「おはようパーソナリティ道上洋三です」
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「道上洋三」の記事における「「おはようパーソナリティ道上洋三です」」の解説
「おはようパーソナリティ道上洋三です」も参照 これまで『ヤンリク』や『ヤング720』で実績を積み重ねてきた道上が『おはパソ』を担当するようになったきっかけは、前任者の中村鋭一が第11回参議院議員通常選挙への出馬を表明したことによる。土曜版として放送された『おはようパーソナリティ藤川延子です』の後番組『あすは日曜 道上です!』を担当していた道上は当時30代半ば。「中村さんの番組は完成され尽くしている。私ごときが後任とはおこがましい」として出演を固辞していた。しかし、後任を打診していた筑紫哲也などとの交渉が不調に終わったという局内事情 を背景に、「お前以外に考えられない」という強い要請で『おはパソ』を引き継ぐことになった。そのため、担当開始から3年間は、常に「辞めたい」「しんどい」「もうええわ」という思いを抱きながら放送していたという。2017年に当時の心境を聞かれた道上は「(中村を)尊敬し、好きな番組ではあったが、いざ自分がやってみたら羨望と嫉妬ばかり」と答えている。またこの期間は何をやっても中村と比較され、今や代名詞の「六甲おろし」も「六甲おろしは鋭ちゃんのもんや!」といわれるほどで、多くのリスナーからそのような投書が多かったことを明かしている。しかし、レギュラーゲストである高石ともやの勧めで、1981年12月に130名のリスナーとホノルルマラソンへ出場。フルマラソン初挑戦ながら、6時間39分49秒で完走した。この完走を境に、「自分のカラーで番組を続けていけるのではないか」との勇気を持てるようになった道上は、現在でもホノルルマラソンを「『おはパソ』の原点」と称している。と同時に「体を使って何かやったら対抗できるのかな」と思いはじめたという 『おはパソ』では、プロ野球シーズン中の生放送において、前日に阪神タイガースが勝利を収めると阪神タイガースの歌(いわゆる「六甲おろし」)をフルコーラスで歌うことで有名。また、番組の企画でホノルルマラソンの完走(後述)や水泳の長距離完泳を果たしたほか、和太鼓やマスターズ陸上の予選会(短距離走)などにも挑戦した。 道上が披露する「六甲おろし」には、メロディーの一部(「輝く 我が名ぞ 阪神タイガース」の太字部分)を誤って歌っていたことがあったが、その点についてキダ・タローは、「『どこが違うんですか?』と聞いて来た上で、何度も聴いて直してくれた。あなた(道上)が日本で一番正しい『六甲おろし』を歌っている」と語っている。。 当番組を聴いたことがきっかけで、道上を目標に放送業界を志した人物(アナウンサーやラジオパーソナリティなど)が(関西地区を中心に)少なからずいる。 1984年には、当時のアシスタント・唐川満知子とのデュエットによるオリジナルの楽曲「さそわれて大阪」を3月10日にリリース。4万枚の売上を記録するほどのヒットによって、同年の全日本有線放送大賞新人賞を受賞した。当時は『11PM』(読売テレビ制作日)の中で大賞の発表と表彰式を実施していたため、道上は唐川と共に同番組への出演を果たしている。 2006年、右目奥に脳腫瘍が見付かったことを公表。視覚・嗅覚の神経を塞いで生活に支障を来すほどになっていたため、番組を休んで腫瘍の摘出手術を受けることを決めた。同年8月3日に手術がおこなわれ、同25日に退院。術後の回復も順調であったため、9月25日の放送から番組に復帰した。 2015年には、『おはパソ』へ折に触れて出演しているジャーナリストの今井一が、3ヶ月半にわたって道上への密着取材や周辺取材を敢行。その成果が、『AERA』2016年2月15日号の「現代の肖像」に掲載された。ページの表紙には、2015年11月15日に万博記念公園で開かれた「開局65周年記念 ABCラジオまつり2015」で、吉田詩織(当時の『おはパソ』アシスタント)と共に山口県の特産物販売ブースに立った際の写真が用いられている。 なお、『おはパソ』が放送40周年を迎えた2017年に、中村は肺炎のため87歳で逝去。道上は、中村の逝去から2日後(11月8日)の放送で訃報を伝えた際に、「(担当開始から)40年かかっても、『大先輩(の中村)に追い付き、追い越せた』と思えた日は1日もありません」とのコメントを添えた。 その一方で、2006年に受けた髄膜腫の手術で4~5%程度の髄膜腫が残っていることが、2018年の経過診察で判明。主治医と相談した結果、例年全国高等学校野球選手権本大会の期間中(8月上旬 - 中旬)に取得している2週間の夏季休暇を延長したうえで、髄膜腫の放射線治療を受けることを2018年6月18日(月曜日)の放送中に発表した。このため、同年7月9日(月曜日)から8月31日(金曜日)まで『おはパソ』を再び休演。休演期間中は、番組のタイトルを変えずに、堀江政生がパーソナリティ代理を務めた。
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