季節現象に関する用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 14:47 UTC 版)
季節現象用語区分説明季節現象 ある季節にだけ現れ、その季節を特徴づける生物活動や大気・地面の現象。梅雨、春一番、桜の開花、秋雨、初霜、初雪、初氷、初冠雪など。 春の訪れが早(遅)い 備考 a) 季節予報では、3月の平均気温が「高い(低い)」と予想されるとき。b) 3か月予報で用いる。 春めく 備考 意味が曖眛なので発表文には使用しない。 菜種梅雨 菜の花の咲く頃の長雨。 桜前線 → 桜の開花日の等期日線。 花曇り 桜の咲く頃の曇り。 備考 通俗的な用語のため予報、解説には用いない。 さみだれ 梅雨期の雨(旧暦五月の雨、「五月雨」と書く)。 備考 通俗的な用語のため予報、解説には用いない。 さつき晴れ 5月の晴天。 備考 本来は旧暦の5月(さつき)からきたことばで、梅雨の合間の晴れのことを指していた。 梅雨 晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間。 備考 梅雨前線のように「ばいう」と読む場合もあるが、単独では「つゆ」と読む。 梅雨のような天候 備考 いずれも意味が曖眛である。気温、降水量などを具体的に示して用いる。 梅雨らしい 備考 顕著な梅雨 備考 梅雨のはしり 梅雨に先立って現れるぐずついた天気。 梅雨入り 梅雨の期間に入ること。 梅雨入り(明け)の発表 備考 数日から一週間程度の天候予想に基づき、地方予報中枢官署が気象情報として発表する。情報文には予報的な要素を含んでいる。「梅雨入り(明け)の宣言」は使用しない。 入梅 → 梅雨入り。 梅雨の中休み 梅雨期間の中で現れる数日以上の晴れ、または曇りで日が射す期間。 梅雨寒 梅雨期間に現れる顕著な低温。 備考 通俗的な用語のため予報、解説には用いない。 陽性の梅雨 強い雨が降ったかと思うと晴天が現れたりするような、雨の降り方の変化が激しい梅雨。気温は高めになることが多い。 備考 意味が曖昧なので予報、解説には用いない。 陰性の梅雨 あまり強い雨にはならないが、曇りや雨の天気が長く続く梅雨。気温は低めになることが多い。 備考 意味が曖昧なので予報、解説には用いない。 空梅雨 梅雨期間に雨の日が非常に少なく、降水量も少ない場合をいう。 梅雨明け 梅雨の期間が終わること。 出梅 → 梅雨明け。 梅雨の戻り 梅雨明け後に現れるぐずついた天気。 秋の訪れが早(遅)い 備考 a) 季節予報では、9月の平均気温が「低(高)い」)と予想されるとき。b) 3か月予報で用いる。 秋めく 備考 意味が曖眛なので発表文には使用しない。 秋雨 秋に降る雨、長雨になりやすい。 備考 a) おおむね、8月後半から10月にかけての現象だが、地域差がある。b) 季節予報では主に解説などで用いる。予報文では「曇りや雨の日が多い」などとする。 秋雨模様の天気 備考 意味が曖眛なので用いない。 秋の長雨 9月頃に現れる長雨(曇りの日があってもよい)。 秋りん 秋の長雨。 秋晴れ 秋のよく晴れわたった天気。 紅葉前線 → カエデの紅葉日の等期日線。 小春日和 晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴天。 冬の訪れが早い 備考 a)季節予報では、11月の平均気温が「低い」と予想されるとき。b)寒候期予報および3か月予報で用いる。 初雪 8月1日から翌年の7月31日までに初めて降る雪。みぞれでもよい。 初冠雪 8月1日から翌年の7月31日までに山麓の気象官署から見て、山頂付近が初めて積雪などで白く見えること。 根雪 冬の期間中に積もった雪が、長期間消えずに残っている状態。 備考 a)積雪の継続期間は30日以上とする。b)気象庁の統計では「長期積雪」という。 終雪 この冬最後に降る雪。みぞれでもよい。 備考 「初雪」に相対する用語だがあまり一般的ではない。 終雪日 冬から春にかけて、一番最後に雪の降った日。 備考 専門的な用語のため予報、解説には用いない。
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