ファイトだ!!ピュー太 ファイトだ!!ピュー太の概要

ファイトだ!!ピュー太

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/28 02:16 UTC 版)

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アニメ:ファイトだ!!ピュー太
原作 ムロタニ・ツネ象(原案)
総監督 斉藤賢、光延博愛永沢詢(構成)
シリーズ構成 鈴木良武(脚本チーフ)
脚本 鈴木良武、吉田喜昭伊東恒久
音楽 萩原哲晶
アニメーション制作 放送動画制作
製作 毎日放送、放送動画制作
放送局 NET系列
放送期間 1968年4月6日 - 9月28日
話数 全26話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

概要

ムロタニツネ象の漫画作品『ドクター・ツルリ』(小学館刊『週刊少年サンデー』連載)をテレビ向けに脚色した作品。発明が得意な主人公・今野ピュー太が毎回祖父のツルリ博士と変わったメカを開発し、ライバル発明家のワルサー7世とその助手のブレーキと対決する。反戦、水爆、米ソ問題、土地買収問題、デモ、アメコミ、サイケデリックアートなどの世相・風俗ネタが取り入れられており、洋画作品や他のアニメ作品のオマージュパロディ、動画をコマ送りしなければ分からないような一瞬のギャグもある。

エンディングの冒頭は次回予告も兼ねたものになっているが、本放送時には流れる映像に生で予告のテロップとナレーションを入れるという手法(これは前作のかみなり坊やピッカリ・ビーでも同様で、同じく現存するフィルムにはどちらも未収録である。またエンディングの冒頭の映像は両作品ともに画面にゴミが多い回もあり、映像の状態は異なる)を採っていた。そのため、現存するフィルムにはそのどちらも入っていない。また、次回予告の無い最終回ではエンディングの冒頭からクレジットが入り、演出担当の近藤英輔の名が最後に枠内[要説明]へと入っていく演出がある。それ以外の回では、ドラムを演奏中のブレーキが最後に「また来週お会いしましょう!」と締めの台詞で終了する。

作品制作を請け負っていた放送動画制作のアニメーション製作部は本作を最後に解散し、1972年には「大日」に社名変更してテレビコマーシャルなどの制作会社として活動することになるが、後に社員の一部がオフィス・ユニを設立し、同じく毎日放送で放送されていたミニアニメ『キリンものしりシリーズ』の中期以降の作品制作を請け負っていた。

関西地区では1970年代初頭まで繰り返し再放送されていたが、関東地区では再放送の機会に恵まれなかった。その後フィルムが行方不明になっていたが、1990年に『おそ松くん』(アニメ第1作)や『かみなり坊やピッカリ・ビー』とともに毎日放送千里丘放送センターのフィルム保管倉庫から発見された。それまで本作を収録したビデオソフトは無く、1989年にハミングバードから発売された『マニア愛蔵版 懐かし〜いTVアニメテーマコレクション』(規格 - VHSレーザーディスク)にオープニング映像が収録されているのみであったが、フィルム発見を機に第10話「南太平洋メチャクチャ大戦争」と『かみなり坊やピッカリ・ビー』を収録したVHSビデオソフトが、毎日放送開局40周年記念ソフトとして発売された。2005年6月29日には、コロムビアミュージックエンタテインメント(現・日本コロムビア)から全26話収録のDVD-BOXが発売され、1年後にはDVD単巻での販売も行われた。2016年3月25日には、TCエンタテインメントから『想い出のアニメライブラリー 第55集 ファイトだ!! ピュー太 HDリマスター DVD-BOX』として再発売された。 ただし第20話のエンディングのみフィルムが行方不明の為、未収録になっている。

登場人物

ピュー太一家

今野ピュー太
- 伊藤牧子
主人公。発明好きで行動力があり、そして正義感の強い少年。祖父のような立派な発明家を目指している。名前はコンピュータに由来する。普段は「タルコプター」を運転しながら、街の界隈から電器製品の修理や鍋の鋳掛け等、研究所への御用聞きをしている。
ツルリ博士
声 - 関敬六
ピュー太の祖父。ビルの屋上にて研究所兼修理屋「ツルリ研究所」を営む。頭髪が薄いことを気にしており、それを唯一の研究材料をする以外はソファで惰眠を貪っている。本人曰く「呑気者」であるが常識人であり、ワルサーによる発明や科学の悪事利用に憤ったり、また無鉄砲で血気盛んなピュー太の言動を戒めることも多い。
昔は「ノーベル賞間違い無し」と言われていた超天才科学者であったが、1921年アルベルト・アインシュタインに同賞を奪われ、ショックの余りに階段から落ちてピンぼけ状態となる。さらに財閥の令嬢として登場したカッコとの婚約も破棄される憂き目に遭う(第15話)。頭に衝撃を与えると、競馬のファンファーレとともに「来たど来たど来たどー!」または「閃いた閃いた閃いた!」と叫びながら一時的にハッスル状態になり超天才に戻る。さらにリキが入ると「ムッシュムラムラ!」と叫ぶ[1]

ワルサー一味

ワルサー7世
声 - 小林恭治
名門出身の悪の天才科学者。ワルサー家の言い伝えに従ってツルリ博士達の発明品を狙い、それを悪用しようと企む。とてもずる賢いが間抜け。ネズミが苦手。オネエ言葉を多用し、口癖は「ワターシ」と「〜のよ」。街外れの小高い丘に邸宅兼アジトを構えている。普段は美容ダンス、ピアノの演奏、爪の手入れで余暇を潰している。
胸像からの指令に基づく任務遂行を始め、科学者として理念を相反するツルリへの対抗心は並々ならぬものがある。その上金銭への執着心も強く、それゆえに時の権力者や大富豪から利用されて言いなりになることもしばしばである。三枚目の役柄であるが、目的遂行のためには手段を選ばない。また発明の能力自体は一流であり、第二次世界大戦時には軍部の命令により、中国人の死体の脳を使ってサイボーグ部隊を作っていたことがある(第23話。一方のツルリは命令に背き、営倉に投獄されている)。ピュー太達を絶体絶命のピンチに追い詰めることもあるが、詰めの甘さや7世自身の慢心から逆転の機会を与え、敗北してしまう。名家の跡取りであることに重責を感じている様子で、作品初期には任務の失敗後に「名門は辛いですよ!」と泣きながら胸像からお仕置きをされて終了している。
ブレーキ(ブレーキのトメ)
声 - 相模武
ワルサー7世の手下で助手。頭は良くないが[2]、怪力自慢で突っ込み役。ワルサーから給料制で雇われており、普段の家事、ワルサーカーの運転手はもとより、諜報や悪事の加担などでさんざん扱き使われている。ヘマをすると、ワルサーに「給料を下げる」と脅されることが多々ある。第13話では5か月も給料を貰っていないことが判明し、第25話ではワルサーに反発した。貯金が唯一の心の支えとなっており、「サラリーマンは辛いよ」と呟いたこともある。田舎に年老いた母親がいる。
第4話にて、10年後にはプロレスプロモーターとして成功を収めていることが判明する。
ロボニャゴ
ワルサー邸で飼われているロボット型猫。人間の言葉を理解し、感情も表すことができ、さらには近所の野良猫たちとコミュニケーションが取れる。頭部にテレタイプ機能を搭載している。それゆえにワルサーからは「(作戦に失敗したら)ぶっ壊すわよ!」と脅され、カッコに愛想笑いをした途端に「なにがおかしいのよ!」と頭を叩かれたりと、損な役回りを請け負っている。
ワルサーI世の胸像
声 - 小林恭治
コンピューターやブレーキからの連絡を受け、ワルサー邸の地下からツルリの発明の略奪や悪事をワルサー達に指令し、彼らの行動を監視カメラでチェックしている。ワルサーからは「ご先祖様」と呼ばれ、胸像はワルサーを「7世」と呼んでいる。その正体や動力源は一切不明で、ワルサー7世邸が木っ端微塵に破壊されても瓦礫の中から7世に救助を求める。
猜疑心が激しく、また命令の失敗続きを重ねるワルサーの能力を常々疑問視しており、ピュー太を後継ぎに迎えようとしたこともある。

その他

スガタカッコ
声 - 菅谷政子
レギュラー陣では唯一設定が一貫していない少女で、ブルジョア娘(第10話)・女スパイ(第19話)・美女コンテスト参加者(第24話)など、毎回様々な設定で登場する。通称カッコちゃん。
ろくさん
声 - 神山卓三
ツルリ研究所近くのクズ屋[3]。温厚な人柄でピュー太・ツルリに協力し、発明に必要なくず鉄の提供はもとより、二人が起こした近隣住民とのトラブルを仲裁することもある。回によって設定が異なる場合があり、第24話ではカッコの父親役で登場する。
ビルの管理人さん
声 - 加藤みどり
屋上に居を構えるツルリ博士研究所が起こす騒動や家賃の未払いに悩まされている。
トン公、テン子、カン助
声 - 大竹宏、加藤みどり[4]
研究所に住むネズミの兄妹。ピュー太達に協力する。原作ではピュー太達の仲間に加わる経緯が紹介されていたが、アニメでは省略されている。



  1. ^ 原典は関のギャグ。
  2. ^ ただし、善悪の判断、洞察力に関してはワルサーやピュー太より優れている一面を持つ。
  3. ^ 看板は「クズろく建設」と表記。
  4. ^ クレジット表示分は第3話のみ白石冬美、他に加藤修、神山卓三。
  5. ^ ノン・クレジット[要出典]
  6. ^ ファイトだ!!ピュー太アニメデータ集 ひこねのりおインタビュー
  7. ^ クレジット表記通り。
  8. ^ 北海道新聞』(マイクロフィルム版) 1968年(昭和43年)10月 テレビ欄
  9. ^ 福島民報』1969年9月25日 - 1970年3月19日付朝刊テレビ欄。


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