五月雨
五月雨(さみだれ)は旧暦(陰暦)の5月頃に降る長雨のことであり、おおむね「梅雨」の別名。陰暦五月は今日用いられている新暦(陽暦)の6月前後(5月下旬から7月上旬あたり)に相当する。転じて、物事を少しずつ断続的に行うさまが「五月雨(式)」のように表現される。
五月雨の「さみだれ」とよむ難読字であるが、この「さみだれ」は「さつき(皐)の水垂れ」に由来すると言われている。なお五月雨は「さつきあめ」とも読める。「さみだれ」も「さつきあめ」も正しい読み方とみなされている。
ちなみに「五月雨」は夏の季語である。
「五月雨」は、物事を一気に行い終えるのではなく、断続的に(だらだらと)繰り替えすようなさまを指す表現でもある。労組(労働組合)が長期間にわたって行う交渉や闘争は「五月雨戦術」や「五月雨スト」などと呼ばれる。ビジネスシーンでは、電子メールなどで連絡する際、一度に要件を伝えきれず何度も追伸を送ってしまうような状況を「五月雨式」といい、送信する側が「五月雨式ですみません」と断りを入れることが半ば定番の作法となっている。
さ‐みだれ【五‐月‐雨】
五月雨れ
艦艇(護衛艦「むらさめ」型)
さみだれ
さみだれ
さみだれ
さみだれ
五月雨
五月雨(さみだれ)
- 旧暦5月(ごろ)の雨。梅雨。
- 断続的であるさま。
- 乱れること。本来は「さ乱れ」。
- 日本海軍・海上自衛隊の艦艇
- 五月雨 〜samidare〜。コンピュータゲーム。
- 清春のシングルCD。
- 大瀧詠一の歌。アルバム『大瀧詠一』などに収録。
- Every Little Thingの楽曲。アルバム『commonplace』『14 message 〜every ballad songs 2〜』に収録。
- 崎山蒼志の楽曲。シングル『夏至/五月雨/神経』、アルバム『find fuse in youth』に収録。
- レミオロメンの楽曲。シングル「アカシア」のカップリング曲で、アルバム『ether[エーテル]』にも収録。ただしこの楽曲は「さつきあめ」と読む。
- 東京メトロ半蔵門線錦糸町駅2番線の発車メロディ。福嶋尚哉作曲。
関連項目
さみだれ
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