プエブロ_(環境調査艦)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > プエブロ_(環境調査艦)の意味・解説 

プエブロ (環境調査艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 14:20 UTC 版)

艦歴
発注:
起工:
進水: 1944年4月16日
就役: 1967年5月13日
退役:
その後: 1968年1月23日
朝鮮人民軍により拿捕、接収
除籍:
性能諸元
排水量: 基準:550トン、満載:845トン
全長: 53.9 m (177 ft)
全幅: 9.7 m (32 ft)
吃水: 2.7 m (9 ft)
機関: ディーゼルエンジン2基
最大速: 12.7 ノット (23.5 km/h)
兵員: 士官6名、兵員70名
兵装: ブローニング50口径機銃 2基

プエブロ(USS Pueblo (AGER-2))は、アメリカ海軍情報収集艦バナー級環境調査艦英語版の2番艦。1968年に発生したプエブロ号事件朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)によって拿捕された。以後、平壌大同江に係留され、同国の観光地となっている。

艦歴

艦はアメリカ陸軍のカマノ級軽輸送艦 FS-344 としてウィスコンシン州ケワニーのケワニー造船エンジニアリング社で建造、1944年4月16日に進水する。1966年アメリカ海軍へ移管され、コロラド州プエブロに因んで「プエブロ」と改名される。当初は AKL-44(軽貨物艦)に分類されたが、間もなくその任務は諜報活動に変更され、1967年5月13日にAGER-2(環境調査艦)に艦種変更される。環境調査(Auxiliary General Environmental Research、AGER)と称してはいるが、これは擬装であり、実際はアメリカ海軍アメリカ国家安全保障局が共同で実施した計画のための艦であった。

プエブロ号事件

1968年1月、元山沖で作戦行動中だった「プエブロ」は北朝鮮側によって拿捕され、乗組員も拘束された。乗組員らは12月になってから解放されたものの、「プエブロ」自体の返還は行われなかった。

観光名所として

北朝鮮の首都平壌に係留されている「プエブロ」

「プエブロ」は北朝鮮の首都平壌市内の大同江の沿岸、祖国解放戦争勝利記念館の敷地内に係留されており、公開以来250,000人以上の観光客が訪れる主要な観光名所のうちの1つである。また、教育の一環として現地の学生が集団で見学に訪れることも多い。暗号機械及び無線装置が設置された秘密通信室(一部は北朝鮮側によって組み直されている)をはじめ、ブリッジや船首部分の機銃に至るまで全てが公開されている。プエブロ号事件で最初に乗り込んだとされる朝鮮人民軍退役軍人が常駐しており、当時の様子を直接聞くこともできる。また、船内では艦を拿捕した経緯を説明する、当時の映像を交えた15分のDVDを見ることになる。北朝鮮による反米プロパガンダの場ということもあり、艦の内外での写真撮影に特に制限は無い。

関連項目

外部リンク


「プエブロ (環境調査艦)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プエブロ_(環境調査艦)」の関連用語

プエブロ_(環境調査艦)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プエブロ_(環境調査艦)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプエブロ (環境調査艦) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS