承知しました
承知しましたとは、相手からの要求や意見に対して、理解したことや了解したことを示す言葉である。主に、上司や先輩からの指示やアドバイスを受け入れる際に用いられる。また、承知しましたは、敬意を表す表現であり、相手に対して礼儀正しく応答することを意味する。この言葉は、ビジネスシーンや学校、家庭など様々な場面で使用される。
承知しましたは、同意や納得を示す言葉としても使われる。例えば、会議で意見がまとまった際や、説明を受けた後に理解したことを伝える場合などである。さらに、承知しましたは、相手の要求に応じて行動を起こすことを約束する意味も含まれる。この場合、承知しましたと言った後に、具体的な行動や対応が期待されることが多い。
承知しました
「承知しました」とは、相手の依頼や要求や指示などに対して、それを聞き入れる意思を示す返答の意味で用いられる表現である。主にビジネスシーンにおいて、「わかりました(理解、承諾、了解、了承)」の丁寧な表現として用いられることが多い。
たとえば、上司や取引先といった目上の者から指示や依頼をされた場合に「分かりました」と回答する言い方として、この「承知しました」が用いられやすい。口語(会話)でも文語(ビジネスメール等)でも用いられる。
目上の者に対する肯定の返事としては、「承知しました」の他には「了解しました」「かしこまりました」などの表現も用いられやすい。
「承知しました」は謙譲語か否か、あるいは尊敬表現なのか、といった部分については、見解が分かれる。一般的には、「承る(うけたまわ-る)」は「引き受ける」の謙譲語である。そのため「承知」も謙譲表現として位置づけられることが多い。
「承知しました」に違和感を持つ人もいる
世の中には「承知しました」に不遜なニュアンスを感じてしまいイラッとする人もいる。「了解しました」も同様に「上から目線のニュアンスがあり敬意に欠く」表現とみなされて違和感を持たれることがある。
「かしこまりました」は、謙譲表現ではあるが、「恭しすぎる」という理由で違和感を持たれてしまうことがある。
どの表現にも、受け取る側によっては違和感を持たれる可能性がある。その中では「承知しました」は相対的に違和感を持たれにくい(比較的ましな)選択肢である。
「承知しました」「承知致しました」「かしこまりました」の使用シーンや使用例
・電話やメールで、相手から対応を依頼されたことに対して、「承知しました。本日の18時までには対応し、ご連絡いたします。」と回答。「相手の要求を承諾した」という意味で使用。・メールで、上司から連絡を受けた際に、「ご連絡いただいた内容につきまして、承知致しました。」と回答。「相手が伝えた内容を理解した・把握した」の意味で使用。
・電話または対面で、相手からの質問内容をじっくり聞いた後に、「かしこまりました。この件については、確認次第、回答いたします。」と返答。「相手が伝えた内容を理解した」の意味で使用。
また、「承知しました」の「承知」とは、「事情を知ること、知っていること」や「わかっていること、承諾すること」を意味する。「承知」だけの使用例は以下の通りである。「承知しました」と通ずる内容だ。
・あなたのおっしゃることは百も「承知」だ。
・無理を「承知」でお願いする。
・今回のトラブルについては、詳細の経緯を「承知」しておきたい。
・話の内容は「承知」しているが、回答は少し待ってほしい。
「承知しました」の熟語・言い回し
ご事情承知しましたとは
「ご事情承知しました」とは、「相手が伝えてきた事情を受け止めたこと」を意味する敬語表現である。「事情」とは、「物事がその結果や状態に至った、経緯や背景」を意味する文言である。「ご」事情や、「承知しました」など、充分丁寧な表現であり、目上の人や上司に対しても、問題なく使用できる。相手を思いやっている・相手の立場を配慮している印象を与えるため、使用に適した場面であれば、ただ「承知しました」と返答するよりも、「ご事情承知しました」の表現を積極的に使用すると良いだろう。また、相手に無理な対応を求められた場合などで、要求を断るまたは受け流す前のクッション言葉としても使用できる。使用シーンや使用例・自分が客の立場で、契約手続きをする予定だったが、相手の不手際により契約手続きができなくなった際、「申し訳ございません。システム障害のため契約手続きに進めません。会社の運用として、他の代替手段もありません。別日に再度お時間をいただけますか?」と謝罪と説明を受けたことに対して「ご事情承知しました。後日の契約手続きとしましょう。」と返答。「相手の事情を理解し受け止めた」という意味で使用。
・提出期限を過ぎた申請について、「自分は提出期限を勘違いしていた。何とか受け付けてくれないか。」と提出期限後の受付を求められた際に、「ご事情承知しました。しかし、一律で決まっているルールで皆様に守ってくださっているので、大変恐れ入りますが受付できかねます。」と返答。「相手の要求を断る際のクッション言葉」として使用。
・取引相手から「この数年は御社から購入しているのだから、100万円に値引きしてほしい」と値引き交渉をされた際に、「ご事情承知しました。一度社へ持ち帰り、上司へ相談します。」または「ご事情承知しました。一度社へ持ち帰り、担当部門へ掛け合います。」と返答。「相手の要求を受け止める」意味で使用。
諸々承知しましたとは
「諸々承知しました」とは、「相手が伝えてきた複数のこと全てに対して、わかった・理解した・承諾した」を意味する敬語表現である。「諸々」は「色々・ざっくりまとめて全て」という意味である。敬語表現として誤りではないものの、場合によっては少しフランクな印象を与える可能性もあるため、目上の人や上司に対しては使用しない方が無難である。また、ご指摘いただいた内容を一つずつ受け止めるべき謝罪においては、失礼にあたる表現だ。同僚や部下に対しての返答や、チェットなどフランクなコミュニケーションが前提となっているツールでの返答であれば、違和感なく使用できる。「諸々」という文言自体に敬語表現はなく、前後の文で敬意を表す。そのため、表現に迷った際には「諸々」は省略し、「承知しました」や「承知致しました」と返答したほうが無難である。
使用シーンや使用例は以下の通りである。
・メールで複数のことについて連絡された際に、「諸々承知しました。ご連絡ありがとうございます。」と返信。「相手が伝えてきた全てのことについて理解した」という意味で使用。
・同僚からチャットで五月雨式に連絡あり、自分は少し時間が経過した後にそのチャットに気が付いた際に、「諸々承知しました。詳細については後で打ち合わせましょう。」と返答。「相手が伝えてきた全てのことについて、取り急ぎ把握した」という意味で使用。
・電話で、相手からの用件をずっと聞いており、最後に「諸々承知しました。引き続きよろしくお願いいたします。」と返答。「相手が伝えてきた内容全てを受け止めた」という意味で使用。
内容につき承知しましたとは
「内容につき承知しました」とは、「相手が伝えてきた内容についてわかった・理解した・承諾した」を意味する敬語表現である。「につき」の言い換え表現として「について」や「に関して」などがある。口語よりもメールなど文字での表現が向いている。しかし、堅苦しい印象を与えるため、通常の担当者レベルのやり取りであれば、「内容について承知しました」や「内容に関して承知しました」のように「について」や「に関して」へ言い換えた方が違和感なく使用できる。相手が取引先の管理職や自社の役員など、かしこまった相手に対しては「内容につき承知しました」の表現で問題ない。また、「内容について(つきまして)承知しました」・状況について(つきまして)承知しました」・「内容に関して承知しました」などの表現へ言い換え可能である。
使用シーンや使用例は以下の通りである。
・取引先の管理職からメールで細かい内容について質問や依頼をされた際に、「内容につき承知しました。ご質問につきましては、確認後ご連絡いたします。」と返信。「内容について理解した」という意味で使用。
・上司から対応指示のメールが届いたため、「内容につき承知しました。」と取り急ぎ返信。「内容について把握し対応する」という意味で使用。
招致しました、承知しました、詳知しました
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