隆慶一郎
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受賞
- 1959年 シナリオ作家協会賞 - 映画『にあんちゃん』
- 1986年 第95回直木賞候補 - 『吉原御免状』
- 1989年 第2回柴田錬三郎賞 - 『一夢庵風流記』
- 1989年 第101回直木賞候補 - 『柳生非情剣』
- 1990年 日本映画プロデューサー協会賞特別賞
- 1990年 第8回日本冒険小説協会大賞特別賞受賞 - 『影武者徳川家康』[6]
主な作品
映画
- 川上哲治物語 背番号16(1957年、日活)
- 青春の冒険(1957年、日活)
- 陽のあたる坂道(1958年、日活)
- 明日は明日の風が吹く(1958年、日活)
- 赤い波止場(1958年、日活)
- 若い川の流れ(1959年、日活)
- 群衆の中の太陽(1959年、日活)
- 山と谷と雲(1959年、日活)
- 爆薬に火をつけろ(1959年、日活)
- 男なら夢をみろ(1959年、日活)
- にあんちゃん(1959年、日活)
- 錆びた鎖(1960年、日活)
- 俺の血が騒ぐ(1961年、日活)
- 殺人鬼の誘惑(1963年、東映)※共作
- 砂の上の植物群(1964年、日活)※共作
- どろ犬(1964年、東映)
- 城取り(1965年、石原プロ)※舛田利雄と共作
- 天下の快男児(1966年・松竹)
- クレージー大作戦(1966年、東宝)※笠原良三・田波靖男・坪島孝と共作
- ひき裂かれた盛装(1967年、大映)
- 雌が雄を喰い殺す かまきり (1967年、松竹)
- セックス・チェック 第二の性(1968年、大映)
- 謝国権「愛」より (秘)性と生活(1969年、東映)
- 暁の挑戦(1971年、フジテレビジョン、新国劇)※橋本忍、国弘威雄と共作
- 夏の秘密(1982年、松竹)
テレビドラマ
- マイティジャック(1968年、フジテレビ/円谷プロダクション)
- 第05話「メスと口紅」
- 右門捕物帖(中村吉右衛門主演版)(1969年、日本テレビ)
- 第21話「女殺し出世地獄」
- 第24話「無明流女秘剣」
- 水戸黄門(1970年ごろ、TBS)
- 鬼平犯科帳(八代目松本幸四郎版)(1969年、NET)
- 大忠臣蔵(1971年、NET)
- 荒野の素浪人(第1シリーズ)(1972年 、NET)
- お祭り銀次捕物帳(1972年、フジテレビ)
- 銭形平次(1972年、フジテレビ)324話、おゆきの初恋
- 荒野の用心棒(1973年、NET)
- ご存知遠山の金さん(1974年、NET)
- 荒野の素浪人(第2シリーズ)(1974年、NET)
- 右門捕物帖(杉良太郎主演版第1期)(1974年、NET)
- 第2話「燃える男」
- 第13話「左刺しの七首」
- 第23話「消えた男」
- 長崎犯科帳(1975年、日本テレビ)
- 破れ奉行(1977年、テレビ朝日)
- 江戸の鷹 御用部屋犯科帖(1978年、テレビ朝日)
- 破れ新九郎(1978年、テレビ朝日)
- 87分署シリーズ・裸の街(1980年、フジテレビ)
- サンキュー先生(1980年、テレビ朝日)
- 先生は一年生(1981年、日本テレビ)
- 日本犯科帳・隠密奉行(1981年、フジテレビ)
- 女かじき特急便(1982年、日本テレビ)
- Gメン'82 (1982年、TBS) 12話、白バイVSカーアクション殺人事件
- あっけらかん(1982年、日本テレビ)
- 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
- 右門捕物帖(杉良太郎主演版第2期)(1982年、日本テレビ)
- 第1話「さわやか右門さっそう登場」
- 第13話「さむらい教育」
- 第15話「伝六の初恋」
- 第19話「暗殺」
- 特命刑事ザ・コップ(1985年、テレビ朝日)
- 野風の笛 鬼の剣 松平忠輝・天下を斬る!(1987年、日本テレビ) - 原案・脚本
- 隠密奉行 朝比奈(1998年 - 1999年、フジテレビ) - 原案(隆慶一郎名義)
小説
- 『吉原御免状』(1986年、新潮社) のち新潮文庫
- 『鬼麿斬人剣』(1987年、新潮社) のち文庫
- 『かくれさと苦界行』(1987年、新潮社) のち文庫
- 『吉原御免状』の続編。後水尾天皇との再会を果たした松永誠一郎と吉原の傀儡子の民に、またしても裏柳生の手が迫る。
- 『柳生非情剣』(1988年、講談社) のち講談社文庫
- 徳川家将軍指南役柳生家の六世代にわたって、柳生家の目から見た徳川家を描く連作短編集。第101回直木賞候補作。
- 「慶安御前試合・柳生連也斎」「柳枝の剣・柳生友矩」「ぼうふらの剣・柳生宗冬」「柳生の鬼・柳生十兵衛」「柳生跛行の剣・柳生新次郎」「逆風の太刀・柳生五郎右衛門」の短編6編収録。
- 「柳枝の剣・柳生友矩」を余湖裕輝らが『柳生非情剣 SAMON』のタイトルで漫画化。青春アドベンチャーでラジオドラマ化。
- 『一夢庵風流記』(1989年、読売新聞社) のち新潮文庫、集英社文庫
- 数度舞台化。原哲夫らにより『花の慶次 ―雲のかなたに―』として漫画化。
- 『影武者徳川家康』(1989年、新潮社) のち文庫
- 『捨て童子・松平忠輝』(1989年 - 90年、講談社) のち文庫
- 『柳生刺客状』(1990年、講談社) のち文庫
- 「柳生刺客状」「張りの吉原」「狼の眼」「銚子湊慕情」「死出の雪」の短編5編収録。
- 『死ぬことと見つけたり』(1990年、新潮社) のち文庫(未完作)
- 『花と火の帝』(1990年、日本経済新聞社) のち講談社文庫、日経文芸文庫(未完作)
- 余儀なく徳川秀忠の息女和子を皇后にした後水尾天皇の御世、天皇家を守るため徳川幕府に挑む八瀬童子・岩介の戦いを描く。
- 『かぶいて候』(1990年、実業之日本社)のち集英社文庫
- 表題作「かぶいて候」以外に「異説 猿ケ辻の変」、エッセイ「わが幻の吉原」、対談「日本史逆転再逆転」などの作品集。
- 『駆込寺蔭始末』(1990年、光文社) のち同文庫
- 江戸時代、既婚の女性から離婚を申し出ることができず唯一離婚する方法が鎌倉東慶寺に駆け込むことだけだった。その東慶寺の住持の玉淵尼を守るため、公卿の身を捨てた御所忍びの棟梁である麿の活躍を描く連作短編集。
- 『見知らぬ海へ』(1990年、講談社) のち文庫(未完作)
- 『風の呪殺陣』(1990年、徳間書店) のち徳間文庫
随筆
- 『時代小説の愉しみ』(講談社 1989年 のち文庫)
翻訳
関連項目
- 原哲夫 - 『一夢庵風流記』を漫画化した『花の慶次 ―雲のかなたに―』、『影武者徳川家康』を漫画化。
- 青春アドベンチャー -「柳生非情剣 柳枝の剣・柳生友矩」を原作とするラジオドラマ作品が、『柳生非情剣』のタイトルで2022年1月10日から14日にNHK-FM放送「青春アドベンチャー」枠にて放送された(全5回)[7]。
- ^ 作品としては『花と火の帝』、『死ぬことと見つけたり』、『見知らぬ海へ』、『風の呪殺陣』などが未完で、編集者に托されたメモ書きで今後のストーリーの大枠のみ判明している。構想段階に終わったものとしては日蓮の小説がある。
- ^ 山口瞳は「第一位に推した。吉原を城に見立てて柳生一族と戦わせるという構想が面白い」と◎(積極的な賛成)をつけた。一方、村上元三は「資料の読みかたを誤っている。資料をそのまま鵜のみにするのではなく、自分の中で咀嚼するのを怠っている」と■(中立的な反対)だった[3]。
- ^ 非農業民を主題とした大衆小説が書かれていないわけではない。いわゆる「サンカ」をめぐっては、椋鳩十の『山窩調』(1933年)や三角寛の一連の山窩小説などがある。また五木寛之は『戒厳令の夜』(1976年)で「海人族」「山人族」、『風の王国』(1985年)でも山の世界と里の世界の間(世間)で暮らす「世間師」(作中では「誤ってサンカと名指された一群」とされている)を描いている。
- ^ a b “史上初の大調査 著名人100人が最後に頼った病院 あなたの病院選びは間違っていませんか”. 現代ビジネス (2011年8月17日). 2019年12月22日閲覧。
- ^ a b 週刊テレビ番組(東京ポスト)1985年8月23日号「脚本家の横顔」65頁
- ^ “候補作家の群像 隆慶一郎”. 直木賞のすべて. 2023年1月26日閲覧。
- ^ 回想記に『未完の平成文学史 文芸記者が見た文壇30年』早川書房、2015年
- ^ シナリオ作家協会『シナリオ』第16巻第10号 (1960)
- ^ 日本冒険小説協会大賞受賞作一覧1-30回|文学賞の世界
- ^ “NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / 青春アドベンチャー「柳生非情剣」(2022年1月10日 - 14日放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年9月19日閲覧。
固有名詞の分類
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