アクアビット
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歴史
15世紀の『ストックホルム市財政報告書』にアクアビットに関する記録が見られ、これが現存する最古のアクアビットの記録といわれている。これによれば、当時のアクアビットはヨーロッパ大陸から輸入したワインを蒸留して製造していたとあり、現代では一般にブランデーとよばれるものであったと想像できる。その後、16世紀末に穀物が使われるようになり、18世紀には新大陸産のジャガイモを主な原料として、現代と同様のアクアビットが生産されるようになった。アイスランドにはアクアビットによく似た製法によるブレニヴィーンという蒸留酒がある。
なお、北欧にジャガイモが輸入されたのは、1756年にドイツで起こった七年戦争後であると言われる。戦争によってジャガイモが流入したことから、スウェーデンでは七年戦争は「ジャガイモ戦争」とも呼ばれている。
名称
アクアビットの語源は、「命の水」を意味するラテン語の aqua vitae (アクア・ヴィーテ)である。それが、フランス語では eau-de-vie(オー・ド・ヴィー)になった。そのゲール語訳の uisce beatha(ウィシュケ・ベァハ)に由来するウイスキーも同根である。
製法
ジャガイモを酵素や麦芽で糖化した後に発酵させ、蒸留する。これにキャラウェイ、フェンネル、アニスなどの香草で風味を付け、さらに蒸留する。この後、多くの銘柄は樽熟成をさせずに製品化されるため、無色透明のいわゆるホワイトスピリッツに仕上がる。ただし稀にではあるがノルウェーのリニエ (Linie) など樽熟成させる銘柄には色が付いている。
主要銘柄
- デンマークで生産される銘柄
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- オールボー
- スウェーデンで生産される銘柄
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- O.P.アンダーソン
- スコーネ
- ヘル・ゴーズ
- ハランズ・フレーデル
- ノルウェーで生産される銘柄
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- ギルド
- リニエ
- アイスランドで生産される銘柄
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- ブレニヴィン
アクアビットを使ったカクテル
- 1 アクアビットとは
- 2 アクアビットの概要
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