YXXと777、787とは? わかりやすく解説

YXXと777、787

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 00:53 UTC 版)

YX」の記事における「YXXと777、787」の解説

ボーイング767一部設計から参加できたとはいえ実態下請け変わらない姿に日本の関係者の不満は募り767開発開始の翌1979年昭和54年8月新たな国産機「100クラスまたはそれよりやや大型旅客機開発計画始まった。これがYXXである。しかし、「日本主体性をもつ」こととしたはずのYXXも、結局1984年昭和59年)からボーイングの7J7計画取り込まれ共同開発となってしまったが、エンジンの開発不調によって計画遅々として進まなかった(詳細YXX参照)。 一方ボーイング国際分担によって開発費を減らすことと、納期を守る上に低価格高品質日本技術力日本気前良くはずむ開発費に味をしめ、747767の間を埋め350クラス中型旅客機7-7共同開発しないかと日本打診した日本航空開発協会(JADC、民間輸送機開発協会1983年昭和58年)、新明和工業日本飛行機参加して改組)は参加決定した実質YXの2機種であったが、767経験から細心の注意持って交渉臨み日本分担21パーセント胴体大部分中央翼、主翼胴体フェアリング主翼リブなど多数)まで伸ばすことができたが、やはり最重要部分からは締め出された。7-71990年平成2年10月に米ユナイテッド航空から大量発注受けたことから、ボーイング777名づけられて開発はじまった日本側も2機種ということ開発・製造もかなり慣れ1994年平成6年4月9日1号機ロールアウトした。この際、「世界最大双発旅客機」として盛大な式典催されたが、ただただボーイング自慢続き開発5分の1占めるはずの日本勢陰に隠れてしまった。777その後初飛行成功翌年就航した日本777開発費として約1000億円を支払ったボーイング777開発がほぼ終わり迎えた1994年エアバスA380対抗する超大型旅客機747X計画で「777上回る開発比率」として、主翼中胴など日本側が求めていたものへの参加許可しA380協力エアバス日本10パーセントほどを負担してほしいと考えたさせないように仕組んだ上で2000年平成12年)に747X延期実質中止実際は500X/600、400LR、747Xの三回に亘って計画変更した)、747X計画代わる遷音速旅客機ソニック・クルーザー計画全体横滑りさせ、JADCもこれに参加表明したが、2002年平成14年)には再び計画凍結実質中止)した。 様々に振り回されてきたものの、日本企業にとって767777への参加は非常に重要だった767以前日本の航空機メーカー仕事の9割以上は防衛庁関連のものであったが、767777によって民需への可能性を開くことができたと同時に冷戦の終結によって世界的な軍縮の中で、防衛庁関連受注今後伸びないであろう事から、積極的に民需への移転が必要とされるようになっていた。三菱重工業は後にカナダボンバルディア・エアロスペース協力関係強め川崎重工業ブラジルエンブラエル協力体制をとることで、2001年平成13年)には民需が4割を占めるまでに成長した民需重視今後進み、特に三菱2000年平成12年5月ボーイング宇宙機器や新型旅客機などにおいて包括提携を結び、今後民需関連を5割以上に高めこととしている。 2003年平成15年)に、ソニック・クルーザー計画代わる中型旅客機7E7計画発表された。7E72005年平成17年)に開発決定してボーイング787となり、JADCの担当比率主翼中胴など最重要部分中心に35パーセントとなった7872007年平成19年7月8日ロールアウト2008年平成20年)中の初飛行および納入予定していたが、下請け丸投げ製造体制はうまく機能せず、開発遅延による度重なるスケジュールの見直し初飛行2009年平成21年)にずれ込み2011年平成23年)に納入され就航した。しかし、度重なる電気系統不具合により米連航空局より耐空性改善命令受けて飛行停止になるなど問題山積航空機となってしまった。

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