はげまし人形 龍馬くんとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > はげまし人形 龍馬くんの意味・解説 

エモーショナル・トイ

(はげまし人形 龍馬くん から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/18 08:12 UTC 版)

エモーショナル・トイEmotional Toy)は、ナムコ(旧社、後のバンダイナムコエンターテインメント)が1985年から1987年にかけて日本で発売した玩具のシリーズ名。

ナムコット(namcot)ブランドで発売された。

ラインナップ

全部で5種類発売された。

はげまし人形 龍馬くん

1985年10月25日発売、2,300円(税別)。デザインは後に『源平討魔伝』『超絶倫人ベラボーマン』などを手がける穴田悟。この年が生誕150周年に当たる幕末の人物・坂本龍馬をモチーフにした人形で、腰に差したを引っ張ると紐が引かれ、以下の4種類の台詞の内1種類をランダムで喋る(発声にはゼンマイ式の音声ユニットを使用[1])。

  • 小さな事にこだわってちゃいかんぜよ!
  • くよくよしてちゃいかんぜよ!
  • 心はいつも太平洋ぜよ!
  • でっかい夢を持たなきゃいかんぜよ!

台詞は坂本龍馬の人物像をイメージした創作。

エモーショナル・トイの中では最も知名度が高く、商品発売から3年後の1988年PCエンジンでリリースされた『プロ野球ワールドスタジアム』では登録名「りようま」でナムコスターズの7番・遊撃手として登場。以後のファミスタシリーズでも長らく「りようま」、「りょうまくん」、「龍馬くん」、「龍馬」の名前で選手登録されている。

1987年11月5日には、サイズを小型化した「小龍馬くん」を発売。1,480円(税別)。声が高くなり、「だいじょうぶぜよ」等の台詞を喋る。

1996年12月12日には龍馬くんを主人公にしたWindows/Mac両対応(ハイブリッド)の英会話トレーニングソフト『龍馬くん太平洋を渡る』が発売された。

2009年12月26日には、翌2010年1月からのNHK大河ドラマ龍馬伝』放送開始に便乗する形で復刻され、ナムコとの経営統合によりバンダイナムコグループの玩具部門を請け負ったバンダイより再発売された[1]。1,300円(税別)。オリジナルからの変更点は以下の通り。

  • 名称が「励まし人形 りょうまくん」に変更。
  • サイズを全高11.5cmに縮小。
  • 刀を引く方式から、刀のボタンを押す方式に変更。
  • 発声機構がゼンマイ式から電子音声式に変更(それにより乾電池駆動となった)。
  • 新たに以下の2種類の台詞が追加。いずれも実際に龍馬の言として伝えられているものをベースにしたもの。
    • 我がなすことは我のみぞ知る!
    • 日本をいま一度せんたくし申し候!

2010年1月には、カプセルトイとして『りょうまくん サウンドマスコット』が発売。全4種類で、表情と着物の色、台詞が異なる(台詞はオリジナルの4種類のいずれか1種類)。

べらんめい人形 がんこ職人

1986年10月18日発売、2,300円(税別)。龍馬くんのように実在の人物がモデルではなく、ストックキャラクターとして昔気質の江戸っ子をイメージしている(デザインは龍馬くんと同じ穴田悟)。龍馬くんと同様、腰の墨壺を引っ張ると以下の4種類のメッセージの内1種類をランダムで喋る。

  • べらんめい、がたがた言ってんじゃねーやい。
  • べらんめい、仕事しろい。
  • べらんめい、ひっこんでろい。
  • べらんめい、こちとら江戸っ子でい。

静寂石

1987年11月5日発売、3,900円(税別)。その名の通り、石を模した外観で周囲が無音状態になると、深い森の奥をイメージしたせせらぎの音が流れ出す。所謂ストレス解消を目的とした癒やし系のリラクゼーショングッズ。音声ユニットには小型のエンドレステープが使用されていた。

恋のトリコどーる

1987年11月5日発売、各2,300円(税別)。天使のキューティー、悪魔のシビリー、オバケのブルー、雪だるまのホワイティーの4種。ソフトビニール製の人形で、持ち上げると心臓の鼓動のように振動する。

ワギャナイザー

1987年11月5日発売、4,800円(税別)。エレメカ発祥の玩具「ワギャン[2]と同時期に発売された。

ワギャンとを融合させたような外観で、外部の音声をサンプリング(録音)してから引き金を引くと、録音した音声がシャウティング(発射)される。また、玩具としての知名度とは別にファミコン用ソフト『ワギャンランド』のパワーアップアイテム(外観は玩具と同じ)としても知られている。

備考

  • ナムコ広報誌「NG」に連載されていた漫画『まけないくん』は、作者名が「龍馬くん」だった(実際は穴田悟の作)。なお最終話には龍馬くんがカメオ出演している。
  • デーモン小暮のオールナイトニッポンでは、1988年の放送当時に番組のコーナー「職人気質(かたぎ)物語」に関連して、がんこ職人が番組内で紹介されたことがある。4種類の音声がランダムで発声される仕様上、放送中に中々想定通りの声が出ないことに対してデーモン小暮閣下が突っ込んだところ、がんこ職人が「べらんめい、がたがた言ってんじゃねーやい。」と発声してしまい切り替えされた。
  • バンダイナムコゲームスのフィーチャーフォン向けサイト「ナムコメロキャラ」では、静寂石を除く4種類の玩具の待ち受け画像や着ボイスが、「エモーショナル・トイ」のカテゴリで配信されていた。
  • 恋のトリコどーるを除く4種類の玩具は、全てPlayStation 2用ソフト『NAMCO x CAPCOM』のアイテムとして登場している。

脚注

  1. ^ a b 不況の日本を元気にする励まし人形が登場! 『りょうまくん』2009年12月26日(土)発売 25年の時を経て復刻!
  2. ^ この玩具はエモーショナル・トイのラインナップには含まれない。

参考文献

  • 月刊NG No.12(1987年10月号)

外部リンク


はげまし人形 龍馬くん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 05:35 UTC 版)

エモーショナル・トイ」の記事における「はげまし人形 龍馬くん」の解説

1985年10月25日発売、2,300円(税別)。デザインは後に『源平討魔伝』『超絶倫人ベラボーマン』などを手がける穴田悟。この年生誕150周年に当たる幕末の人物坂本龍馬モチーフにした人形で、腰に差した刀を引っ張ると紐が引かれ、以下の4種類台詞の内1種類ランダムで喋る(発声にはゼンマイ式の音声ユニット使用)。 小さな事にこだわってちゃいかんぜよ! くよくよしてちゃいかんぜよ! 心はいつも太平洋ぜよ! でっかい夢を持たなきゃいかんぜよ! 台詞坂本龍馬人物像イメージした創作エモーショナル・トイの中では最も知名度高く商品発売から3年後1988年PCエンジンリリースされた『プロ野球ワールドスタジアム』では登録名「りようま」でナムコスターズ7番遊撃手として登場以後ファミスタシリーズでも長らく「りようま」、「りょうまくん」、「龍馬くん」、「龍馬」の名前で選手登録されている。 1987年11月5日には、サイズ小型化した「小龍馬くん」を発売。1,480円(税別)。声が高くなり、「だいじょうぶぜよ」等の台詞を喋る。 1996年12月12日には龍馬くん主人公にしたWindows/Mac両対応(ハイブリッド)の英会話トレーニングソフト『龍馬くん太平洋を渡る』が発売された。 2009年12月26日には、翌2010年1月からのNHK大河ドラマ龍馬伝放送開始便乗する形で復刻されナムコとの経営統合によりバンダイナムコグループ玩具部門請け負ったバンダイより再発売された。1,300円(税別)。オリジナルからの変更点以下の通り。 名称が「励まし人形 りょうまくん」に変更サイズ全高11.5cmに縮小。 刀を引く方式から、刀のボタンを押す方式変更発声機構ゼンマイ式から電子音声式に変更(それにより乾電池駆動となった)。 新たに以下の2種類台詞追加いずれも実際に龍馬の言として伝えられているものをベースしたもの我がなすことは我のみぞ知る! 日本をいま一度せんたくし申し候! 2010年1月には、カプセルトイとして『りょうまくん サウンドマスコット』が発売。全4種類で、表情着物の色、台詞異なる(台詞オリジナル4種類いずれか1種類)。

※この「はげまし人形 龍馬くん」の解説は、「エモーショナル・トイ」の解説の一部です。
「はげまし人形 龍馬くん」を含む「エモーショナル・トイ」の記事については、「エモーショナル・トイ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「はげまし人形 龍馬くん」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「はげまし人形 龍馬くん」の関連用語

はげまし人形 龍馬くんのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



はげまし人形 龍馬くんのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエモーショナル・トイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエモーショナル・トイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS