プロ野球ワールドスタジアム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/07 03:52 UTC 版)
ジャンル | 野球ゲーム |
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対応機種 | アーケードゲーム |
開発元 | [AC] ナムコ [X68] エス・ピー・エス |
発売元 | ナムコ [X68] エス・ピー・エス |
プログラマー | 天内潤 |
音楽 | 川元義徳 |
人数 | 1人 - 2人(対戦プレイ) |
メディア | [X68] 5インチFD/2枚組 |
発売日 | [AC] 1988年3月 [X68] 1990年12月14日 |
システム基板 | SYSTEM I |
『プロ野球ワールドスタジアム』(プロやきゅうワールドスタジアム)は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント、アーケードゲーム部門は2018年3月にバンダイナムコアミューズメントに移管)が1988年に日本でリリースしたアーケード用野球ゲーム。1986年のファミコン用ソフト『プロ野球ファミリースタジアム』を第1作とするファミスタシリーズから派生した、ワールドスタジアム(ワースタ)シリーズの第1作。1990年12月14日には、エス・ピー・エスがX68000版を発売している。
なお、1988年5月にはPCエンジンで本作と同名の『プロ野球ワールドスタジアム』が発売されているが、ゲームシステムはファミコン版に近くアーケード版との共通点は少ない。
概要
1988年3月稼働開始。ファミコンからより高性能なアーケード基板への移植となるためグラフィック・サウンド・演出が強化されている。1989年と1990年にバランス調整と選手データを入れ替えた「プロ野球ワールドスタジアム'89開幕版」及び「プロ野球ワールドスタジアム'90激闘版」がリリースされている。初代ファミスタ及び続編・ファミスタ'87年度版で完成されたゲームシステムをほぼそのまま踏襲しているが、本作のリリース前後から肖像権や選手無断使用に関するクレームが厳しくなったためか[1]、1作目ではガイアンツ所属選手のみ「くわがた」や「ほそずか」のような架空の選手名に変更されており『'89』以降は全球団とも架空の選手名に変更されている。
その他、初代ファミスタ及び'87とは以下のような相違点がある。
- 統合チーム(レイルウェイズ、フーズフーズ)の解消
- これに伴い、実際の日本プロ野球と同様にセントラル・リーグをモデルにした「アーバンリーグ」とパシフィック・リーグをモデルにした「カントリーリーグ」の2リーグ各6球団、合計12球団が出揃うことになり、ファミスタ'87でレイルウェイズを構成していた2チームは南海ホークスがモデルの「ホーネッツ」と近鉄バファローズがモデルの「バッカルーズ」に、フーズフーズを構成していた2チームは日本ハムファイターズがモデルの「ファイアーズ」とロッテオリオンズがモデルの「オリエンツ」にそれぞれ(隠しチームなどではなく、プレイヤーが使用可能なチームとして)、独立を果たすことになった。
- 但し、リーグ戦モードやDH制などの相違は存在しないため、このリーグ分けはゲーム中ほとんど意味を為していない。なお、ナムコスターズを始め実在する特定の球団をモデルとしない架空の球団は、本作には登場しない。
- 複数の球場選択が可能に
- 以下の3球場が選択可能になっている。
- 打順編成が可能に
- それまでは固定されていたスターティングメンバーの打順入れ替えが可能になっている。但し、スターティングメンバーと控え選手の入れ替えは出来ない。
- 各球団のOBが代打で登場
- 初代ファミスタではガイアンツの代打に「おう」という選手が登録されていたが、本作では全球団ともOB選手が2名ずつ代打で登録されている。このOB選手枠は続編の「'89開幕版」「'90激闘版」では各球団1名ずつに減らされた後、後継作品のSUPERワールドスタジアムでは廃止されている。
- ライオネルズ(西武ライオンズがモデル)
- ブラボーズ(阪急ブレーブス→オリックス・ブレーブスがモデル)
- ホーネッツ(南海ホークス→福岡ダイエーホークスがモデル)
- ファイアーズ(日本ハムファイターズがモデル)
- オリエンツ(ロッテオリオンズがモデル)
- バッカルーズ(近鉄バファローズがモデル)
- 応援歌
ランナーが得点圏にいる時のBGMが選手の(87年時点での)個人テーマになる選手がいる(ガイアンツを除く)。ただし、Cチームのらんすは87年に個人テーマが存在しなかったため広島カープの汎用テーマが流れる。
隠しメッセージ
アドレス「0x38E000」に「COPYRIGHT 1987 NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED. PROGRAM BY J.AMANAI」との隠しメッセージが仕込まれており、サウンドの川元義徳(kawagen)とOh!FM時代にコンビを組んでおり、後にテンゲンで「アタリ語」を生み出した天内潤が制作したことが分かる。
X68000版
エス・ピー・エスから1990年に発売。第1作を選手データを含めて忠実に移植しているが、選手データ部分は12球団全てプレイヤーが自由にエディット可能となっている。
パソコンゲームでは他にいわゆる「ゲームアーツ版」と呼ばれるゲームアーツ開発・発売のPC-88VA版及びFM TOWNS版、コンパイル開発・ナムコ発売のMSX2版が存在するが、タイトルはいずれも「ファミリースタジアム」であり「ワールドスタジアム」を冠しているのは本作のみである。
脚注
関連項目
プロ野球ワールドスタジアム
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「ワールドスタジアム」の記事における「プロ野球ワールドスタジアム」の解説
以下のタイトルは『プロ野球ワールドスタジアム』を冠している。 アーケード版 - 1988年稼働開始。続編に選手データを更新した『'89開幕版』と『'90激闘版』がある。1988年稼働開始の第1作はエス・ピー・エスがX68000へ移植している。 PCエンジン版 - 1988年発売。同名のアーケード版とは内容が大きく相違している。詳細は『プロ野球ワールドスタジアム (PCエンジン)』を参照。続編に『プロ野球ワールドスタジアム'91』がある。
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