S.I.N社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:19 UTC 版)
初出は『ストIV』。正式名称は「Shadaloo.Intimidation.Network社」。シャドルーの兵器開発部門を担当する軍事企業で、シャドルーの関連組織の1つ。CEOは『ストIV』のボスキャラクター・セス。ロゴの特徴は格子状に分割された球体=地球と、その中央に描かれた大きな瞳。 近年目覚しい発展を遂げた新興企業とされるが、銃器で武装した黒服の集団を擁し、犯罪組織などとの接触も見られるなど黒い噂が絶えない。『ストIV』における世界格闘大会を主催したのもこの企業であり、ゲーム内でもステージの背景に同社のロゴが入ったミサイルや戦闘機が描かれている。自社製品としては前述した大型兵器以外に、戦闘補助スーツなどの特殊な武装や、既存の兵器とはまったく異なる新世代の兵器の製造も行っているようである。また、『ストIV』の新キャラクターであるクリムゾン・ヴァイパーもCIAの内偵でこの企業に所属しており、社内では幹部候補の1人とされる。 キャラクターのプロローグやエンディングではコンビナート状の地を確認することができる。 本編ではセスの計画により、格闘家のデータ収集や試作兵器のテストなどを目的に世界格闘大会を開催するが、研究施設へ着いた格闘家によってセスは撃破され、春麗たちがS.I.Nの内部情報を持ち帰り内容を暴露したことで壊滅に追い込まれた。また、その際にS.I.Nの研究を危険視したキャミィによって一部のデータは消去されているが、バイソンが実験体の1人である少年(エド)を、バルログが消去前の完全なデータを回収している。 リビング・インキュベータ計画 『ZERO3』において消滅したベガの代替ボディのため、『ストIV』以前に計画された事業。アベルやセスは当計画で産出された人為的に同じ遺伝子を植え付けられた人造人間であり、セスに関しては同型機が本人も含め27体存在する。また、「インキュベータ」とは「孵卵器、保育器」などのことを指す。 第1弾として、丹田エンジンを入れる器となる人造人間をクローン受精卵の状態から一定の肉体年齢まで培養する。その後、第2段階で生殖器や排泄孔の除去など「器」としての肉体改造手術を施したうえで丹田エンジンを装着し、セスのような姿の人造人間が完成する。この段階へ入る直前にアベルはナッシュにより救出された(それが『IV』の物語が始まる5年前の話である)ため、異形の姿とならずに済んだ。 BLECE 正式名称は「Boiling Liquid Expanding Cell Explosion」。直訳すると「沸騰液 膨張細胞爆発」。 S.I.N社の新製品。ゲーム内ではわずかにその名前と装置が登場するのみで、具体的な原理や性能は語られなかったが、オリジナルアニメーション『〜新たなる絆〜』で大まかな解説が行われた。 簡単にいえば、生物が持つ生体エネルギー「気」を操作できる装置。装置から発せられる特殊な人工の「気」を浴びせ、対象の肉体に様々な変化を起こさせることが目的である。 基本となるのは殺傷兵器としての使い方で、装置から発せられる「気」を対象の細胞に共振させ、細胞内のミトコンドリアを急激に活性化させることで、生物を内部から爆発させるというもの。この機能に対してセスは、生物のみを死傷させることができるために「史上もっとも安全でクリーンな兵器」と呼んだ。また、将来的には対象者の持つ気を増幅させることで身体能力の飛躍的な強化も可能になり、素質を持たない者でも擬似的に殺意の波動に目覚めた状態にできるとされる。同作品内では小型化も検討されており、これらの特性を利用することで様々な兵器として利用できると語られた。そのため、「気」の扱いに長けている多くの格闘家を拉致して人体実験を行う様子なども描かれ、実験の最終段階として殺意の波動を持つリュウを狙った。
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