブライキング・ボスを自称。人間が機械を使ってきたことに反発し「今度は俺たち(機械)がお前たち(人間)を使ってやる。人間どもを支配してやるのだ」(第1話)と宣言し、世界征服に燃える恐怖の独裁者になった。 人間は全く信頼せず14話ではキャシャーンを密告して自由を求めた男を「裏切り者は俺も裏切る」と躊躇無く始末したほど容赦が無い。一方でロボットには甘い面も持ち、いつも手元には白鳥ロボ・スワニーを置いておくほどだが、MF銃の威力を試すため、たまたま居合わせた部下を標的にして破壊するなど、冷酷非情な面も多い。 スワニーの中にみどりそのものが隠されていることや、キャシャーンと鉄也が同一人物であることは終盤まで気付かなかった(第6話や第26話で、その秘密に迫るものの、最終話でようやく知ることとなり、最後の決戦を決意する)。 人間は奴隷化し迫害する対象でしかないが、人間の文化そのものには強い関心と興味を抱いているらしく、葉巻の愛用や飲食を試したり、パターゴルフを行ったり、絵画や着替え道楽をたしなむなどの描写が随所で見られる。本来の使命である公害対策はそれなりの効果を上げており、アンドロ軍団の支配下となったところでは自然が回復しつつあるという人間に対する皮肉を生んだ。 赤と黒を基調とした軍団マーク入りの帽子とマントを羽織っている。たびたびオープンカーに乗って陣頭指揮することもあった。組織での号令や敬礼はナチスドイツ式で、右手を斜め上に挙げて「ヤルッツェブラッキン!」というシュプレヒコールが合言葉。一人称は「俺」だが、時には「儂(わし)」も使う。 武装は口から破壊光線を発射する他は、もっぱら怪力による格闘技が主な武器である。 怒ると「鉄圧」が上がるらしく作中バラシン、サグレー、アクボーンにたしなめられている。 最終話では東博士が開発した秘密兵器・スプレーザー破壊光線からワルガーダーと共に地中に逃れ生き延びるが、最終決戦における超破壊光線の直撃を受け、完璧に破壊される。後日、彼によく似た現場監督ロボットが街を再建しており、それを目にしたキャシャーンとルナが「どこかで見た顔だ」と語り笑いを誘っている。 エンディングクレジットには「ブラキン」という省略で表記されていた。名をフルネームで呼ぶ者は主にキャシャーン側で、バラシン以下の軍団員は大抵「ボス」と呼ぶ。 アニメ版ブライキング・ボスの声は後述するOVAや『キャシャーン Sins』も含めて、すべて内海が担当しているが、内海が逝去した後に公開された映画『パンドラとアクビ』に同役がゲスト出演した時は天田益男が担当した。 三大幹部 アンドロ軍団を支える3体の幹部ロボット。ブライキング・ボスを補佐して人類制圧を進める。第1話ではBK-1の横に並んで安置されていたことから、元々は東博士が開発中の公害処理用ロボットだったと思われる。エースファイブコミックス版では三大幹部はブラキンの手によって作られたとの台詞がある。 バラシン 声 - 立壁和也 / 菅原淳一 軍事部長。茶色い巨体が特徴。前線で軍団の作戦行動を指揮する。 性格は粗野でガサツ。自ら戦うこともあるが、フレンダーによく手足を噛み砕かれてしまい、すぐに退散してしまう。 最期は秘密兵器・スプレーザーの破壊光線によってアンドロ軍団もろとも一掃される(最終話)。 サグレー 声 - 加藤修 / 天野由梨(サグリア) 情報部長。紫色の小柄なボディが特徴。謀報用ロボットを使って、敵の情報を集める。 頭の回転が早く、悪知恵も働く小悪党。バラシンとも行動して指揮をとる。目的のためなら手段を選ばない悪賢い性格。第26話では、キャシャーンが単なる人間ではなく新造人間であることをボスに知らせる大役を果たす。 第34話にてルナのMF銃を受けて倒され、それを知ったボスは彼の仇を討つことも宣言する。 OVA版では、女性型ロボット、サグリアに変更されていて、身長もキャシャーンと同程度になっている。 アクボーン 声 - 仲木隆司、田口昂/ 二又一成 製造・技術部長。青くひょろ長いボディが特徴。 優秀な頭脳を使って次々とロボットを開発するが、「ピエロボット」の例に見られるように、その出来映えは偶然頼みによる部分が多いようで、東博士に「バカボーン」と皮肉られたことがある。 気弱な性格で一見紳士的にも見えるが、弱い者いじめを誰よりも好み、そのやり方は残忍で卑怯の一言につきる。ただしバラシンやサグレー同様、時にはドジな失敗をするコミカルな一面を見せてしまうこともある。 最期はバラシンやアンドロ軍団もろとも秘密兵器・スプレーザーの破壊光線によって損傷し、幹部の中で唯一生き延びたが、見捨てられボスの名を叫びながら爆発する(最終話)。 ワルガーダー 第8話から登場。ブライキング・ボスがフレンダーに対抗すべく、黒豹をモデルに造った用心棒ロボット。 ボスの護衛ロボットでもあり、目から破壊光線、鼻先のドリル、鋭い爪や牙が武器。特殊鋼の権威である羽賀根博士がアンドロ軍団対抗用に発明したマーケン鉄を悪用し、製造された。フレンダー同様に変形可能だが、こちらは三形態(ガードラー、モグラーカー、ヘビータンク)。ブライキング・ボスの「ガードラー!」の合図で変形するが、やはり変形後の質量変化などに謎が多い。その強さはフレンダーに匹敵する。 最終話ではボスと共に秘密兵器・スプレーザー破壊光線から地中に逃れ生き延びたが、最終決戦でフレンダーに敗北する。
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