【情報収集艦】(じょうほうしゅうしゅうかん)
SIGINT、ELINT、COMINTを行い、主に電子情報の収集といった電子戦を担当する艦艇。
アメリカ海軍での表記はAGまたはAGER。
一国の海軍に属する軍艦であり、海軍軍人の指揮下にある。
非武装の場合も多いが、艦対空ミサイルやCIWSを搭載するものもある。
似た任務を行う艦艇としては音響測定艦や海洋観測艦、測量艦がある。
関連:プエブロ号事件
主な情報収集艦
- アメリカ
- ロシア
- カプスタ級情報収集艦(プロジェクト1941、一等測定複合体艦)
- 「マルシャル・ニェジェーリン」、「マルシャル・クルイロフ」情報収集艦(一等測定複合体艦)
- バルザム級情報収集艦(プロジェクト1826、偵察艦)
- ビシニア級情報収集艦(二等中型偵察艦)
- プロジェクト394B情報収集艦(大型偵察艦)
- バンブーク級情報収集艦(水中情況通報艦)
- アルピニスト級情報収集艦(プロジェクト503M)
- オケアン級情報収集艦
- ヴィノグラード級情報収集艦
- モマ/モマ改級情報収集艦(プロジェクト861/861M、測量艦/研究艦)
- ユグ級情報収集艦(プロジェクト862)
- ヴィニミャ級情報収集艦(プロジェクト864)
- カメンカ級情報収集艦(プロジェクト870)
- フィニク級情報収集艦(プロジェクト872)
- 中国
- フランス
- ドイツ
- オステ級情報収集艦
- オステ級情報収集艦
- スウェーデン
情報収集艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 00:51 UTC 版)
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情報収集艦(じょうほうしゅうしゅうかん、英: Spy ship)とは、主に電子情報を収集する軍艦。艦種記号AGI:INTELLIGENCE SHIP。
概要
シギント、エリント、コミントを行い、おもに電子情報の収集といった電子戦を担当する。電子偵察機とほぼ同様の任務を持っているが、艦艇の持つ長期間の監視能力や、地表波の収集能力は航空機に勝っている。偵察衛星、偵察機と連携して、他国の情報収集に当たる。
非武装の場合も多いが、一国の海軍に属する軍艦であり、海軍軍人の指揮下にある。ただし、実際の運用は情報機関が行なっていたり、海軍ではなく情報機関直属の場合もある。また、弾道ミサイル追跡など任務によっては、空軍軍人が乗り込む場合もある。
平時においても活動し、敵国のレーダーサイトの電波の到達距離を計測することにより、敵国の防空能力を看破しうる。他国の情報収集艦が自国の沿岸海域に出現した場合、当事国は、レーダーサイトの周波数や伝播距離などの電子情報を秘匿するため、その活動を停止する場合が多い。このとき、航空機を低空侵入させ、当事国をスクランブルの状態にすることで、防空能力が暴露される。情報収集艦は、平時から行なわれる情報戦の有力なツールである。
なお、類似した任務を負うものとして、弾道ミサイルやロケット発射の追跡・監視を行うミサイル追跡艦、潜水艦の音響情報収集を行う音響測定艦、海洋観測を行う海洋観測艦、測量艦などがある。
各国の情報収集艦



- プリモリエ級情報収集艦
- カプスタ級情報収集艦(一等測定複合体艦)
- マーシャル・ネデリン級情報収集艦(一等測定複合体艦)
- バルザム級情報収集艦(偵察艦)
- ヴィシュニヤ型情報収集艦(二等中型偵察艦)
- プロジェクト394B情報収集艦(大型偵察艦)
- バンブーク級情報収集艦(水中情況通報艦)
- モマ級情報収集艦(測量艦/研究艦)
- アルピニスト級情報収集艦(トロール船を改良)
- オケアン級情報収集艦(トロール船を改良)
- 情報収集艦「ウラル」(ミサイル追跡、通信などに従事)
- 18280型(建造中)
- 情報収集艦「デュピュイ・ド・ローム」
- オステ級情報収集艦
- 情報収集艦「ウフク」
関連項目
- ^ “スウェーデンの情報収集艦が就役”. 世界の艦船 (2024年5月17日). 2025年2月21日閲覧。
情報収集艦と同じ種類の言葉
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