活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える物質のことです。活性酸素は微量であれば人体に有用な働きをしますが、大量に生成されると過酸化脂質を作り出し、動脈硬化、がん、老化、免疫機能の低下などを引き起こします。
抗酸化物質には、体内で合成される体内合成抗酸化物質のほかに、ポリフェノールとカロテノイドがあります。近年注目されているポリフェノールには、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボンやサポニン、ゴマの成分が変化してできるセサミノール、そばに含まれるルチン、緑茶のカテキンと発酵茶(紅茶・ウーロン茶など)のテアフラビンの総称であるタンニンなどがあります。カロテノイドは、緑黄色野菜や果物など多くの食品に含まれるβ-カロテンやリコピン、えびやかになど甲殻類や、さけ、ますなど魚類がもつアスタキサンチンなどが知られています。
antioxidant
「antioxidant」の意味・「antioxidant」とは
「antioxidant」とは、酸化を防ぐ物質のことを指す。生物体内で発生する活性酸素を無害化し、細胞の損傷を防ぐ働きを持つ。ビタミンCやビタミンEなど、多くの抗酸化物質が存在し、これらは食品や化粧品、医薬品など幅広い分野で利用されている。「antioxidant」の発音・読み方
「antioxidant」の発音は、IPA表記では /ˌæntiˈɑːksɪdənt/ となる。カタカナによるIPAの読みは「アンティー・オクシダント」で、日本人が発音する際のカタカナ英語の読み方は「アンチオキシダント」である。「antioxidant」の定義を英語で解説
An antioxidant is a substance that inhibits oxidation, especially one used to counteract the deterioration of stored food products or remove potentially damaging oxidizing agents in a living organism.「antioxidant」の類語
「antioxidant」の類語としては、「preservative」や「stabilizer」などがある。これらはいずれも、物質の劣化や変質を防ぐ役割を持つ。「antioxidant」に関連する用語・表現
「antioxidant」に関連する用語としては、「free radical」や「oxidative stress」などがある。これらは抗酸化物質の働きと密接に関連しており、生物体の健康に大きな影響を及ぼす。「antioxidant」の例文
1. Antioxidants are substances that can prevent or slow damage to cells caused by free radicals.(抗酸化物質は、自由ラジカルによって細胞が損傷するのを防ぐか、または遅らせる物質である。) 2. Vitamin C is a well-known antioxidant.(ビタミンCはよく知られた抗酸化物質である。) 3. Antioxidants are used in food preservation.(抗酸化物質は食品保存に使用される。) 4. The antioxidant properties of green tea have been widely studied.(緑茶の抗酸化特性は広く研究されている。) 5. Antioxidants can neutralize the harmful effects of free radicals.(抗酸化物質は自由ラジカルの有害な影響を中和することができる。) 6. Antioxidants are commonly found in fruits and vegetables.(抗酸化物質は一般的に果物や野菜に見られる。) 7. Some antioxidants are produced by the body, while others are obtained from the diet.(一部の抗酸化物質は体内で生成され、他のものは食事から得られる。) 8. Antioxidants are believed to play a role in preventing chronic diseases.(抗酸化物質は慢性疾患の予防に役立つと考えられている。) 9. The antioxidant activity of a substance can be measured using various methods.(物質の抗酸化活性は、さまざまな方法を用いて測定することができる。) 10. Antioxidants are often added to cosmetic products to prevent oxidation.(抗酸化物質はしばしば化粧品に添加され、酸化を防ぐ。)抗酸化剤
酸化防止剤
抗酸化物質
【英】:antioxidant
抗酸化物質
抗酸化物質
(anti-oxidant から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:07 UTC 版)
抗酸化物質(こうさんかぶっしつ、英: antioxidant)は、生体内、食品、日用品、工業原料において酸素が関与する有害な反応を減弱もしくは除去する物質の総称。特に生物化学あるいは栄養学において、狭義には脂質の過酸化反応を抑制する物質を指し、広義にはさらに生体の酸化ストレスあるいは食品の変質の原因となる活性酸素種(酸素フリーラジカル、ヒドロキシルラジカル、スーパーオキシドアニオン、過酸化水素など)を捕捉することによって無害化する反応に寄与する物質を含む[4]。この反応において抗酸化物質自体は酸化されるため、抗酸化物質であるチオール、アスコルビン酸またはポリフェノール類は、しばしば還元剤として作用する[5]。
- 1 抗酸化物質とは
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